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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

日経タレントパワーランク2017、注目を集め切れないAKB48と意外に知られていない乃木坂46 [09May17]

2017-05-09 02:30:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント)

05月09日(火)〜14日(日) [単独ライブ] 三期生単独ライブ
====================
渋谷・AiiA 2.5 Theater Tokyo
05/09(火) 1日目 第1公演(18:30)
05/10(水) 2日目 第2公演(18:30)
05/11(木) 3日目 第3公演(18:30)
05/12(金) 4日目 第4公演(18:30)
05/13(土) 5日目 第5公演(12:30)&第6公演(17:00)
05/14(日) 6日目千秋楽 第7公演(12:30)&第8最終公演(17:00)
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05月09日(火) [TV_地デ] 23:15〜24:15 テレビ朝日系『陸海空 こんな時間に世界征服するなんて』に、生駒里奈が出演

05月10日(水) [TV_地デ] 19:56〜20:54 テレビ朝日系『くりぃむクイズミラクル9』に、高山一実が出演

05月13日(土) [TV_地デ] 7:00〜7:30 テレビ東京 「BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS 放送開始記念!NARUTO TO BORUTOスペシャル!」生駒里奈

05月13日(土) 12:05〜 テレビ東京『元祖!大食い王決定戦』予選
05月14日(日) 19:54〜 テレビ東京『元祖!大食い王決定戦』本選
番組公式サイトに、秋元真夏と堀未央奈が出演と記載

05月14日(日) [CD特典] 17枚目第1回追加個別握手会 in 神奈川・パシフィコ横浜


「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Jan~Mar17)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



今年も、『日経エンタテイメント!』が「タレントパワーランキングTOP100」を、6月号に載せています。

1200組のタレントに関して、各年代から万遍なく抽出した4400人の回答者によるアンケートと書かれていて、この手の調査としては、かなり詳細で大規模なものだと思います。

そのため、出てくる数字は、タレントが置かれた現在の人気状況を、高い精度で示していて、今後の活動を考える上で、貴重な手掛かりを与えてくれる可能性がある。


ということで、乃木坂、欅坂、AKB48Gを中心に、女性アイドルに関する順位やスコアを見ていきます。

まずは、女性グループとしてのランキングから。

(表1)「日経エンタテイメント!」2017年6月号の「女性グループTOP15」における上位10組

凡例
2017年「女性グループTOP15」の順位 (スコア) 認知度*関心度 「得点分布図」で位置しているゾーン ← 2016年からの順位上昇度 スコア増分 ← 2016年順位 (スコア) : アーティスト名

#「認知度」は、そのタレントを知っていると回答した人の割合
#「関心度」は、知っている人の中で、そのタレントに興味を抱いていると回答した人の割合
#「認知度」「関心度」ともに「%」表示で、、数値は表から読み取ったもの
#「ゾーン」は、「今旬」「大御所&安定」「注目」「NEXTブレイク」の4つあり、 「得点分布図」に、それぞれ環状エリアが示されている
# この表では、各ゾーンに入っている場合、順に「今旬」「安定」「注目」「期待」と記している
#「2016年からの順位上昇度」において、「0同」は順位変化なし、「1上」は1位分上昇、「2下」は2位分下降、「新」は昨年圏外

01位 (31.8) 77.4*71.8 今旬 ← 0同 +2.6 ← 01位 (29.2) : Perfume
02位 (21.8) 61.4*60.3 安定 ← 0同 +4.2 ← 02位 (17.6) : ももいろクローバーZ
03位 (18.9) 67.3*52.4 安定 ← 0同 +2.2 ← 03位 (16.7) : AKB48
04位 (18.4) 50.4*64.5 注目 ← 0同 +1.8 ← 04位 (16.6) : E-girls
05位 (16.9) 41.7*66.0 注目 ← 0同 +3.3 ← 05位 (13.6) : 乃木坂46
06位 (14.0) 35.7*66.2 注目 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 欅坂46
07位 (12.0) 27.2*73.5 期待 ← 1上 +3.6 ← 08位 (08.4) : Flower
08位 (10.8) 31.8*56.9 -- ← 2下 +0.8 ← 06位 (10.0) : NMB48
09位 (10.6) 31.6*59.1 注目 ← 2下 +1.6 ← 07位 (09.0) : HKT48
10位 (09.0) 28.4*53.6 -- ← 1下 +0.6 ← 09位 (08.4) : SKE48
15位 (04.8) 14.5*53.5 -- ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : NGT48


昨年に引き続き、今年もトップは Perfume で、これは文句なしでしょう。

2016年にリリースされた「FLASH」は、映画『ちはやふる』の人気とともに、大きなヒットとなり、次の「TOKYO GIRL」も、配信ランキングで上位に入るなど、好調なセールスを見せている。

音楽面で成功を収めるのが難しい時代に、注目を集める楽曲を立て続けに出している感があって、もともと高い認知度に、関心度が伴い、女性グループで唯一、「今旬」ゾーンに入っています。


2位は、ももいろクローバーZで、依然としてライブ人気が高く、抜群の観客動員力を示す一方、百田夏菜子がNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』の主要キャストを演じたり、佐々木彩夏と有安杏果が横浜アリーナでソロライブを行うなど、個々メンバーの活動が充実した印象があります。

実際、この3人は、「女子アイドル(個人)TOP30」の順位が、昨年と比べて、百田夏菜子が1位分、佐々木彩夏8位分、有安杏果3位分上昇しており、いずれも「注目」ゾーンに入っている。

メンバーのソロ仕事が、グループ人気を支え、順位を維持したように思えます。


AKB48も、3位と、昨年から変動がなかった。

しかし、認知度が67.3%と、「女性グループTOP15」にランクインした中で、Perfumeに次いで2番目に高い値である一方、関心度は52.4%で、逆に、一番低い数字に留まっている。

テレビを中心に、グループとメンバーのメディア露出は活発で、知名度は上がっているけど、人々の注目を十分に集められていない可能性があります。


E-girlsは、「ごめんなさいのKissing You」「Mr.Snowman」「Dance Dance Dance」が、MV再生数で3千万、2千万、1千万を越えるなど、人気曲を幾つも持ち、おそらく若い女性層を中心に、分厚い固定ファンを抱えているグループで、2017年も、安定したスコアによって、4位にランクインしています。

今年は、Dream Ami や Flower といった、構成メンバー、構成グループが音楽的存在感を示し、それが E-girls の認知度と関心度を支えた面があるかもしれない。

確かに、「女子アイドル(個人)TOP30」で Ami は7位、上表のように、「女性グループTOP15」では、Flower が7位と、上位に食い込んでいます。


次は、いよいよ5位の乃木坂です(笑)。

CDデビューして5年が経ち、17枚のシングルと2枚のアルバムをリリースし、最近は、個々のメンバーが、テレビ、ラジオ、雑誌、写真集、CM、舞台と、様々な分野で活躍し、注目を集めるグループに成長した感があります。

しかし、各種メディアで盛んに取り上げられているものの、認知度は、未だ41.7%に留まっていて、道行く人に「乃木坂を知っているか?」とランダムに尋ねると、「YES」の答えは半分以下しかないというのが現状です。

また、ランキングの調査地域は、東京、千葉、埼玉、神奈川と、乃木坂の地盤である首都圏なので、全国に広げると、さらに認知度が低くなる可能性がある。


一般知名度が、なかなか伸びてこない理由は、「乃木坂、と言えばこれ!」と思い浮かぶような、ヒット曲がないことだと思います。

個々メンバーの活躍によって、グループの認知度を上げることは可能だけど、どうしても限度がある。

その限度を越えて進むためには、音楽的なヒットを飛ばして、グループそのもののブランド力を上昇させることが、どうしても必要です。

後で示すように、「女子アイドル(個人)TOP30」に、今年、乃木坂は7人ランクインし、人気は着実に上がっているものの、メンバーもグループも、知名度が伸び悩んでいて、依然として、ももクロ、AKB48、E-girlsを越えるスコアを出せていない。


乃木坂と対照的なのが欅坂で、個人としてTOP30入りしたのは、平手友梨奈1人ながら、グループとしては、35.7%の認知度を獲得し、「女性グループTOP15」で、NMB48、HKT48、SKE48を一気に抜いて、初登場でいきなり6位に躍り出ています。

CDデビュー1年目とは思えない上位進出ですが、神がかった人気の急上昇を可能にしたのは、「サイレントマジョリティー」を始めとする、一連の楽曲ヒットです。

センターの平手以外、各メンバーのことは、まだ、ほとんど知られていないものの、「欅坂、と言えばサイマジョ!」といった、定番曲を手に入れたため、グループとしての知名度が瞬く間に上がったのだと思います。


先日、ウッチャン、内村光良が、自身がMCを務める人気バラエティ『世界の果てまでイッテQ!』において、欅坂に少しハマっていると言いながら、「不協和音」のフリを軽く披露していました。

楽曲を本当にヒットさせると、さまざまな人が、さまざまな場面で、思わぬ取り上げ方をしてくれます。

とくに、有名な人の発言は、大きな宣伝効果を持っていて、強力なプロモーションになることがある。


多くのアイドルが、音楽アイドルという形を取っているのは、ヒット曲の持つ、こういった伝播力に期待しているからだと思います。

「女性グループTOP15」における、欅坂の6位は、一つの奇跡ですが、今の人気の広がり方を見ていると、2018年のランキングでは、乃木坂が抜かされてしまう可能性がある。

グループの知名度をアップするためにも、18枚目以降のシングルは、楽曲優先の選抜を組むべきで、間違っても、外仕事が忙しく、キャンペーンを十分こなせないメンバーを、選抜上位に配置するのは止めて欲しい。

本人にとっても辛いでしょう、それは。


AKB48の姉妹グループは、NMB48、HKT48、SKE48の順番は変わらなかったものの、欅坂の登場と Flower の浮上によって、NMBとHKTが2位分、SKEは1位分のダウンを喫しています。

今年、念願のCDデビューを果たしたNGT48は、53.5%という高い関心度を生かして、初登場で15位にランクイン。

認知度は14.5%ですが、これは2017年2月時点のデータで、デビューシングル「青春時計」は4月リリースなので、今後、さらにスコアが伸びていくと予想されます。


「女子アイドル(個人)TOP30」に進む前に、「ミュージシャンTOP30」における女性アーティストを少し紹介しておきます。

(表2)「ミュージシャンTOP30」に入ったアイドル系女性アーティスト

凡例
2017年「ミュージシャンTOP30」の順位 (スコア) 認知度*関心度 「得点分布図」で位置しているゾーン ← 2016年からの順位上昇度 スコア増分 ← 2016年順位 (スコア) : アーティスト名

15位 (31.8) 77.4*71.8 今旬 ← 03上 +2.6 ← 18位 (29.2) : Perfume
23位 (28.7) 74.8*66.6 今旬 ← 02上 +2.0 ← 25位 (26.7) : 西野カナ
25位 (27.8) 91.3*61.8 -- ← 09下 -1.8 ← 16位 (29.6) : きゃりーぱみゅぱみゅ
27位 (27.5) 86.5*60.4 安定 ← 33上 +7.3 ← 60位 (20.2) : 指原莉乃 HKT48


「女性グループTOP15」で1位だった Perfume は、ミュージシャン全体のランキングでも、昨年から3位分アップの15位と、高い順位をマークしています。

一方、「トリセツ」「あなたの好きなところ」「Dear Bride」「パッ」と、最近、出せば必ずヒットする感すら漂う西野カナも、昨年から2位分アップの23位で、認知度、関心度の分布図において、Perfume と同じく、「今旬」ゾーンに入っています。

Perfume や西野カナは、アイドルという範疇に入らないと思いますが、よりアイドル性が高いように見える「きゃりーぱみゅぱみゅ」は、昨年よりスコアを落とし、順位も9位分のダウンです。


そんな中、指原莉乃が、86.5%の認知度を叩き出して、昨年から33位分ものアップで、27位にランクイン。

ただ、これほどの知名度で、順位も大幅上昇しているのだから、「今旬」ゾーンに入っておかしくないのだけど、関心度が低めの「安定」ゾーンに留まっている。

グループとしてのAKB48も、(表1)が示すように、高い認知度に、関心度が追いついていないという、同じ人気構造に陥っています。

「女子アイドル(個人)TOP30」は、こういったAKB48の問題点を、より鮮明に照らし出しています。

(表3)「女子アイドル(個人)TOP30」に入ったAKB48Gメンバー

凡例
2017年「女子アイドル(個人)TOP30」の順位 (スコア) 認知度*関心度 「得点分布図」で位置しているゾーン ← 2016年からの順位上昇度 スコア増分 ← 2016年順位 (スコア) : メンバー名 所属グループ名

01位 (27.5) 86.5*60.4 安定 ← 0同 +7.3 ← 01位 (20.2) : 指原莉乃 HKT48
02位 (21.8) 50.0*71.7 注目 ← 4上 +6.4 ← 06位 (15.4) : 山本彩 NMB48
03位 (20.2) 63.8*57.3 安定 ← 0同 +1.6 ← 03位 (18.6) : 小嶋陽菜 AKB48
05位 (18.7) 68.0*54.4 安定 ← 1下 +0.2 ← 04位 (18.5) : 渡辺麻友 AKB48
08位 (15.1) 70.4*41.2 安定 ← 0同 +0.1 ← 08位 (15.0) : 柏木由紀 AKB48
09位 (14.8) 71.3*38.3 -- ← 3上 +2.5 ← 12位 (12.3) : 峰岸みなみ AKB48
11位 (14.1) 51.9*51.6 -- ← 1下 +0.3 ← 10位 (13.8) : 松井珠理奈 SKE48
12位 (13.7) 48.7*55.0 注目 ← 2上 +2.8 ← 14位 (10.9) : 横山由依 AKB48
16位 (10.7) 28.1*62.1 -- ← 3上 +1.5 ← 19位 (09.2) : 入山杏奈 AKB48
20位 (08.7) 25.8*60.2 -- ← 7上 +2.2 ← 27位 (06.5) : 宮脇咲良 HKT48
24位 (07.1) 24.9*52.9 -- ← 1下 -0.4 ← 23位 (07.5) : 北原里英 NGT48
25位 (06.6) 17.3*64.2 期待 ← 4上 +1.1 ← 29位 (05.5) : 小嶋真子 AKB48
27位 (06.5) 20.8*55.0 -- ← 9上 +2.0 ← 36位 (04.5) : 兒玉遥 HKT48
29位 (06.1) 12.3*72.6 期待 ← 9上 +2.4 ← 38位 (03.7) : 向井地美音 AKB48


AKB48Gは、「女子アイドル(個人)TOP30」に、総勢14人がランクインしており、今なお、大きな存在感を見せています。

しかし、上位に名前を連ねている、指原莉乃、小嶋陽菜、渡辺麻友、柏木由紀、峰岸みなみは、認知度が高い割に、関心度の低い、「安定」ゾーンか、その下に位置している。

さらに、松井珠理奈の11位以下、認知度がより低いメンバーを眺めても、関心度が高めの「注目」あるいは「NEXTブレイク(期待)」ゾーンに入っているのは、横山由依、小嶋真子、向井地美音の3人に留まっています。


一方、乃木坂は、今回、7人のメンバーがTOP30にランクインを果たしていますが、ほとんどのメンバーが「注目」あるいは「NEXTブレイク(期待)」ゾーンに入っている。

(表4)「女子アイドル(個人)TOP30」に入った乃木坂・欅坂メンバー

凡例
2017年「女子アイドル(個人)TOP30」の順位 (スコア) 認知度*関心度 「得点分布図」で位置しているゾーン ← 2016年からの順位上昇度 スコア増分 ← 2016年順位 (スコア) : メンバー名

#「=====」以下は、TOP30の圏外ながら分布図に名前が載っているメンバーについて、「認知度」「関心度」「位置しているゾーン」を示している

乃木坂46
06位 (17.0) 36.1*76.6 -- ← 7上 +4.9 ← 13位 (12.1) : 白石麻衣
09位 (14.8) 41.6*64.9 注目 ← 1上 +2.0 ← 10位 (12.8) : 生駒里奈
17位 (10.5) 24.5*71.8 期待 ← 5上 +2.4 ← 22位 (08.1) : 生田絵梨花
19位 (09.6) 19.2*75.4 期待 ← 5上 +2.5 ← 24位 (07.1) : 西野七瀬
22位 (08.1) 14.5*80.5 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 齋藤飛鳥
23位 (07.1) 14.7*71.0 期待 ← 7上 +1.7 ← 30位 (05.4) : 秋元真夏
26位 (06.6) 12.5*79.0 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 高山一実
========================================
30外 (00.0) 10.5*79.4 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 星野みなみ
30外 (00.0) 12.0*69.5 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 松村沙友理
30外 (00.0) 09.5*79.0 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 衛藤美彩
30外 (00.0) 08.5*79.6 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 堀未央奈
30外 (00.0) 08.6*75.8 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 若月佑美

欅坂46
21位 (08.5) 16.9*76.8 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 平手友梨奈
========================================
30外 (00.0) 08.9*82.8 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 長濱ねる
30外 (00.0) 08.2*84.3 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 渡邉理佐
30外 (00.0) 08.0*78.3 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 渡辺梨加
30外 (00.0) 06.5*80.6 期待 ← 新 +00.0 ← 00位 (00.0) : 今泉佑唯


AKB48は、グループとして、認知度は非常に高いものの、それに見合った関心度を得ておらず、指原莉乃を始めとするトップメンバーも、同じような人気構造になっている。

一方、認知度の低い若手メンバーは、関心度が思うように上がらず、トップメンバーを越える、大型新人が出現する期待感はあまり漂っていません。


しかし、山本彩は、例外と言っていい。

『日経エンタテイメント!』が載せた世代別の注目度グラフによると、彼女をもっとも支持しているのは、10代20代の若い層です。

このデータに大きく頷いてしまったのは、「365日の紙飛行機」が、配信で強さを見せていることを、以前から、不思議に思っていたからです。


NHKの連ドラは、主に年配の人が視聴しているイメージを持っていたので、主題歌の人気が、CDセールスに反映されるのは分かるけど、iTunes Store のランキングが好調なのは、なぜだろうと。

しかも、大晦日の紅白歌合戦における、AKB48G 『夢の紅白選抜」で、山本彩は、指原莉乃を抑えて、1位になっている。

山本彩は、ネットと親和性の高い、若い世代に支持されているように見えるけど、それと、朝ドラの主題歌がヒットしていることが、しっくり来なかった。


今回のランキングで判明したのは、やはり、山本彩の支持層は若い世代で、朝ドラを観ているかどうかはともかく(笑)、「365日の紙飛行機」を配信ランキング上位に押し上げていたのは、そういった世代の人々ということです。

さらに、指原莉乃の最大支持層が、30代及び50代男性ということから、ファンの資金力がものを言う、AKB48『総選挙』で無類の強さを誇るさっしーが、ネット投票で決まる 『夢の紅白選抜」において、なぜ山本彩に1位を譲ったのかも、理解できます。

AKB48というグループ全体が、山本彩型ではなく、指原莉乃型の人気構造になっているのは、『総選挙』というイベントが、資金力の乏しい若い世代のファンを減少させ、お金を持った、大人ファンの比率を高めたためかもしれない。


AKB48は、若いファンを呼び込み、知名度に見合った注目度をゲットすることが、今後の課題に思えますが、逆に、乃木坂は、メディア露出に見合った知名度が欲しい。

(表4)で、白石麻衣は「NEXTブレイク(期待)」と「注目」の中間エリアに位置し、ちょうど移行期にあるようですが、まだ「注目」ゾーンに達し切れていない原因は、認知度が36.1%と低いことです。

関心度は76.6%と高いので、いわば、「知る人ぞ知る」アイドルという域を抜け切れていない。

6枚目以降、フロントから外れたことのない、乃木坂のトップのトップメンバーで、個人としての外仕事も多いことを考えると、知名度の数字としては物足りなさが残ります。


ソロ写真集『パスポート』が発売されたのは2月で、その後、20万部出版といった記事が盛んに出て、テレビでも取り上げられているので、今後、まいやんの認知度が上がる可能性は十分あるでしょう。

ただ、西野七瀬を始めとする、他のメンバーに関しても、関心度は軒並み高いものの、認知度が20%を切るメンバーが多い。

20%を越えたのは3人だけで、生田絵梨花が24.5%で3番目、まいやんの36.1%が2番目、最高が生駒里奈の41.6%。

さらに、上述したように、グループとしての認知度も41.7%に留まっていて、50%に届いていない。

乃木坂を知っている人の期待感は大きいのだけど、世間への浸透はまだまだというのが現状のようです。


メンバーの目覚ましいメディア進出や数多くの映画、舞台への出演から、最近、乃木坂の勢いを感じていたので、2017年のランキングでは、いよいよグループとして上位に食い込むかもしれないと、密かに期待していましたが、昨年と同じ5位という結果で、拍子抜けしました。

しかも、よく見ると、6位には欅坂が迫っていて、上に行くことより、下に抜かれることが気になるランキングだった。

まあ、世間はそんなに甘くないということですね(笑)。


アイドル界全体に関しては、二つのことを感じました。

一つは、これまで、多数のマイナーアイドルと少数のメジャーアイドルで、比較的、分散していた人気が、最近、後者に集中し始め、前者が淘汰されつつあるんじゃないかという点です。

今回、ちょっと驚いたのは、ランキングに載った、ほとんどのアイドルグループとメンバーは、昨年よりスコアを上げており、一見、アイドル全体の勢いは衰えていないように思えます。


しかし、ももクロやAKB48といったメジャーなアイドルですら、「注目」や「今旬」ゾーンに入っておらず、グループとして波に乗っている感が乏しい。

また、個人TOP30に入っているアイドルでも、「ああ、今、来てるなあ、この子」と思えるのは、山本彩や平手友梨奈といった、ごく少数に限られます。

スコアの数字は伸びているけど、実感を伴わないケースが多くて、昨年に比べて、アイドル界がより盛り上がっているようには思えない。


もう一つ感じたのは、グループ以上に、メンバーの個別活動を重視する流れが見えることです。

音楽的なヒットを飛ばすことが難しくなる中、それぞれのメンバーが、ドラマ、映画、舞台、ファッションショー、バラエティ、写真集など、様々な分野で活躍することで、グループの存在感を示す方向に進んでいるのかもしれません。

しかし、今回のランキングで、スコアを明確に上昇させた、Perfume と欅坂は、いずれも正面から音楽に取り組み、ヒットをものにしたグループで、メンバーの個別外仕事だけで、グループ人気をアップさせるのは、限度があるでしょう。

音楽を聴く人が減少しているとすら言われる「音楽不況」の中で、生き残るには、何が有効なのか。

しばらくの間、模索が続くのかもしれません。


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