ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

欅坂、BABYMETAL、乃木坂、MV再生回数を巡る競争が生んだ超大型新人 [23Jul16]

2016-07-23 00:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

07月25日(月) non-no 創刊45周年記念イベント『西野七瀬 in 大阪 トークショー』(18:30〜19:30) in サンケイホール ブリーゼ

乃木坂が本格的「どっきり」の洗礼!
07月25日(月) 19 : 00 〜 21 : 54 [地デ] 日テレ『うわっ!ダマされた大賞2016夏【芸能人70人に超ド級ワナ連発!爆笑の納涼祭】』に、乃木坂46が出演

07月26日(火) 23 : 15 〜 24 : 15 [地デ] テレビ朝日『中居正広のミになる図書館』に、松村沙友理が出演

07月27日(水) 乃木坂46の15枚目シングル「裸足でSummer」発売

07月27日(水) 15 : 00〜 [地デ] 日テレ『ライオンスペシャル 第36回全国高等学校クイズ選手権』。毎夏恒例の高校生によるクイズ大会で、今年は、地区大会を全国11か所で同時開催するとのこと。乃木坂が番組サポーターとなって応援。途中、ライブがあるとの情報あり

07月30日(土) 生駒里奈主演の映画『コープスパーティ Book of Shadows』が、シネリーブル池袋ほかで全国順次ロードショー。昨年夏に公開された映画の続編

07月30日(土) 23 : 15 〜 [BS] NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』。「裸足でSummer」と「あらかじめ語られるロマンス」のスタジオライブ

07月31日(日) 2ndアルバムのプレミアムイベント(応募券2枚 : 当選350名)「初!!メンバー対抗 乃木坂46ボーリング大会!!」。乃木坂公式サイトの関連記事

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、「ブックマーク」内の以下のリンクをご利用下さい。 「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



YouTubeに公開されている「裸足でSummer」フルバージョンMVの再生回数が、200万を越えましたね。

07/08(金)の公開から14日目での200万回突破で、「ハルジオンが咲く頃」フルバージョンMVは、21日目の公開終了直前の再生数が147万回だったので、15枚目表題曲MVは、前作を大きく上回るペースで進んでいることが分かります。

「裸足でSummer」「世界には愛しかない」「サイレントマジョリティー」の、今週に入ってからの再生回数推移を、以下に載せておきます。

(表1) 乃木坂・欅坂のYouTube公開MVに関する、再生回数と上昇速度の今週の推移

凡例
「曲名」
公開日を1日目として数えた日付 [実際の日付] : その日24:00における累計再生回数 (00:00から24:00の間に増えた再生回数)

#「24:00における累計再生回数」は、24:00の実測値ではなく、前後の実測値から計算して推定した数字。例えば、20:00(午後8時)に10万回、26:00(翌午前2時)に16万回と計測された場合は、
10万回+(16万回-10万回)×(4時間/6時間)
と計算して、24:00時点での再生数を14万回と推定している
#「24:00における累計再生回数」は「万回」単位で表し、小数点以下1桁目を四捨五入
#「00:00から24:00の間に増えた再生回数」は「万回/日」単位で表し、小数点以下2桁目を四捨五入

「裸足でSummer」MV (full ver.)
11日目 [07/18(月)] 163万回 (11.8万回/日)
12日目 [07/19(火)] 176万回 (13.4万回/日)
13日目 [07/20(水)] 191万回 (14.3万回/日)
14日目 [07/21(木)] 205万回 (14.1万回/日)

「世界には愛しかない」MV (full ver.)
07日目 [07/18(月)] 126万回 (11.7万回/日)
08日目 [07/19(火)] 137万回 (10.6万回/日)
09日目 [07/20(水)] 149万回 (12.6万回/日)
10日目 [07/21(木)] 162万回 (13.0万回/日)

「サイレントマジョリティー」MV (full ver.)
125日目 [07/18(月)] 2036万回 (09.7万回/日) ※
126日目 [07/19(火)] 2054万回 (18.2万回/日)
127日目 [07/20(水)] 2072万回 (18.3万回/日)
128日目 [07/21(木)] 2090万回 (18.0万回/日)

※『FNSうたの夏まつり2016』の番組内視聴者投票で、「サイレントマジョリティー」が1位を獲得し、48&46ドリームチームが22:30頃にパフォーマンスを披露


先週は、土曜にTBS『音楽の日』、日曜はテレ東『乃木坂工事中』、月曜フジ『うたの夏まつり』と、「裸足でSummer」を3日連続でテレビ披露し、さらに今週水曜には、『ZIP!』『スッキリ!!』『PON!』という日テレの朝の情報番組にメンバーが立て続けに出演しています。

いよいよ、15枚目の新曲キャンペーンが本格化してきた感があって、こういったプロモーションがMV再生回数の順調な上昇につながっているのだと思います。

「世界には愛しかない」MVと比べると、後で示すように、先週までは、1日あたりの上昇速度で下回っていたのが、上表のように、今週に入ってからは逆転しています。


ただ、欅坂2枚目表題曲MVの再生数が、今週火曜に、若干、上昇スピードを落としたのは、月曜夜に『FNSうたの夏まつり』で、「サイレントマジョリティー」が大きくクローズアップされ、翌日、信じられないほど、再生数が急上昇したことの、「反作用」という面はあるかもしれません。

上表のように、「サイレントマジョリティー」は、今週月曜の9.7万回/日が、翌火曜は2倍近い18.2万回/日に跳ね上がり、水曜、木曜と、依然、18.0万回/日を越えるペースを維持しています。

その結果、好調な乃木坂15枚目、欅坂2枚目の表題曲MVをさらに上回る再生数の伸びになっていて、公開開始から125日目〜128日目、19週目であることを考えると、驚異的な人気だと言えます。


ん〜、このMV、本当に受けていますね、世の中に(笑)。

欅坂は、2枚目のカップリング曲「語るなら未来を…」のフルバージョンMVが、今週水曜お昼に公開され、まだ3日も経ってないのに、すでに50万回を越えていて、こちらも凄まじ勢いです。

このMVは、「世界には愛しかいない」以上に、「サイレントマジョリティー」と雰囲気が似ていて、カッコいい系ダンスこそが、時代の求めるパフォーマンスということなんでしょうか。

公開直後の再生数急上昇を、今後、どこまで維持出来るかがポイントなので、欅坂2枚目のMVに関しては、表題もカップリングも、そして、もちろん乃木坂15枚目も、人気の全体像が見えてくるのは、これからだと思います。

ただ、素晴らしいスタートダッシュを切ったのは間違いないでしょう。


一応、先週の推移も見ておきましょう。

(表2) 乃木坂・欅坂のYouTube公開MVに関する、再生回数と上昇速度の先週の推移

凡例
「曲名」
公開日を1日目として数えた日付 [実際の日付] : その日24:00における累計再生回数 (00:00から24:00の間に増えた再生回数)

# 表記の仕様は(表1)と同じ

「裸足でSummer」MV (full ver.)
04日目 [07/11(月)] 075万回 (13.8万回/日)
05日目 [07/12(火)] 087万回 (12.2万回/日)
06日目 [07/13(水)] 102万回 (14.8万回/日)
07日目 [07/14(木)] 115万回 (13.0万回/日)
08日目 [07/15(金)] 127万回 (11.9万回/日)
09日目 [07/16(土)] 139万回 (12.2万回/日)
10日目 [07/17(日)] 151万回 (11.8万回/日)

「世界には愛しかない」MV (full ver.)
01日目 [07/12(火)] 014万回 (27.4万回/日)
02日目 [07/13(水)] 047万回 (33.3万回/日)
03日目 [07/14(木)] 069万回 (22.2万回/日)
04日目 [07/15(金)] 085万回 (15.3万回/日)
05日目 [07/16(土)] 099万回 (14.5万回/日)
06日目 [07/17(日)] 114万回 (15.3万回/日)

「サイレントマジョリティー」MV (full ver.)
118日目 [07/11(月)] 1971万回 (07.8万回/日)
119日目 [07/12(火)] 1980万回 (09.0万回/日)
120日目 [07/13(水)] 1989万回 (09.1万回/日)
121日目 [07/14(木)] 1998万回 (09.5万回/日)
122日目 [07/15(金)] 2007万回 (08.6万回/日)
123日目 [07/16(土)] 2017万回 (09.7万回/日)
124日目 [07/17(日)] 2026万回 (09.4万回/日)


3曲とも、MVの人気については、非常に順調で、以下のように、Billboard JAPAN のチャートにも、それが表れています。

(表3) 乃木坂欅坂の楽曲の最新 Billboard JAPAN Hot100 におけるランクイン状況

凡例
(総合) 07/25付 [07/11(月)〜07/17(日)] のHot100順位 : 各項目の順位「曲名」
# 各項目の意味は、[S] ストリーミング数、[R]ラジオ放送回数、[L] PCによる読み取り数 (ルックアップ)、[T] ツイート数、[E] 動画再生回数

(総合)20位 : [S]00位 [R]00位 [L]00位 [T]03位 [M]03位 [F]03回「裸足でSummer」
(総合)24位 : [S]00位 [R]00位 [L]00位 [T]05位 [M]15位 [F]02回「世界には愛しかない」
(総合)35位 : [S]52位 [R]00位 [L]35位 [T]29位 [M]19位 [F]18回「サイレントマジョリティー」


凄いのは、「動画再生回数」(E)が、3曲ともにTOP20にランクインしていることで、100位以内に入ることすら難しいのだから、こんな光景は滅多に見られないと思う(笑)。

あるいは、坂道シリーズの表題3曲が、同時期に揃ったことで、「相乗効果」が発生して、人気を押し上げているのかもしれません。


ところで、MV再生回数のスタートダッシュに関して、「サイレントマジョリティー」「裸足でSummer」「世界には愛しかない」で、結局、どれが一番勢いがあるのかは、ネットでよく話題になるので、次のような表を作ってみました。

(表4) YouTube公開MVの累計再生回数の経時変化

凡例
公開開始時点からの経過時間 : [欅壱] その時点での「サイレントマジョリティー」の累計再生回数*[乃]「裸足でSummer」の累計再生回数*[欅弐]「世界には愛しかない」の累計再生回数

#「01日後」「02日後」「03日後」… の各項は、配信開始日時の正確に24時間後、48時間後、72時間後 … における再生回数を示している。例えば、「裸足でSummer」の公開は07/08(金)12:00なので、01日後は07/09(土)12:00、02日後は2016/07/10(日)12:00、03日後は07/11(月)12:00での再生回数

01日後 : [欅壱] 024万回*[乃] 024万回*[欅弐] 035万回
02日後 : [欅壱] 047万回*[乃] 052万回*[欅弐] 059万回
03日後 : [欅壱] 064万回*[乃] 070万回*[欅弐] 077万回
04日後 : [欅壱] 078万回*[乃] 082万回*[欅弐] 091万回
05日後 : [欅壱] 093万回*[乃] 096万回*[欅弐] 107万回
06日後 : [欅壱] 107万回*[乃] 108万回*[欅弐] 121万回
07日後 : [欅壱] 122万回*[乃] 121万回*[欅弐] 131万回
08日後 : [欅壱] 136万回*[乃] 132万回*[欅弐] 143万回
09日後 : [欅壱] 151万回*[乃] 146万回*[欅弐] 156万回
10日後 : [欅壱] 165万回*[乃] 157万回
11日後 : [欅壱] 179万回*[乃] 169万回
12日後 : [欅壱] 193万回*[乃] 183万回
13日後 : [欅壱] 207万回*[乃] 198万回
14日後 : [欅壱] 220万回
15日後 : [欅壱] 234万回


「裸足でSummer」MVは、公開2日後から6日後までは、「サイレントマジョリティー」の再生数上昇を上回るペースで進んでいたのですが、7日後以降は、現在の13日後まで、やや遅いペースになっています。

一方、「世界には愛しかない」は、公開初日から一貫して、「サイレントマジョリティー」の上昇速度を越えるペースを維持しています。

ただ、5日後、6日後に、14万回まで付いていた差が、今週に入ってのペースダウンによって、現在9日後には5万回にまで縮まってきました。

そのため、6日後に13万回あった「裸足でSummer」と「世界には愛しかない」の差も、10万回になるなど、縮小傾向にあります。

とは言っても、「世界には愛しかない」は、8月10日(水)のCDリリースに向けて、新曲プロモーションがより活発になるだろうから、来週は、盛り返す可能性が大きいと思います。


「裸足でSummer」と「世界には愛しかない」のMV公開は、4日違いで、ほぼ同時期にスタートしています。

こういった並走状況は、双方のファンがMV再生数の伸びを、通常より意識する可能性があって、相手に負けまいと視聴して、両方の数字を押し上げる効果があるかもしれません。

実は、「サイレントマジョリティー」MVと、ほぼ同時期に公開されたBABYMETAL「KARATE」MVの再生数推移を並べてみると、こういったライバル視による「相乗効果」が浮き彫りになります。

(表5) 欅坂46「サイレントマジョリティー」とBABYMETAL「KARATE」のYouTube公開MVの再生回数推移

凡例
公開週を1週目とした週日付 : 「サイレントマジョリティー」のデータ*「KARATE」のデータ
#「データ」の中味は、
週終わり日曜24:00における累計再生回数 (1週間で増えた再生回数を1日当たりに換算したもの)
# ここでの「週」は、月曜00:00に始まり、日曜24:00に終わる1週間
# 青色の「週終わり日曜24:00における累計再生回数」は、二つのMVの値のうち、より大きい方を示している
# 二つのMVは、同じ週に公開されているので、「累計再生回数」をダイレクトに比較することが出来る
# 「サイレントマジョリティー」のCD発売週は4週目

01週目 : 0086万回 (19.0万回/日) * 0089万回 (35.8万回/日)
02週目 : 0186万回 (14.4万回/日) * 0263万回 (24.8万回/日)
03週目 : 0283万回 (13.9万回/日) * 0388万回 (17.9万回/日)
04週目 : 0404万回 (17.3万回/日) * 0519万回 (18.7万回/日)
05週目 : 0575万回 (24.4万回/日) * 0655万回 (19.4万回/日)
06週目 : 0757万回 (25.9万回/日) * 0782万回 (18.2万回/日)
07週目 : 0983万回 (32.3万回/日) * 0944万回 (23.1万回/日)
08週目 : 1170万回 (26.7万回/日) * 1082万回 (19.6万回/日)
09週目 : 1307万回 (19.6万回/日) * 1196万回 (16.3万回/日)
10週目 : 1428万回 (17.3万回/日) * 1285万回 (12.8万回/日)
11週目 : 1531万回 (14.7万回/日) * 1365万回 (11.4万回/日)
12週目 : 1621万回 (12.8万回/日) * 1436万回 (10.1万回/日)
13週目 : 1701万回 (11.4万回/日) * 1499万回 (09.0万回/日)
14週目 : 1775万回 (10.6万回/日) * 1561万回 (08.8万回/日)
15週目 : 1842万回 (09.5万回/日) * 1614万回 (07.6万回/日)
16週目 : 1906万回 (09.2万回/日) * 1663万回 (06.9万回/日)
17週目 : 1963万回 (08.1万回/日) * 1706万回 (06.2万回/日)
18週目 : 2026万回 (09.0万回/日) * 1749万回 (06.2万回/日)


「KARATE」MVは、「サイレントマジョリティー」MVの2日後に公開が始まりますが、再生数は一気に抜いて、3週目終了時点で、100万回以上の差を付け、リードしていました。

ところが、4週目に「サイレントマジョリティー」のCDが発売され、プロモーションが強化されると、再生数の上昇速度が増加します。

さらに、決定的だったのが、5週目です。

オリコン初動枚数が、女性グループのデビュー曲で、HKT48を抜いて、歴代1位になったとの記事がメディアを賑わせ、「サイレントマジョリティー」MVの再生数上昇速度は24.4万回/日を記録し、公開以来、初めて「KARATE」を上回ります。


そして、ふと気づいてみると、5週目終了時点で、二つのMVの再生数差は、80万回にまで縮小していました。

ここで欅坂ファンが、「抜けるかもしれない」と手応えを感じたのでしょうか、6週目に入って、上昇速度はさらに25.9万回/日、また、累計再生数も757万回となり、「KARATE」との差は25万回にまで縮まり、加えて、1千万回が見えてきます。

そして、7週目、上昇速度は、何と32.3万回/日という、凄まじいレベルに達し、遂に、「KARATE」の再生数を越えてしまいます。


この7週目は、04/25(月)〜05/01(日)の期間で、Billboard JAPAN の05/09付チャートの対象週に当たりますが、「サイレントマジョリティー」の「動画再生回数」は1位を獲得し、「KARATE」も3位に入ります。

何とか「KARATE」の再生数を越えたい、越えられるかもしれない、というファンの思いが、「サイレントマジョリティー」の再生数上昇速度を、公開18週中の最高レベルに高め、その週、国内でもっとも視聴されたMVに押し上げてしまった、そういう風に見えます。

興味深いのは、二つのMVの再生数が逆転した7週目は、「KARATE」の上昇速度も3週目以降の最高レベルを記録しており、あるいは、BABYMETALのファンで、「抜かれたくない」と思った人がいたのかもしれません。


「サイレントマジョリティー」は、MV公開7週目に Billboard チャートの「動画再生回数」1位という快挙を達成、累計再生数は翌8週目に1千万回を突破し、近年のアイドルソングでは考えられない人気を見せつけ、ここで欅坂46に対する高評価が定まった感がある。

「KARATE」MVとの再生数争いは、数字が数字を呼ぶような面はあるけど、手強いライバルを持つことは、新人アイドルが人気を確立していく上で、プラスに働くという見方も出来ます。

再生数の競争がどこまで人気上昇に寄与したのかは分かりませんが、欅坂46という超大型新人の誕生には、BABYMETALの存在が少なからぬ役割を果たしたのは、間違いないんじゃないでしょうか。


一方、今に目を移すと、「裸足でSummer」と「世界には愛しかない」のMVが、似たようなバトルを繰り広げていて、乃木坂15枚目表題曲が、前作「ハルジオンが咲く頃」を遥かに越える再生数上昇速度を見せているのも、お互いを意識した「相乗効果」による部分があるかもしれません。

「サイレントマジョリティー」のMV公開が、「KARATE」と同時期になったのは、多分、偶然だと思いますが、坂道シリーズとAKB48Gの新曲やMVを、近い時期に集中して発表するのは、ファンに互いを意識させて数字を上げようと、意図的に仕掛けているようにも見えます。

ただ、こういった「意図的」なライバル関係が、何かを生み出す確率は、案外、低いんじゃないでしょうか。

「公式ライバル」という触れ込みが、乃木坂46とAKB48に与えたものは、正直、ほとんどない気がするので(笑)。


「サイレントマジョリティー」は、MVの再生回数が素晴らしく良いですが、同時に、iTunes Store などの配信も絶好調で、二つの指標がダブルで高い数字を叩き出したことが、楽曲人気を決定付けたと思います。

そして、生駒里奈センターの48&47ドリームチームが、『FNSうたの夏まつり2016』で、パフォーマンスしたことで、iTunes Store トップソングで、再び、「サイレントマジョリティー」が上位に復帰しています。

(表6) iTunes Store トップソングにおける、最近の「サイレントマジョリティー」順位帯推移

凡例
順位計測日 順位 : A-B-C-D-E / F-G-H [Z]

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインしたことを表す。
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 毎日、深夜から翌早朝の時間帯に、1度だけ順位を調べ、その日の順位としている

07/11(月) 72位 : 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0]
07/12(火) 87位 : 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0]
07/13(水) 65位 : 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0]
07/14(木) 63位 : 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0]
07/15(金) 74位 : 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0]
07/16(土) 62位 : 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0]
07/17(日) 61位 : 0-0-0-0-0 / 1-0-0 [0]

07/18(月) 09位 : 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] ※
07/19(火) 06位 : 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0]
07/20(水) 13位 : 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0]
07/21(木) 11位 : 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0]

※『FNSうたの夏まつり2016』の番組内視聴者投票で、「サイレントマジョリティー」が1位を獲得し、48&46ドリームチームが22:30頃にパフォーマンスを披露


先週は、60位から90位の当たりにランクインして、「世界には愛しかいない」のリリースが近づいてきて、最近は、「サイレントマジョリティー」も、そろそろ順位の下降傾向が出て来たかな、と感じていました。

ところが、今週に入って、生駒ちゃん渾身のパフォーマンスのお陰で、様相が一変します(笑)。

月曜にいきなり9位にランクイン、火曜は6位にまで上がり、その後も、15位以内をキープです。

07/18(月)は、配信開始104日目に当たりますが、3ヶ月を越えてTOP20に入っているという、まさに典型的なヒット曲の特徴を見せており、いやいや、これは今年一杯、200位圏内から落ちないんじゃないかな。

というのは、欅坂46は、年末の賞レースに絡む可能性があって、秋が過ぎて暮れが近づき、「サイレントマジョリティー」が話題になれば、再度の順位ブーストが掛かるわけで、来年の春くらいまで留まり続けても、全然おかしくない。


「サイレントマジョリティー」の人気は、まだまだ衰えを知らないんですが、肝心の「裸足でSummer」は、どうかというと、MVの再生数は好調だけど、今週水曜から始まった iTunes Store のトップソングは、過去のシングルと比べて、今のところ、やや心配な数字が出ています。


(表7) iTunes Store トップソングにおける、13枚目、14枚目、15枚目収録曲の配信初日、2日目の順位

凡例
シングル番号
配信開始日; CD発売日
配信初日のトップソング順位 → 2日目順位 : 曲名
[配信初日のトップアルバム順位 → 2日目順位 : アルバム名]

#「SE」は、新曲をまとめた Special Edition
#「???位」は、順位未確認
#「(F)位」は、前後に記録した順位から、おろらく見落としで、51位から100位の順位帯に入っている可能性が濃厚
#「000位」は、200位圏外

13枚目収録曲
配信開始 2015/10/21(水); CD発売10/28(水)
008位 → 006位 : 今、話したい誰かがいる
017位 → 016位 : 悲しみの忘れ方
042位 → 038位 : ポピパッパパー
096位 → 098位 : 嫉妬の権利
106位 → 103位 : 隙間
182位 → 168位 : 大人への近道
[???位 → 001位 : 今、話したい誰かがいる(SE)]

14枚目収録曲
配信開始 2016/03/23(水); CD発売03/23(水)
005位 → 006位 : ハルジオンが咲く頃
025位 → 032位 : 釣り堀
027位 → 038位 : 急斜面
036位 → 054位 : 不等号
039位 → 071位 : 強がる蕾
044位 → 065位 : 憂鬱と風船ガム
096位 → 147位 : 遙かなるブータン
[001位 → 002位 : ハルジオン(SE)]

15枚目収録曲
配信開始 2016/07/20(水); CD発売07/27(水)
010位 → 008位 : 裸足でSummer
045位 → 048位 : オフショアガール
(F)位 → 076位 : 僕だけの光
103位 → 099位 : 行くあてのない僕たち
000位 → 197位 : シークレットグラフィティー
000位000位 : 命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」
000位000位 : 白米様
[003位 → 002位 : 裸足でSummer(SE)]


15枚目「裸足でSummer」は、13枚目「今、話したい誰かがいる」と同じく、CD発売の1週間前に始める先行配信で、いつも通り、新曲をパックした「Special Edition」になっています。

先行配信の場合は、最高順位を記録するのが、アップして数日掛かることがあって、13枚目表題曲も、3、4日目に4位という最高をマークしています。

まあ、15枚目表題曲は、初日10位、2日目8位と、やや出足が遅いけど、最高順位より、ランクイン日数の方が重要なので、この辺はあまり気になりません。


しかし、配信2日目まで来て、収録曲の中に、200位圏外が存在するのは、ちょっと心配な部分です。

乃木坂のシングル収録曲は、ランクイン日数が短くとも、一度は200位リストに顔を出すのが通例で、もし、「命の真実」と「白米様」がこのままランクインしなければ、そこそこ真剣に悩んだ方がいいかもしれません。

最近、乃木坂のカップリング曲は、ソロ曲や少人数ユニット曲を連発していて、そのことがシングル全体のアピール力を落としているのではないかいう危惧が、ますます強まってきます。

欅坂2枚目「世界には愛しかない」は、「語るなら未来を…」という、全員参加の強力なカップリング曲を用意していて、MVの再生回数を見ていても、2本立てで売れる雰囲気が濃厚に漂っている。


乃木坂も、「君の名は希望」に対する「シャキイズム」、「ガールズルール」に対する「世界で一番 孤独なLover」など、かつては、表題曲を凌ぎかねないカップリング曲を収録して、シングル全体の魅力をアップしていました。

メンバーの外仕事が忙しくなって、ソロ曲や少人数ユニット曲が増えているのかもしれないけど、多人数参加のMVが少なくなると、シングルが「寂しく」なって、売り上げも低下する危険があるので、何とか、作って欲しいですね。

まあ、今週は、MVの再生回数で、「裸足でSummer」が「世界には愛しかない」を上回っているけど、「語るなら未来を…」MVの人気っぷりを見ていると、iTunes ランキングを含めた今後の楽曲セールスは、断然、欅坂の方が乃木坂より高い数字を出すのだろうと、寂しい予想が頭をよぎる、今日この頃です(笑)。

乃木坂も、もう一度作りましょう!、「シャキイズム」や「世界で一番 孤独なLover」のように、みんなが何度も観たくなるカップリング曲MVを。


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