kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

瀬戸内寂聴さん、93歳の思い。

2015-06-20 21:18:52 | せいじの政治カフェ

  【瀬戸内寂聴さんの記事の部分です】

    18日夕方、93歳になる作家の瀬戸内寂聴さんが、戦争法案に反対する国会前集会に参加して、「戦争を二度と繰り返してはなりません」と訴えました。

    「去年、ほとんど寝たきりでした。最近の状況を見たら、寝ていられないほど心を痛めました。このままではだめだよ、日本は怖いことになっている」と切り出した瀬戸内さん。「前の戦争がいかにひどくて大変か身にしみています。“よい戦争” などありません。すべて人殺しです」「死ぬ前にみなさんに訴えたいと思いました」と呼びかけると、参加者から大きな拍手が起きました。

    この日の行動は、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が呼びかけたもので、2000人(主催者発表)が参加しました。

    東京都調布市から参加した山下忠弘さん(72)は、中学生の孫がいます。「孫たちに必ず平和なままの日本を手渡さないといけない。廃案にするまで声をあげつづける」

    日本弁護士連合会の川上詩朗・憲法問題対策本部事務局長が連帯あいさつ。日本共産党の塩川鉄也衆院議員、民主、社民、生活の各党の国会議員が参加しました。

 


「てんがらもん171回」共育のバレエ。

2015-06-19 23:04:15 | 「てんがらもんラジオ」

    教育ではなく共に育つと書く共育という言葉は国語辞典には出ていません。でも今回のゲストの田中佐美さんがご自分のバレエ修得と普及の体験からの言葉として話されると、教育とは違った大切な考え方が込められていると思うのです。

    この言葉について田中さんが口にされたのは番組の終り頃です。話の前半では小学四年生の時観たバレエ「白鳥の湖」に魅せらた少女が、父母の理解を得、貧しい暮らしのなかでバレエの道を極めていく話です。

    話のなかで何回か波瀾万丈という言葉を口にされました。ご自分の体の弱かったこと、父母のこととか交通事故にあったり、バレエ修得でロシアに行ったことなどまさに波瀾万丈といえます。是非視聴してみて下さい。

   ここをクリックを→    http://www.ustream.tv/recorded/64078306

 

   バレエの世界は私にはまったく無縁の世界でしたので、放送の前日インターネットで「鹿児島バレエ研究所」のホームページをのぞいてみました。

 その時はこれまでと同様に私には無縁のものだ、という感じのままでした。子供の頃同じクラスの女の子にバレエ教室に行っている子がいて、お金持ちのお嬢さんの趣味、という感じでした。その感覚を引きずったままできていたのです。

   

    この「てんがらもんラジオ」の視聴を通じて今までも認識をひっくり返されることが何回もあったのですが、今回はバレエに対する見方が変わったことと子供の感性の問題の理解が深まったことです。

 バレエについていえば、決してお金持ちの子どものものだけではないかという理解にはなりました。田中さんがバレエは総合的芸術であり、だからこそみんなでつくりあげることに喜びがあり、そこに成長があることを最近の取組みの実例を通じて話されました。

 独り子や少ない兄弟が普通になっている現代では、個に焦点を当てて成長を考えるようになり、頭でっかちになることが出来る子供と思われがちです。

 五感を駆使しての感性の成長こそ人としての成長の基本であり、そこを大切にして小さい頃から成長を促すこと。指導者も習得者全体も共に成長していける場がバレエ習得の場であると、少なくとも「鹿児島バレエ研究所」のバレエはそれを目指していることが共感しつつ理解できました。


自衛官が語る戦死の恐怖 その4。

2015-06-17 14:06:07 | せいじの政治カフェ

   昨日に続き「しんぶん赤旗日曜版」の6月14日付に掲載された記事をお読み下さい。

    私は兵庫県姫路市の陸上自衛隊第3特科大隊で定年退職しました。特科は大砲を撃つ部隊。昔の砲兵です

     退職前は第一線部隊に武器、弾薬、燃料、糧食などを補給する管理小隊長でした。後方部隊ですね。

    「後方」というと付録みたいに思っている幹部もいるけど、ぼくらの隊がやられたら、前線の部隊は何もできません。軍事では国際的に兵たん(ロジスティクス)と呼ばれます。兵たんがあるから部隊全体が成り立っている。私たちは、後方部隊と前線部隊は一体のものとして訓練してきました。

    いま、安倍首相は米軍への「後方支援」といい、前線と切り離していかにも後ろだから “安全” というように宣伝しています。とんでもないまやかしですよ。

    そもそも燃料がなければ車両も動きません。いくら優秀な戦車や航空機も燃料がなければただの鉄くずですよ。兵士も飯を食えなかったら戦争なんてできません。補給がなければ全体が死ぬ。ぼくもやってみてその大事さがよくわかりました。目立たないけど補給こそもっとも大事です。大事だからこそ、敵に真っ先に狙われる、危険な活動なんです。

    国民に実態を偽り、自衛隊員にきわめて危険な任務を押し付けるのは許せません。自衛隊員も日本防衛ではなく、米国防衛で亡くなるのは悔しいでしょう。自衛隊はよそへ出て行って戦争する必要はありません。巨大地震などの訓練を一生懸命やったほうがいいですよ。

 

    私は、千葉県習志野の陸上自衛隊第1空挺団に所属していました。部隊は、輸送機で目的地まで運ばれパラシュート降下し、隠密に周辺の偵察から敵中枢を襲撃する機動訓練などをやってきました。

    降下場所で攻撃されれば当然、戦闘になります。敵を殺傷したり捕虜にしたり、逆にそうされる場合もありえます。いつ攻撃されるかわからない戦場だという前提の訓練です。

    今回の法案で、時の政権による判断で、自衛隊が海外の戦闘地域に派遣されることになります。しかし、自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣が直接現地に出向いて指揮することはあり得ません。戦場の変化に応じて、部隊をひきいる現場の判断が尊重されるでしょう。政府のコントロールが及ばない環境で、自衛隊が戦闘行為を行う危険性は極めて高くなると考えます。

    もし、自衛隊に戦死者が出るような戦闘行為が海外で行われたとすれば政府は何というか。「自衛隊を派遣(戦闘目的でない)したのであり、派兵(戦闘を目的)ではない。法的に違反していない」と言い切るでしょう。

    私は、厳しい訓練で心身ともに錬成してきました。それは、専守の国家防衛の遂行だと、誇りを持ってきました。自衛隊の存在は変化し、現場の隊員は飛躍的にプレッシャーを課せられるでしょう。

    武力によって世界平和を構築することは絶対に不可能です。自衛隊は、すべての人に向けて一発の弾も撃つことはしてはならないのです。絶対に!


自衛官が語る戦死の恐怖 その3。

2015-06-16 12:13:52 | せいじの政治カフェ

 昨日の井筒さんは元自衛官です、元自衛官のなかに戦争法案反対の強い

思いが広がっています。「しんぶん赤旗日曜版」に掲載された四人の怒

りの言葉を二回にわけて紹介します。

 

   元陸自士長    大嶋  伸幸さん

   私は兵庫県内の駐屯地で施設大隊に配属されていました。前線近くで戦闘に必要な橋などの施設をつくる部隊です。 

    実際の戦闘は、今の法案のように戦闘現場とそれ以外の戦闘地域、非戦闘地域と分けることなどできません。

    そもそも、敵がどこから回りこんでくるか分からない。ヘリから敵兵が落下傘で背後に降りてきたら、そこが敵の拠点になってしまう。訓練でも、“敵は向こう” と思っていたら急に “後ろに敵がいるぞ” と言われる。いきなり戦闘現場になるんです。戦闘では将棋みたいにルールが決まっているわけではなく、どこからが絶対安全という線引きはありません。

    高校を出てすぐに入隊し、憲法と諸法令を守ると宣誓しました。自分たちから攻撃はしないが、万が一、攻めて来たら守らないといけない、と教育されました。海外に出て行くということは、一切言われませんでした。

     今考えれば、憲法9条があったから僕らは海外に戦争に行かずにすんだのだと思います。先人たちは、よくあの9条をつくってくれました。災害派遣ではダンプで雪を、捨てに行ったりするとみんな喜んでくれます。困っている時に力になれる。なんていいことだと思いました。

    日本防衛と関係のない戦争で若い隊員が血を流すことには絶対反対です。日本人は米国の奴隷とは違います。危険覚悟で米国について行くようなアホな考えはしてほしくありません。

 

次は、元陸自3曹    泥  憲和さん

   私は地対空ミサイル部隊にいて、襲撃された輸送車の救援に向かう訓練をやったことがあります。政府は物資の補給を「後方支援」といいますが、これは危険な任務で、訓練でも狙われることを想定します。そこで攻撃されれば撃ち返す。まさに戦場になりますよ。

    政府は “弾が飛んできたら活動をやめる” という。そんなことを言明したら、かえっていの一番に狙われます。敵の側に立って考えれば、攻撃すれば反撃してくる相手と、攻撃すれば逃げる相手のどっちを狙いますか。逃げる方にきまっているじやないですか。

    安倍さんは国内議論を乗り切るために絵空事を唱え、そのことがさらに自衛官を危険にさらしている。最高指揮官として失格です。

     言葉でごまかせばごまかすほど、現場は法律から離れ、軍隊の独走が始まる。かっての日本軍と同じです。安倍首相はまったく歴史を学んでいない。

    安保法制は、日本の抑止力、安全を高めるというが逆です。米国と一蓮托生(いちれんたくしょう)でやれば必ず戦死者が出る。日本もテロに巻き込まれる。米国もテロに苦しんでいます。国民の利益になるどころか、リスクの方がはるかに大きいと思いますね。

    僕は自衛隊で “兵は凶器である” “使い方を誤るととんでもないことになる” と教育されてきました。武力はもてあそぶものではありません。現役の部員は何もものが言えません。だから僕はたちOBが声を上げるんです。

 


自衛官が語る戦死の恐怖 その2。

2015-06-15 11:52:34 | せいじの政治カフェ

  元自衛官・レンジャー隊員  陸自3曹  井筒高雄さんの語る「戦死の恐怖」

    昨年5月に「赤旗」日曜版に初めて出て、講演や取材の依頼などが相次ぎ

ました。話して驚かれるのは軍隊と戦争、死ぬことのリアリティーです。

    私はレンジャー訓練で最初に遺書を書かされました。訓練でも死ぬことが

あります。実際に戦闘になれば死傷者数は比較にならないでしょう。

    安倍首相は、戦争法案で「リスクは増えない」「安全な場所で活動する」な

どといいます。ありえませんよ。政府は「後方支援」とごまかしているが、自

衛隊がやるのは、戦闘地域にまで武器弾薬などを米軍に運ぶ兵たん活動です。

敵はその兵たんを一番狙う。弱い部隊を攻撃するのが軍事の常識です。自衛隊

は攻撃に即反撃しないと死ぬだけです。米軍指揮下で「ぼくたちは攻撃された

から退却」なんて言えますか。

    国民全体が覚悟をせまられてます。戦争できる国にするなら防衛予算は5兆

円ではまったく足りない。米国はイージス艦84隻。日本は6隻。隊員も足りな

い。消費税はとても10%ではすまない。テロも心配です。そんな道を進みます

か。それとも憲法9条をしっかり守り、外交で平和な環境つくりませんか。

 

 昨年5月の「赤旗日曜版」です、ブログ「幸せの青い鳥」さんの掲載されたものを使いま

した。 「幸せの青い鳥」さんのURLは 下の通りです。

http://blogs.yahoo.co.jp/kotyannomama/16479852.html


自衛官が語る戦死の恐怖 その1。

2015-06-14 11:59:27 | せいじの政治カフェ

  昨日の続きです。「しんぶん赤旗日曜版」今日付の該当記事を読ん

でいただきたいのです。昨日一面を映しましたのでその右側の記事、

 

【記事内容】 海上自衛隊に勤務しているある隊員は最近、幹部からこう

指示されました。

   「いま共産党が『自衛官の命を守る』と宣伝して安保法案に反対してい

る。警戒を」

   しかし、隊員は逆に「本当は死ぬかもしれない、と最近強く思い始めた」

と話します。

    「海上自衛隊へすでに米軍のもと一体で戦争できるよう訓練している。そ

れがいよいよ現実になります。隊員は命令を実行する立場で政治の話はしな

いが、不安はふくらむ。安倍首相は法案を通すため、本当のことを隠してい

る」

     本当のこととはーー。

    「自衛隊は『戦闘現場』に行かないというが実際の戦争では地域など限定

できない。海でいえばミサイルは見えない距離から飛んできまます。攻撃さ

れたら指揮官は部下に何もせずに死ね、とは言えない。反撃します。逃げる

こともできない。そもそも米軍支援で遠くに長期に船を出すようになれば人

も船もまったく足りなくなる」

    されに別の現職隊員はーー。

   海上自衛隊の別の現役隊員は指摘します。

    「政府の安倍法案は、結局、われわれに “戦争に行け” と言っているのと同

じです。だけど、安倍首相は『戦争に行くのではない』『安全です』という。

そんなごまかしの国会論議で、危険地域に派遣される隊員はつらい。死ぬ危険

は覚悟していても、一体何のために死ぬのかもはっきりしない。米軍のためで

はいやですね」

    「米軍とたたかっている相手からみれば、米軍に弾薬や燃料などを補給する、

自衛隊は、当然、米軍と一体と見て攻撃してきます。“戦闘現場には行かない”

とか、“攻撃されれば休止、撤収する” と言っても相手には通用しません。現実

味がない議論です」

    この隊員はいま退職を思案中です。

    「憲法解釈を無理に変え、国会で説明もできない。それで強引に法案を通す

のですか。私は、自衛隊はあっても戦争しない国でいいと思うのに」

【明日左側を紹介します】

 


予告編。

2015-06-13 23:59:44 | せいじの政治カフェ

 大仰に予告などということもないのですが、いつものことでご理解

のほどお願いします。

  今日はこの「自衛官が語る」について呟こうと思っていたのですが、

テレビで「映画  ホタル」をやっているのを途中でしたが見はじめたら

こんな時刻になってしまいました。

  この映画も戦争法案を考える場合深くかかわるものと思います。  これ

を見ずして語ることなかれ、と思いましたので。

    「自衛官が語る」は明日にします。

 


6月12日、児童労働反対世界デー。

2015-06-12 20:27:03 | kaeruの『資本論』

 今日は「何の日」というアプリに「恋人の日」とありました。ブラジルでは恋人同士が写真立てに写真を入れて交換しあうのだそうです。日本では額縁組合がこの日を「恋人の日」にしたそうです。バレンタインデーは成功しましたがこの日は?

 他にこの日は何の日かと思いwikiしてみましたら児童労働反対世界デーでした。こちらもwikiしてみましたら、2枚の写真と下の説明がありました。

カール・マルクスはエンゲルスとの共著の『共産党宣言』において資本主義体制下の搾取廃止の観点から児童労働の廃絶を主張し、主著である『資本論』においても児童労働の実態を絶対的剰余価値の生産と労働条件の関係を論じる際に、当時イギリスの工場法にも言及しつつ記述、分析している。

資本論』、第1巻第3部第8章

  

右の写真は18世紀イギリスで炭鉱労働に従事する児童、左はアメリカの写真家による作者不詳の風刺画の写真、1912年。

 これらに関心をもったのは次の資本論の勉強会でこの第8章を報告する番にあたっていたからです。約2週間後ですが大変頁数の多いところです。同時に労働時間問題が政治の中心課題にもなっている時期で、19世紀の問題であると同時に現代の問題でもあります。

 児童労働問題はもちろん労働者全体の、国民的問題として理解するためにもこの章をしっかり学んでおかなければとこの写真を見ながらも思います。

 


「てんがらもん170回」読む聞く。

2015-06-11 23:52:47 | 「てんがらもんラジオ」

   タイトルは4月にゲストの畠野さんが紹介された椋鳩十の言葉で「見る 読む 聞く は 人間をつくる三大要素である」の「読む聞く」を意味します。

   その三大要素のうち「見る読む」が視覚能力に依拠し、「聞く」は聴力です。視覚障害者が「読む」という要素をどうやって自分のものにしていくか、今日のゲストお二人は、自らの体験をもとに視覚障害者の仲間にパソコンの活用でそれを拡げていく活動をされている方です。

   芸は身を助けると言います、現代では技術ということでしょう。視覚に障害をお持ちだったお二人はパソコンを扱うことから一般のパソコン同好者の集まりに入っていました。文字を音声で表示する機能をもったパソコンを使って、「読むを聞くに変換」していくことで活動を続けられたのです。

  当時から個々の視覚障害者のパソコン活用の相談には応じておられたようですが、その集まりが解散した後本格的な活動を始めました。視覚障害者の悩みを分かるのは自分達だ!という気持ちが強く働いたのです。その集まりが「パソボラひまわり」です。「ひまわり」を立ち上げて10年、現在サポーター19人サポートを受けている人が59人とのことでした。

   人間が情報を受け取る能力のうち視覚を失うと全体の80%を失うことになるとのこと。その回復やそれに代わる能力の獲得は、人として生きていく基本的な要求です。お二人のお話でもパソコンを使って今まで出来なかった文字を聞き取ったり、本や雑誌を読み取ったり、貯金通帳を読み取ったり出来るようになり、日常生活が前向きになったと喜ばれています。

  情報を得ることは社会参加につながります、視覚障害者にとって「聞く」ということの重要さを再認識しました。その意味でラジオのはたす役割も大きいものがあることを教えてくれた番組でした。


「スターリン秘史」 掲載終る。

2015-06-10 22:52:57 | 不破・スターリン秘史

    2013年の「前衛」2月号からはじまった不破哲三さんの「スターリン

秘史」が7月号の第30章をもって終わりました。単行本として刊行が

はじまっていて全6巻のうち2巻が出版されています。

   今月の「前衛」 の「読者の声」に85歳の方の声が載っています。

“え、そうだつたのか。朝鮮戦争の「南進」の真相は、以前「北進から始

まった」と聞いていた。ところが「北進」ではなく、「南進」だと、今回

はっきりしました。

   日本共産党への干渉の深化、北京機関。軍事方針。当時、末端の一 

細胞員(党員)の私は下級は上級の決定に従い、昼夜活動していました。

   今、『スターリン秘史』を読み、次々に記憶がよみがえり、おどろき、

おそろしさ、怒りがわいてきます。

 

   同年齢の不破さんは「『スターリン秘史』の執筆を終わって」の中で

日本共産党創立90周年の2012年に行った記念講演で、スターリンが持

 ち込んだえせ(似て非なる)理論体系を打ち破り、マルクス以来の科学的

社会主義の本来の理論と精神を復活させる活動について語りました。

   その仕事を科学的社会主義の『ルネサンス』と称し「スターリン時代

の中世的な影を一掃して、この理論の本来の姿を復活させ、現代に生か

す」ことと内容付けています。そのためには「スターリンが世界の共産

主義運動に支配的な影響力をおよぼしていた中世的な暗黒の時代そのも

のに科学のメスを入れて、その実態を解明し、その否定的な現実に全面

的な光をあてることを抜きにしては、不完全なものになる」と述べてい

ます。

    さらに「その仕事は、若い時代の十数年の期間ではあったが、スターリ

ン時代の空気を吸い、スターリンの理論の研究に打ち込んだ経験をもつ世

代に属する人間がはたすべき課題であり、またその経験がなければはたせ

ない任務であることも、私は痛感していた」と書かれています。

 

    私は先の読者や不破さんよりは若いといっても7年ほどです。活動に参

加したこの頃の先輩には山村工作隊などの体験者もいたし、まだスターリ

ンへの「崇拝」は当然な時代でした。その意味では『スターリン秘史』は世界

史の読み直しであると同時に自分史の振り返りでもあります。

    1、2巻は読み終わっていますが、3巻以降の部分は雑誌掲載時にはほと

んど読んでいないので心して読まねばと思っています。