kaeruのつぶやき

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続 ・ 那須といえば……。

2014-09-08 13:12:43 | kaeruの「おくのほそ道」

 PCの御機嫌の良い間に昨日の続きに入ります。

 那須与一については、 http://ja.wikipedia.org/wiki/那須与一 で、

 この二枚はWikiに掲示されているものですが、那須与一が屋島で扇を射ち落

す姿で、時は1185年です。

 

 

 この時射ち落ちされた扇を、芭蕉が見たという話が今日の本題です。

 那須で泊まった芭蕉と曽良は、翌日(元禄二年四月十九日・1689年5月16日)

午前11時頃、温泉神社(ゆぜんじんじゃ)へ参詣にまいります。そこで、『曽良日記』

によると、「宝物ヲ拝。与一扇ノ的〇残ノカブラ壱本。~」と記さています。

 念のために経た歳月を記せば、扇が射落されてから約500年後です。

 

 それから約260年後、温泉神社の宝物殿を訪れた井本農一さんはこう書かれ

ています。

 ≪私たちも宝物殿をのぞいてみた。扇は地紙が全部なくなって、骨だけ残ってい

る。だが、与一が射た扇の的は、「空に上がりつゝ、しばし中空にひらめきて」、やが

て海中へ颯(ひょう)と落ちてしまったはずなのだが、後で海岸へでも流れついたの

を拾ったのだろうか。たぶんこれは与一の所持していた檜扇(ひおうぎ)ということ

であろう≫。

 なお、先の『曽良日記』からの引用文も井本さんの本(角川選書『おくの細道をた

どる』)によります。