タイトルの「怒りを込めて笑う」というのは実に不思議な言葉です。
話されたゲストの餅田さんが笑いヨガの認定リーダーだったとしても話の
内容が分からないと、理解不能です。
「てんがらもんラジオ」134回のゲストのお話をメモしたなかでも、気になっ
たこの言葉は、http://www.ustream.tv/recorded/53094402 の
中ほどで言われています。
もし、 こんな問題=「次の( )に適当な言葉を入れ文章を完成させなさ
い」で、「怒りを込めて( )」 の答として「笑う」を入れる人は皆無でしょう。
でも、餅田さんの話の後では、「笑う」を入れようと思うようになります。
それは、なぜかを考える前に声を出して笑う効果についてです。
笑いを積極的につくりだす、特に顔は笑わなくても声だけでも、腹の底から
笑うのです。腹の底からというのは、ヨガの呼吸法からきています。その笑い
の効果は自然のもたらす笑い効果と同じだそうです。
私も視聴しながら試してみました。 効果ありです、頭がスキッとした感じで、
これはいけるの実感でした。
さて、 「怒りを込めて笑う」について。
餅田さんが、これを言われた事例は、親が子供を叱りたくなった場合でした。
しかし、番組の最後、市民劇場の上演案内で演劇 「親の顔が見たい」 を紹介
したときに語られたパーソナリテーの村永さんの言葉が印象に残っています。
この演劇は、子どもが自殺した親とその子をいじめていた子の親が登場する
ものです。子の保護者としての親の立場、エゴとエゴのぶつかり合いだと想像
できます。 そこに 「笑い」 を取り入れたらどうだろう、のひと言です。
笑うことができいるのは人間だけだそうです。怒りも恐れも多くの動物にあり、
怒りをもって怒りに向かう、は動物の水準でもあり得ます、しかし、怒りを込めて
笑い得るのは人間だけに可能なのです。笑いをつくりだすことは、もっとも人間
的な人間になる意味を含んでいるようです。