kaeruのつぶやき

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『人は老いるにつれて、何を手に入れるのか』

2014-09-24 21:49:04 | ブログ仲間

 『人は老いるにつれて、何を手に入れるのか』という書名の本を手にしました。

自分の本で、積ん読の一冊です。 そのなかの第3章は「終わりの時」となって

います。そして最初の節が 「仲間」 です。そこを読みたかったのです。

 いうまでもなく、この間の 「ブログ仲間研修旅行」 を考えてみたかったのです。

  この一年ばかりブログを自分発信のツールであると同時に、ブログ独自の仲間

づくりという方法があり得ると考え、あり得たという実感があったからです。

 

 「旅」 に参加した各ブロガーのコメントや感想的報告ブログも出揃い、どれも実感

をこめて「楽しかった」です。 ここに各自が「手に入れた」ものが何であったか、仲間

であったことを示しています。

 さきの本の 「仲間」 はこう書かれてはじめられています。

 「仲間同士で集まれば、老いた者も若やぐ。」 

 そして、友だちづき合いがもたらす新たな生活は、次の詩の中で語られていると。

  

   『わたしの還るところ』    イーブリン・ベイリス

 

 長き旅のさなか、わたしは旧友と出会い、新たな友をつくる。

 木々が生い茂り、木漏れ日と木陰豊かなこの丘で。

 過ぎ去りし日々は、そっとたたまれて棚の上。

 思い出は、ファイルに挟んで引き出しの中。

 過去の栄光や子どもの名前、身をもって知る功績や悲劇、

 そうしたものは、老いたわたしたちの名簿には載せるまい。

 さらに深い神秘がわたしたちを待ち受けている。

 さまざまなやり方で、わたしたちは神秘の理解に努める。

 ときには、思考の幅を広げる書物を読み合い、

 ときには手を携えて、ひとつの主義を貫く。

 あるいは、庭の手入れに打ち込み、

 いまは危機に瀕した、大地の緑や草原に心をとめる。

 ときには、岸に寄せるふたつの波が出会い、

 思いがけない喜びに打ち震えるがごとく、笑いさざめき、

 あるいは、日々のパンを焼くような、素朴な日課を果たしつつ、

 人生の贈りものを見落とすことなく……。

   

  老いたわたしたちは、お互いに支え合いながら、自分たちのペースで暮らし

ていけばいい。そうすれば若い友人や孫たちと交流したり、もっと大きな老人

のグループに、自分らしく、堂々と参加するエネルギーも湧いてくる。

 (略)

 「わたしから歳を奪わないで。ひとつひとつ稼いできたのよ」。そういった老

婦人もいたという。わたしたちも、仲間同士で過ごすときには、いままで稼い

できた老いを楽しみ、役立てることができる。