KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

アマプロ コーガン×ムチー×グビロン

2011年10月26日 | モンド・トラッシュ

恒例のパチモンサミットも12月11日(にちようび)午後1時から開催が決定。んなわけで
トータルコーディネーターのKeyさん応援(になってるんだか。。。)企画でアマプロの最悪
怪獣軍団のメンバーをご紹介。今年になって一気にキャラが増加しましたネ。
タコもゆるゆる集めてたのですが、今では段ボール一個分になってマス。しかしものすごく
色がそろってない。。。

「わあーカッコいい!うわさどおりのスゴいやつらだ!お子様の夢をむしばむアマプロの
怪獣ソフビ(チラシより)」子どもにパチ怪獣をつかませるあたかも悪の組織みたいですね、
アマプロって。


上はパチモンサミットのプレゼント品で配布されたムチー(左)、WOMBAT TOYSさん
からパチサミ限定品の物販で販売されたムチー2号。ムチーは元々昭和頃の怪獣ぬりえに
実在した、1分くらいでむりえ製作の現場のヒトが超イイカゲンに描いた怪獣の絵をまんま
ソフビにしたもの。
元絵の背中の羽根のような部品はどういう構造になってるんだろう。真面目に考えると
乗り物酔いになったように頭がくらくらしてきます。


そしてWOMBAT TOYSさんの商品である、このムチー2号はなんと、左の黄色いムチーの
サンプリング怪獣的存在として当時のパチカードに実際にあったんだそうです。
(と、会場でマーミットの総帥赤松社長の指摘)。ツイ◎テールの
第二の顔のところにいきなり単眼があるってのもフリーキーで気持ち悪すきますね。

ちなみに赤松社長によると元の絵はバストアップだけで胴体は描かれてなかったとか。
またアカスケロニパターンだな。今回ムチーオリジナルの胴体がついて、手もコーガンのものが
つけられ、はからずもちょっとカッコイイ怪獣になってはいます。



しかしオリジナルムチー(オリジナルっていうのか?こういうサンプリング怪獣というのは)
誰が見てもツイン◎ールのような頭をしてますが、ちびまる子ちゃんのクラスメート
「はまじ」のような顔がついて頭部だけですべてをぶち壊しにしてます。こんな怪獣ばかり
描いてあるぬりえを手に取ったひには、子どもたちも塗って遊ぶ気になったもんダカ。。。
このムチーはなかなか手に入らなかったら、パチサミでよくお会いするソフビマニアの方が、
ダブって入手したから、あげますよ!とタコに寄贈してくれたものです。感謝。
このたびちゃんとブログづくりに役立てましたYO.

最悪怪獣の中でも最悪の破壊度を極めたグビロン。タコのイチオシdeath。

某地底怪獣っぽい尻尾が顔になってるという、当時のパチ怪獣カードでウ◎トラ怪獣の
写真を切り細裂いて部品を絵に貼って怪獣に仕立てる技法をそのままソフビでも実践
したかのような、2次元のテクニックを3次元へと移行したちょっとミニマムアートみたいな感じ
にも見えなくもない怪獣。・・・とフォローしようとしましたが、発売当時は知人と、この
グビロンの画像を見た後で話をして「Keyさん一体どうしちゃったんだろうね。。。」とか
話していたものです。

でも実はこの、「なんじゃこりゃ」と思わせるものこそが当時のパチ怪獣カード職人の苦し紛れにやった仕事にもっとも接近した存在としての得も言えない磁力を好き者のココロに放つのも確か。
後にタコにとってこのグビロンは悩ましい存在になり、
シリーズイチオシで、病みつきとなりときどき枕元に置いて寝ています。

というのは、タコは子どもの頃に熱を出している時、なぜかパチ怪獣カードが枕元にあって、
熱にうなされながら気持ちを紛らわせようとカードを眺めてみたら、職人さんのココロないお仕事ぶりにかえって気分が悪くなり、寝汗をかき悪夢にうなされたことがありますが、グビロンを見ると
その、楽しもうとしてるのにコンテンツがさもしいためにかえって熱が上がるような、
なんともいえない気分の悪さが頭に浮かんできてたまらないのです。

まあ、タコは大人になっても悪趣味な映画の1シーンを抜粋編集した動画をようつべで
何回も再生してうわ!気分が悪い、たまらん、とかあいかわらずやってますけどね。
(リアルドキュメントは好きじゃないです、あくまで映画として作ったものですね・
後年インチキややらせとわかったねつ造ドキュメントは好きです。
ヤコペッティとかもその口ですが)
なんだろな、昔のエンタメって独特の気分が凹むようなものが多かったでしょう。
しかも洗練されてない感じ。粗暴に作られ感情にひっかかる感じが自分は忘れがたいです。
自分的にはパチ怪獣も同じ目線のうさんくさい面白さがあるジャンルです。



つまるところ、あらゆるエンタテイメントは無駄に覚醒し、洗練されすぎてしまった。
ソフビに関していえば現代で完全に心のこもってない怪獣を作るというのは実は至難の業です。
当時のパチ怪獣職人のヒトが、「さぁ!版権とかはないけど、メーカー独自に子どもの驚く、
すごい怪獣を作ってやるぞ~!!」。。。とか意気込みながら机に向かっていたとは
あまり思えません。
なのでパチ怪獣と言うのはどこか、うしろめたい、納期を間に合わせでやっつけなものの方が
きっとリアルなんでしょう。
現代でその分野のものを意図的に製作、当時感を再現しようというのは
実は並大抵ではありません。
作家性とか、現代になっていろんな売れ線の怪獣の知識や情報が個々の作り手の頭の中に
すでにインプットされているからそうならないんです。

人間はココロのどこかに、創作するならより良い物を作ろうと想像的理性が働きかけて
しまうものだからでしょう。しかしこのグビロンにはそのso far、so Goodな創作者の感情が
微塵もありません。むしろSo What、Destroy!と真面目にやっているヒトの顔に
唾を吐きかけているかのようです。
インディーズソフビの根幹をなす、優れた造形、几帳面にオリジナルの怪獣を創作することを
完全に破棄したかのような、最強の(最狂の?)パチ怪獣といえるのではないでしょうか。

「暗くてじめじめしたところをこのむナメクジ怪獣。両目から相手をグビグビにするグビロン光線
を出す」(最悪怪獣軍団シリーズチラシより)怪獣の説明までも、当時のカード職人さんの
カード裏書き文面をやっつけ仕事でやった風になっており、芸がこまかいです。

このグビロンをみると夕方の町工場のような場所で、さっさと仕事を片づけて早く赤提灯の
暖簾の下をくぐって一杯やろうとチラチラと時計を見ながら急いで仕事している
当時のパチソフビ職人さんの姿が浮かんでくる。
2011年の現代に生まれた、いかにも当時居そうな(ただしパチ怪獣の本質を定義してきた
Keyさんにしか到達しえなかった)パチ怪獣の傑作です。

グビグビ光線を浴びないようにグビロンのバックに付いているコーガンは
ムチーといっしょにパチサミのエンター時に配布された
プレゼント品。亀の怪獣と冷凍怪獣を混ぜたような1匹で2匹分楽しめるお得な怪獣ですネ。

シャモゴン。鳥の怪獣です。何かデジャブ感がある顔ですが、この一連の最悪怪獣軍団の
中ではわりと創作物としてまとまりのいい怪獣になっています。(ってこのシリーズが創作物
ではない、みたいな言いっぷりじゃないかタコ。。。)何かトットザウルスとか、
「ゴッドマン」に出てきそうな、東宝倉庫に転がっているそっけない造形のアトラクション用怪獣に
でも居そうな感じがします。
「鳥インフルエンザの時に虐殺されたニワトリが復讐に来た怪獣」とかチラシに書いてありますが
とってつけたような社会問題にうさんくささ倍増って感じです。
鳥の怪獣なので何を考えているのかわからない表情で、ミドルサイズのコーガンがおびえています。

で、後ろに居るのがスタンダードコーガン。今年夏のワンフェスで販売。コスモナイトαのYODA
店長も購入し、「これこそ現代に作られたパチ怪獣だ!」とのお墨付きをいただいている
あなどれないアイテムです。なかなかボリュームがあり、手に取るとオレンジの発色もイイ
感じです。ちょっとワ◎ゴンに似ていますね、さかのぼるとバ

親ガメ子ガメ。なんとボディがこのシリーズでは新規造形です!(って感動するのもヘンな話
ですが)
なんと最悪怪獣軍団は全部同じ胴体の流用です。全然そう見えないところがすごいですよね。

元々このボディは4年くらい前に発売してたラコ、トーボーズのボディなんですよね。
2週間に1回ソフビ関係のイベントが開かれていて皆、脳がウニになっていたインディーズソフビ
ムーブメントの隆盛期を思い出しますね。
しかしすごいこのボディはコストパフォーマンスだな。しかもそっけないディティールも何もない
ボディなのに、何かパチ怪獣好きのHeartをくすぐりますよネ。



羽田空港近くのビル街や高速道路で撮影したい感じなトーボーズとラコ。

そして寄生怪獣トーチューカ。
顔のシルエットに何か見覚えがありますが他人のじゃない他獣のそら似でしょう。
「冬眠中のラコやコーガンに寄生して、体をのっとるキノコ。春から
夏にかけて大暴れする。秋になると幼体が寄生した怪獣の体を食い破って歩きだす(チラシ
より)」

スーフェス会場でkeyさんがトーチューカの幼体ソフビ(というのもある)を使って
目の前で実演してくれたのですが、タコはイベント会場でソフビメーカーさんが自分の作った
ソフビを使って遊んでいるのを初めて見ました。やはりKeyさんはキカイダーバイクに乗ってるし
只モノではないな、と再確認した次第Death。
手が黄色いのは、寄生された菌糸でできた手なのだそうです。夏のワンフェスで購入。
スーフェス会場ではコーガンの胴体をしたトーチューカがサンプルで置いてありました。

トーチューカが襲いかかっているのはジャマンダ。
「伝説の怪獣ツチノコに突然変異で手足が生えた怪獣。寒さに弱く冷凍砲を浴びると
カチカチに凍ってしまう(チラシより)」
なんだか姿といいキャラクター設定といい何かに似てますね。。。何か、としか書けないですが(汗)
それにしても冷凍砲、って一体だれが撃ってるの?適当に謎を頒布するチラシですネ。
マルサンの「怪獣新聞」しかり、こういう説明書きの唐突にして曖昧な表現の数々が
ソフビに付随した時こそ、パチ怪獣をはてしなくフルレンスに妄想の海にいざなう
ミリキのひとつですね。メディアミックスの基本みたいなものです。
このジャマンダは夏のワンフェスで買ったもの。しかしほんとにパチカードに居そうですね。

ジアトリゴン♂(左)、ジアトリゴン♀(右)♂のみ手がついてるのは交尾のときに
♀をつかまえやすくするよう進化したから、との話です。でも「力の弱い♂は交尾のときに
♀に蹴り殺されてしまうことがある(チラシより)」との話。
当初発売予定だった黒いジアトリゴン♀が怪獣◎子のジアトリマチックなカラーで、
ほしかったな。。。

 

 「これからもぞくぞく出るぞ!みんなであつめよう!」{うわ、また出るのかよ!)
でもちょっと新作を期待してしまうタコ。パチ怪獣なんて、子供時分、「なんかまたこんなカードが、
こんなソフビが出てるけど、おれらだまされないんだけどな~」とか思いながら
ついつい駄菓子屋やおもちゃ屋の軒先にあると買ってしまう不思議な吸引力があったもの
なんですけど、このアマプロの最悪怪獣軍団も現代の商品でありながら
同じようにイベントにポロポロッと並んでると、おねだんもちょっとリーズナブルなので
手が伸びてしまう感じ。
そしてKeyさんご自身がこのシリーズを展開するのを何より楽しんで
いることですね。この最悪怪獣軍団を見てると「パチ怪獣って本来こういうのでよかったんだな」
と思う、本質を貫かれるような気持ちになることもあったりします。自分はKeyさんのそんな
きままなソフビづくりに、弛緩というか脱力しながらも見守りたい感じがします。


せちがらくなったセカイで、そんなユルい娯楽がもっとあったっていい。Keyさんと堤さん、
唐沢さんのパチモン3傑はそんな得難い空間づくりをパチサミで果たしてくれています。
地震や原発事故に見舞われREALに侵犯された脳をChill Out、
ひととき日々の緊張から解かれる空間となる
パチサミの楽しさは以前よりさらに増してくるのではないでしょうか。

We Love Pachimon!Lets Go To Pachimon Sammit!

つ【AC/ DC Who Made Who(Maximum Overdrive Version)】
You are an Asshole!
ベストセラー作家のスティーブン・キングにちょっと自作を映画化させてみたら
内なる凶暴性を発揮してものすごく胸糞悪い、超下品で暴力的な映画になってしまい
配給が困ってしまったでござるの巻。

http://www.youtube.com/watch?v=_jvqPvDUEW8

つ【Anthrax/ In My World】

アンスラックスはキング元ネタのナンバー多いよね。
http://www.youtube.com/watch?v=DtM0A15HttM&feature=related

つ【Anthrax/Among The Living】

http://www.youtube.com/watch?v=CT12rjU5XXk&feature=related

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