KADOMIUMTANK ソフビブログ

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後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

セーラー服コンプレックス続

2011年02月24日 | イベントルポ


手塚サンダーマスク、火の鳥のナメクジにコムときて
またまた今回も手塚キャラでスタートとあいなりました。

2月23日はやっと仕事の手が一瞬1日だけ開いたので
怪獣とモンドのひしめく21世紀tokyoの暗黒地帯を彷徨しブログに書き記す
他人にはよくわからない使命を常日頃自分に言い聞かせているタコは
思わず朝から都内巡礼へとゆるゆる赴いたのじゃっ!
まず目指すは、ビリケン商会さんのビリケンギャラリー。

23日は怪獣とソフビにまつわるコアなイベントの幕引きとスタートが連打。
1日まるまる自由になってもとにかくめまぐるしかった感じ。でも
全部自分自身の目で何が起きてるのか、見たかったのだ!
そういえば、23日は新宿マルイワンのカイジュウブルーさんも
急きょ閉店が決定し(今後はネットショップがスタートするのだけど)
あのカオスでスーパーアバンギャルドな実店舗もこの日が
見おさめ・最終日とあいなり、なんともおなごりおしやと最終日を看取りに。

というわけで特集・2月23日の怪獣モンド地帯巡礼(勝手に命名)その1.
まずは以前開幕時に一度ルポしていますが、
まだまだ作品が到着中で、是非もう一回見たかった、
ビリケン商会さんのイベント
「セーラー服コンプレックス」の最終日に賭けつけてみた。

セーラー服とそれをまとう少女という永遠のアイコンを多彩な
イラスト、ドール、立体、コミック、オブジェなどの作家さんの
作りだしたアイコンにより解読しようという興味深い試み。
閉幕前に作家さんの寄稿が充実。
その中に漫画家、児嶋都さんと逆柱いみりさんも!
そしてキングゴゼラの今回のイベント限定カラーも発売。









これが新カラーのゴゼラと急きょ参加の新作イラスト、

その名も「ベース妹」。
ちょうど初日に逆柱さんが会場に遊びに来ていて、
初期作品にセーラー服の女の子を描いていたけど今回は
参加しないんですか?とうかがったら「うーん、そうですね~」とか
考えておられたのだけど、なんとこのテーマでの参加が実現。

ウレスイ。しかも逆柱版「けいおん!」といってもよい感じのイラストだったり。
コンビナートをバックに逆柱メカともいえるオリエンタルなデコバイクに載った
ファンキーな仲間(姉たち?)と大きなベースを背中に抱えた
セーラー服少女のベーシスト。バックにはコンビナート。
思わずストーリーが脳裏に浮かびそうな一枚。

ベース妹の漫画も見てみたいっす。



ヒロタサトミさんの「annabel 17才」。
ドールの女の子も2度目に行ったらお色直しで
別のセーラー服に着替えていました。




会期中にもう一枚「みちくさ」なる、ファンタスティックな遊具に載る少女の
イラストが新たに増えていた森口裕二氏の作品。



吉田光彦氏の「青春今昔物語」。



PICOPICOさんの制服サイボーグ。
この日、中野の河崎実氏のカフェバー、ルナべースで中野貴雄監督との
怪獣をテーマにした新イベントスペースが始動していたりする。
そちらの初日ルポも掲載しまつ!(シャキーン)



漫画家・児嶋都さんの作品。
80年代に「ふぁんろーど」でものすごくファンキーな
エッセイ漫画を連載しており(たしか爆風スランプの
サンプラザ中野さんの大ファンだったのを
おぼえている。。。)
パンクななくまどりメイクにセーラー服姿でときどき
ふぁんろーど誌に写真が載っていて漫画の通りのヒトだと思っていました。
とてもなつかしく、現在の健筆もうれしい作家さんのひとり。
今は中学生くらいの多感な女の子たちに向けて
少女を主人公にした漫画を供給しているということか。
自家消費的創作の好例ですね。
今回の寄稿も現在の作風を反映してホラータッチです。







みつごさんの「えにしの」。



だつおさんの「かたつむり」。




寺門孝之氏「セーラー服天使」




中村宏氏「早来迎図」

企画的に描き手も幅広く、それぞれのイメージするセーラー服と
少女を興味深くフォーカスした
誰かやりそでやらなかった
眼のつけどころがおもしろいイベントでしたね。
ドール作家さんと親交も深いビリケンさんならではの
立体モノの充実も展示に華を添えていたように思います。

イラストでは江口寿史さんや森雅之さん、花輪和一さんなどセーラー服には
一家言ある作家さんの作品が一堂にそろう一方で、
最近の美術学校の生徒さんの参加、
「もってけセーラーふくコンプレックス」なんて
タイトルの漫画同人誌が置かれているなど
新旧温故知新ジャンルミックスな時代にふさわしく、
アート、萌えといった枠にとらわれない
制服少女のアイコンをもって作品の中にたたずむ
彼女たちのはかなくとも輝く日常をさっくりと切り取って見せてくれました。

機会があれば、第2回、第3回と
いろんな作家さんの描くセーラー服少女を見てみたい気がしました。


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