■鑑賞日記

基本的に[ネタバレ]に配慮しておりませんので御注意下さい。そして概ね敬称略。

ゲージツからマンガ系へ、3冊

2018年08月07日 | 
・最後の秘境東京藝大by二宮敦人

東京藝大の美術&音楽の各学部を探検レポートした1冊。
どんなタイプの学生がいてどんな学生生活を送っているのかを丁寧に。
予想通り、大変で、一生懸命で、楽しくて、何故かわからず道を行って
と、いろいろなパターンの芸術家の発生する場所である。
興味深く読んだが、強く惹きつけられはしなかった、という感じ。

・私の少女マンガ講義by萩尾望都

萩尾望都が語る少女マンガ史。
ヨーロッパでの講演とインタビューを一冊に。
実に丁寧に少女マンガというものを『読み方』から解説して
どのように日本で展開され根付いていったかなどを考察して面白い。
後半では彼女の作品史も語られて、それは3.11でいったん途切れたこと
再び創作したことへのスタンスなども語られる。
(これに刺激されて最新作のひとつ『なのはな』を借りてきたところである)

・わたしの少女マンガ史by小長井信昌

『別冊マーガレット』の編集、そして『花とゆめ』の編集長、社長として
長きにわたり少女マンガ編集の第一線で活躍し多くの作家を育てた
あの!懐かしい小長井さんがこんな本を出されていたとは。
少女マンガ史を余すことなく語っているといっても過言ではないだろう。
日本の少女マンガの隆盛期に非常に優れた働きをされた方の話は奥深く
そして現在、さらにこれからの漫画界を思う言葉には説得力がある。
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