■鑑賞日記

基本的に[ネタバレ]に配慮しておりませんので御注意下さい。そして概ね敬称略。

『Q』A Night At The Kabuki @東京芸術劇場(11/14 19:00)

2019年11月14日 | ステージ・レポ






身分証明書が必要、チケットの名義と違う入場者はハネられるとのネット情報に
Eプラスで購入した手元のチケットを見れば確かに小さく私の氏名が印刷されているのに気づく。
危うく身分証明書なしで赴くところであった。

舞台はいつもの野田世界、言葉遊びの妙も健在で、スピーディーな動き・展開。
源平合戦とロミオ&ジュリエットをリンクさせて現代の世相にまでも言及、面白かった。

左右可動・白い壁の6枚の回転扉が開き飛び出した群衆が多数の可動ベッドを押し物語が始まる。
小道具には差し金の先の白い紙飛行機、自撮り棒、白い大きな薄布、鹿の頭部と角。
全編に流れるBGMはクイーンの『オペラ座の夜』
名を捨てろ→ナヲステロリスト、名を拾い→ナヲヒロイズム、孤独という毒、
死骸~生きがい、クライマックス→明るいマックス、尼ぞね→アマゾネス、
ロミジュリの朝のヒバリは朝野ひばりという演歌歌手の名前だという・・・などなど。
始めのほうにこれはという言葉遊びがあったのに思い出せないもどかしさ。。。

出演者たち皆よかったが、特に目を引いたのは『愁里愛(じゅりえ)』役の広瀬すず。
失礼ながら演技以前にその佇まいと美しさ可愛さに目が釘付けという・・・。
『それからの愁里愛』役の松たかこの安定した演技、セリフの上手さ明瞭さを再認識。
竹中直人の個性を存分に生かした『平将門』の強烈な印象も忘れがたい。

1階D列*番


たぶん終演後に、ロビーに置かれたステージのミニチュア、扉が動く。
舞台に対する人物(人形)の比率が実際よりも大きいので、受ける感覚が異なる。
ミニチュアがあるならスケッチいらなかったかも、と思ったが、いやいや。

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