常楽院

福島県南会津町 真言宗

3.11 あれから1年

2012-03-12 | Weblog
もう1年と言ったら良いのか、まだ1年と言ったら良いのか・・・
忘れることのできない、沢山の人々の人生を変えてしまったあの震災の日から1年がたちました。
今日のTVやラジオは1日中震災の報道でした。
そんな報道の中で心に残った2つの言葉がありました。
一つは、「仕事と愛する人がいれば人間は生きてゆける。」と言った鎌田實先生の言葉。先生はチェルノブエリの放射能被害にあった人々を、ずーーーっと支援してきた方です。納得させられた、胸にしみる言葉でした。
もう一つは、震災に遭った寺で行われた1周忌法要に参加した方の「今日法要でお参りができ気持ちが落ち着きました。父と母も喜んでいると思います。私も気持が楽になりました。」と言う言葉でした。
寺の役割は亡くなった人を供養することは勿論ですが、生きている人のこころに寄り添い、暖かくすることはもっと大きな役割なんだと認識させられました。
そんな役割が果たせるお寺であり、住職でありたいですね。