ファインダー越しに、この光景を眺めながら思った。
朝日を浴びて森が目覚め始めている、と。
白駒の池(長野県佐久穂町)2021.10.03 06:21 Sony α7R3 Vario-Sonnar 24-70㎜/f2.8 (70㎜ f/2.8,1/80sec,ISO100) Filter : Kenko Blackmist No.05
白駒池周辺に生息する苔は500種類にも達するという。
驚異的な数だ。
以前、苔による建物の壁面緑化に携わったことがある。
滋賀県の山間での仕事だった。
ある研究者によると、苔は土着性が強く、他所から持ってきても育たないことが多い。
そこで、全国的に広く分布するスナゴケを媒介にして、土着の苔を呼び込むことにした。
その試みは功を奏し、10年たった今でも土着の苔が描く壁面緑化は瑞々しい。
そこは人里からかなり離れていて、緑が豊かな場所だ。
しかし、それにもかかわらず、土着の苔は10種にも満たなかった。
それだけに白駒池周辺に生息するおびただしい苔の数に驚いたのである。
その苔たちが朝日を浴びながら一斉に目覚め始めていた。
神秘的な光景を前にふと思いついたのが。
Crystal Silence Chick Corea & Gary Burton
チック・コリアのリターン・トウ・フォーエヴァー時代の曲を
盟友ゲイリー・バートンのヴィブラフォンと共に。
この時間は特に
苔たちの息吹を感じましたよね(^_-)-☆
冬ともなれば最低気温はマイナス15度
一面重たい雪に覆われるこの場所で
苔たちは精一杯光を浴びて息づいていました
寒さにも滅法強い逞しき植物ですね(^_^)v
何気に見てました。
南方熊楠って苔の研究でしたっけ?
苔、可愛い丸い玉みたいなのが好きです。
あれは、観賞用に整えているんですよね。
気に入らなかったら、
すぐに飛んで行ってしまいます。
この場所はよほど気に入っているのでしょうね。
その苔たちがいっせいに目覚める。
圧倒されました。
人の手を借りないとあのようにはなりません。
苔は日本人の感性に合うのでしょうね。
でも、苔庭にはない迫力がここにはありました。
白駒池の紅葉 そして この苔の目覚めの
ステキなお写真を拝見して 勝手なものですが
やっぱり行きたかったなぁってつくづく思いました。
わたしには寒い中 オールナイトで空を
見上げる根性はないのですが 夜が明けたなら
自分のアンテナも目覚めて 周りの自然に
気持ちを寄せてカメラを構えられそうです。
でもそれは夜を経て早朝にそこに到着した人にだけ
与えられる特別なシチュエーション…。
カメラ以前に 向き合い方も鍛えなければ ですね。
今回もD師匠に教わることが多かったです。
技術はもちろんのことながら
姿勢、さらには人格面においてもです。
そして。
オールナイトで空を見上げる根性。
私も無いと思ってましたが
あの星空に向き合ったら
根性など必要ありません(笑)
素敵なお写真です。
ひたすら下向いて撮っておりました(笑)