茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記10月12日「胆石に布海苔(ふのり)が効果がある?」

2012-10-13 07:20:50 | 日記
胆石症の私は、毎食後「ウルソデオキシコール酸(ウルソ)」を服用しています。「ウルソ」の成分は漢方で言う「熊の胆」を科学的に合成したもので胆汁の流れをよくし、胆石を溶かす作用があるとされています。
ウルソを飲み始めて一年、今年人間ドックで検査したところ、小さい石が沢山ありました。

そんな時に妻が東条百合子先生の「自然療法」の本を読んでいて「布海苔(ふのり)」が胆石症に効果があると書いてあるのを見つけ、早速買い込んで来ました。
「布海苔」には胆石を下ろす効能があると江戸時代の書物「本草綱目」に記載されていますが「熊の胆」ほどの効果があるかはわかりません。
しかし海草ですのでダイエットにも健康にも効果がありそうなので、毎日味噌汁に入れて食べています。

来年の検査で石が消えていれば良いのですが。

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壽堂日記10月18日「頸肩こりの急患。」

2012-10-12 09:27:58 | 日記
頸肩こりの急患さんが来院。午前中は我慢して仕事をしたが、具合が悪くどうにも仕事ができず午後から年休を取って治療に来たということ。

症状は頸部と肩甲間部の凝りと痛み、頸と肩が固まっている感じがして。二週間前から立ちくらみがする。

詳しく話を聞くと今年の1月に交通事故で「むち打ち症」になり、整形(茂原市内の病院ではありません。)で「けん引」と「電気を流す」治療を受けていが、そこは沢山治療ベットが並んでいて、多くの患者さんが一斉にタイマーで電気を流しけん引をするシステムらしい。

触診すると頸部から腰部まで板状筋・僧帽筋・脊柱起立筋が硬く胸鎖乳突筋がコリコリとして、特に天柱・風池が硬く圧痛が強い、どうも「むち打ち症」の治療が上手くいかなかった感じ、立ちくらみは頸部の血流が悪いのが原因だと思われる。

「積聚治療」を基本治療として、今回は事故後9か月経過しているため、頸部に刺絡し、頸部・肩甲間部に鍼をした後にMT温灸器を使用し頸部・背部を丁寧に温灸マツサージすると、凝りと痛みはかなり改善した。

「むち打ち症」は一律に「けん引」と「電気を流す」だけでは症状の個人差に対応できないと考えます。

頸部は非常にデリケートで重要な場所ですから、今までの治療でよくならないと感じたらセカンドオピニオンも考える必要がありますね。



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壽堂日記10月16日「ビワの葉エキスの作り方。」

2012-10-10 06:39:05 | 日記
当院で「ビワの葉温灸」に使用する「ビワの葉エキス」は自家製の物を使用しています。
千葉は房州ビワの産地で治療院の敷地にもビワの木が生えています、庭先なので無農薬で厳選した葉を集めエキスを作成しています。
現在使用しているものは平成21年8月採取の物ですが、去年は色々な事情から作成しませんでした。

ホワイトリカーに漬け込んでありますが、美味しそうな匂いがします、一見するとウスイスキーの様で間違えて飲まない様にラベルを貼ってありますが飲用も可能です。
ビワの葉エキスの作り方はとても簡単です
1ビワの葉は、年を越した大きい古い葉40~50枚を丁寧に拭きます。
 仕込むのは大寒の頃が一番いいそうですが、寒いので今頃でも良いと思います。
2葉の裏の毛をブラシでこすります。裏の毛があるとエキスの中に毛が残り飲用には向きません。
3適当な大きさに刻みホワイトリカーを葉が隠れるまで注ぎます。
4広口瓶にいれ密閉して冷暗所に2か月置き、その間葉の上下を偶に入れ替えます。
5ビワの葉を取り出します。

ビワの葉エキスの効能としては
◎温灸で痛みの緩和に使うのはもちろん

他にも

◎胃のもたれ・口内炎・歯痛・歯茎の腫れ・歯槽膿漏等
 
◎のどの痛み・せき等
 
◎内臓の痛みや炎症等
 
◎水虫・切傷・やけど等
 
◎捻挫・打ち身・皮膚炎など
 
などがありますが、原液は強いので使用法はよくご確認してお使いください。












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壽堂日記10月8日「てい鍼とビワの葉温灸による疼痛緩和治療。」

2012-10-09 06:49:15 | 日記
がんの患者さんの疼痛緩和ケアの訪問治療に出かけまた。
患者さんのがんは手術の出来ない場所にあるがんですが、抗癌剤の治療と放射線の治療を受けています。
主治医の先生は「鍼灸は刺さるから駄目です。」と最初難色を示されたそうですが、当院は接触鍼が主体で「気を動かして冷え(=精気の虚)を取るのを目的とする。」治療法ですから患部に直接刺すことはありません。

今回は「てい鍼」という先端が丸くなっている金属の棒を使用し治療しましたが。陽虚なので「金製のてい鍼」を使用しました。
治療手順は通常通り「積聚治療」を基本治療として行い、最後に「ビワの葉温灸」をしました。

がんの患者さんの場合通常、「痛みの緩和」は薬物療法や神経ブロックで行い、その方法で患者さんの痛みは、8割から9割はとれるとされています。
しかし残りの2割から1割の方は鎮痛剤やモルヒネなどオピオイド系の薬物に反応しにくく、症状でいうとしびれ、浮腫、長くベッドに寝ていて腰が痛いなどの筋肉痛、全く感覚がないなどの方は鍼や灸をすると、薬よりも効く場合があるります。

さらに、鍼灸には、がんの化学療法・放射線治療に伴う副作用を軽減する効果があります、ある種の抗がん剤と鍼灸を併用するとアデノシンの沈痛効果が延長されると言う研究もあります。

鍼灸でがんが治せるかどうかは分かりませんが、がんやがん治療に伴う患者の苦痛を和らげることができます。がんの痛みを軽減できれば患者さんの生活の質(QOL)を向上させることができます。



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壽堂日記10月5日「積聚治療。」

2012-10-07 05:56:39 | 日記
10月5日の治療
1、肩こり・頚凝り・腰痛の患者様治療、「積聚治療」第四方式で治療、督脈に施灸後、委中、復溜に巨刺。
2、肩こり・上実下虚・腰痛の患者様、がんの手術後のケアのための治療「積聚治療」第四方式で治療30分以内で収める方針で治療、膈兪穴 に透熱灸5壮、竹筒使用して施灸。残積三陰交・足三里。
3肩こり・頚凝り・腰痛の患者様、、「積聚治療」第四方式で治療、督脈身柱に施灸後上仙に箱灸、委中、復溜に巨刺後、関元・右天枢に灸。
4足が炎症を起こし腫れあがっている患者さん、病院で抗生物質を処方されているが、診ると生生しい赤色に腫れ熱を持っている。症状は上部 症状と微熱、腹症は腎虚証「積聚治療」第四方式で治療、背部治療を行うと、腫れていた下腿の赤みが足首まで引いてくる。足の指の井穴に 刺絡しほんの少し血を絞り出す。足の腫れと炎症が改善する。
今日は全て上部症状を持つ陰実・陽実の患者様でしたので「積聚治療」第四方式で治療しました。

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