茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記10月6日「痛みの治療。」

2012-10-06 19:13:38 | 日記
午前7時に急患で「疼痛緩和」の患者さんが来院。

治療的には「積聚治療」を基本治療として「ビワの葉温灸」を補助治療として行いました。

接触鍼と背部兪穴の段階で痛みはかなり和らぎ、腹部・背部・腰部に「ビワの葉温灸」を施術したところ痛みが完全に治まりました。

西洋医学的に鍼灸とビワの葉温灸の鎮痛作用は未だ未解明な部分が強いのですが、臨床の現場では効果は確実に出ています。

鍼灸は、気(生命エネルギー)が経絡と呼ばれる経路の網に沿って体内を流れるという考え方に基づき治療します。

「気」は人の精神的、情緒的、心理的、肉体的な状態に影響を及ぼし、陰と陽という相反する力2つの力を備え、人間を含む万物に陰陽の両方が存在しています。体の主要な器官の多くは陰陽のペアであると考えられ、このバランスが保たれていることが健康には不可欠とされています。

人の陰と陽のバランスが保たれていないときに、気が滞ることがあり、滞った気は痛みや病気、その他の健康上の問題を引き起こすと考えます。

ですから「疼痛緩和」の治療でも痛むところだけでなく陰と陽のバランスを考え五臓を調える治療をしなくてはなりません。




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