茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記10月18日「頸肩こりの急患。」

2012-10-12 09:27:58 | 日記
頸肩こりの急患さんが来院。午前中は我慢して仕事をしたが、具合が悪くどうにも仕事ができず午後から年休を取って治療に来たということ。

症状は頸部と肩甲間部の凝りと痛み、頸と肩が固まっている感じがして。二週間前から立ちくらみがする。

詳しく話を聞くと今年の1月に交通事故で「むち打ち症」になり、整形(茂原市内の病院ではありません。)で「けん引」と「電気を流す」治療を受けていが、そこは沢山治療ベットが並んでいて、多くの患者さんが一斉にタイマーで電気を流しけん引をするシステムらしい。

触診すると頸部から腰部まで板状筋・僧帽筋・脊柱起立筋が硬く胸鎖乳突筋がコリコリとして、特に天柱・風池が硬く圧痛が強い、どうも「むち打ち症」の治療が上手くいかなかった感じ、立ちくらみは頸部の血流が悪いのが原因だと思われる。

「積聚治療」を基本治療として、今回は事故後9か月経過しているため、頸部に刺絡し、頸部・肩甲間部に鍼をした後にMT温灸器を使用し頸部・背部を丁寧に温灸マツサージすると、凝りと痛みはかなり改善した。

「むち打ち症」は一律に「けん引」と「電気を流す」だけでは症状の個人差に対応できないと考えます。

頸部は非常にデリケートで重要な場所ですから、今までの治療でよくならないと感じたらセカンドオピニオンも考える必要がありますね。



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