茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記25年5月27日「不妊症の原因は冷え・お血・ストレス。」

2013-05-27 03:24:42 | 日記
当院では東洋医学の立場から鍼灸による不妊治療を行っております。

不妊治療もそれぞれの患者様のご希望に合わせたオーダーメイドの治療計画を患者様と打ち合わせて作成しております。

不妊治療とい言っても「タイミング法」から「人口受精」「体外受精」など様々なパターンがあり夫々の最適な治療計画を立てて治療に臨んでおります。

「ことぶき堂鍼灸院」では多くの不妊症の患者様を治療させて頂いておりますが、全ての患者様に言えることは「冷え」「お血」そして「ストレスによる症状が強い」と言うことです。

ストレスはホルモンの分泌に影響を与えます。高プロラクチン血症や黄体機能不全もストレスが原因である事が多く、子宮内膜症やお血もストレスを緩和することで子宮の機能が高まり改善されます。

四診で患者様のお体を拝見すると「舌は白色または暗赤色」であり、腹診するとお腹が硬かったり冷感がしたりして「冷え」や「お血」の症状が出ており、さらに夏でも手足が冷たく、頭がのぼせ肩がこる等のいわゆる「上実下虚」の方が多く、肩甲骨間の筋肉が緊張しています。

舌が白色は「体の冷え」暗赤色は「お血」を示しますが「肩甲骨の間」の緊張はストレスを示します。

肩甲骨の間には精神活動と関係が深い「魄戸」「心兪」「神堂」「巨闕兪」「身柱」などがありストレスが強いと凝りや圧痛などの諸症状が出ます。

不妊症治療する上で、重要となるのがこのストレスです。不妊症でお悩みの女性は、精神的なストレスが溜まりやすくなっています。

不妊症には、「冷え」「お血」などの様々な原因がありますが、ストレスも大きな原因となります。

現代のようなストレス社会では、日常生活の中でストレスを感じることが多く、それが不妊の原因となる場合も多いのです。

ストレスが不妊症の原因となるのは「ストレスによってホルモンバランスが崩れる。」のが原因で実はストレスに対応する体内の器官と、生殖活動を行う際に対応する器官は実は同じことが多いのです。

モントリオール大学のハンス・セリエ教授が提唱した「ストレス学説」によれば、過度のストレスにさらされると人間の体は防衛反応として視床下部にある自律神経の中枢が興奮を起こし、副腎髄質がホルモンを分泌して「防衛行動=緊急反応」をとります。

妊娠に必要な性腺刺激ホルモンも、この視床下部を通して分泌されています。

そのため、ストレスへの防衛行動が優先されて、生殖活動に必要なホルモンが十分に分泌されない場合があります。そうなると、ストレスで妊娠しづらくなり、その不妊によってさらにストレスが溜まると言う悪循環になります。

不妊症の改善には、ストレス解消が欠かせません。当院は鍼灸治療で気血水の流れを調え「冷え」「お血」「ストレス」を改善し妊娠しやすい母体を創る事を目指しております。
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