茂原市ことぶき堂鍼灸院

茂原市で鍼灸治療院を営んでおります。
東洋医学や日常生活のあれこれを日々綴っています。

壽堂日記12月4日「冷え性と不妊治療の関係。」

2012-12-12 05:31:43 | 日記
当院では刺さない鍼による不妊治療を行っております。
刺さない鍼とは、鍼灸の一流派である「積聚治療」で使用する「積聚鍼」と呼ばれる独自の鍼で、針先が丸い形状をしており、人体の気の重層的な構成に着目し、接触針と呼ばれる技法で皮膚に押し当てることで体表の浅い気を動かし、その手技を繰り返ことで徐々に深層の深い気を動かして「気を動かして冷え」を取ると言う治療方法です。

この場合「冷え」は「精気の虚」と表現されます。
厳密に言えば「冷え性」と「冷え=精気の虚」は異なるのですが、「冷え性」の原因は「冷え=精気の虚」と考えて誤りではありません。

多くの不妊症の患者様を診察いたしますと、共通するのは手足や体幹部の「冷え」です。
手足や体幹部が冷えているのは西洋医学的には血流が悪いということですが、東洋医学的には「お血」や「気血」の流れが悪いということになります。
東洋医学では生命の根源は「陰の気」とされています、「気血」の流れが弱い、「冷え=精気の虚」があるということは「陰の気」が衰えているということです。
衰えている「陰の気」を補えば「冷え=精気の虚」は解消し体感的な「冷え性」も改善されます。
まず「不妊症」の治療の第一歩は「冷え」の解消からです。

当院では刺さない鍼を使い「気を動かして冷えをとり」さらに「ビワの葉温灸」を使用し妊娠に重要な働きを持つ「腎の気」を補う治療を行っております。
当院で不妊治療を受けておられる患者様は西洋医学的な不妊治療と併用される方が多く西洋医学と東洋医学の協力で妊娠の可能性がより高まります。
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