「21世紀はアジアとの時代」 (Jtiro🔴Jpn) SDGs.Webサイト(Editor: K.Yamada)

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■新しい年

2020-12-30 | ●日本の明日
■■■■■■■■■■日本経済の大予測■■■■■■■■■■

■「さらば2020年
⚫️2020年もあと数日を残すのみとなった。
恒例の年間経済予測が,こんなに大きく狂ったのは、極めて珍しいと言って
いい
昨年末の予測では、2020年は戦後2度目のオリンピックを7月に控え
日本に
とってかけ替えのない期待の年になるはずだった。
昨年3000万人を記録したインバウンドは、今年当然の4000万人を予測して
いた。
消費も経済も、また外交も、政治も 大きな前進と拡大が期待されて
いた。
ところが、1月下旬の武漢コロナの発生で、たちまち軌道が大きく狂い始め
た。
目に見えない新型ウイルスが瞬く間に全世界を席巻した。残念ながら
東京オリンピックは、
1年先送りに決まった。
日本のコロナウイルスの第1波は春にはじまり、夏の第2波、そして秋から
再び拡大に転じ 
歳を越そうとしている。
全世界を恐怖に陥れ世界経済を衰退に追い込み、その経済的損出はリーマ
ンショック以上
とも言われる。まさしくコロナに明け暮れた人類痛恨の1年
だったと言っていい。


⬛️(世界の感染症の歴史
(感染症名)    (感染者数)   (死亡者)    (病原体)    (感染源)

⚫️スペイン風邪 1918~20 5億人     3%    ザウルス       鳥類
⚫️香港風邪   1968~ 5億人      0.2%       ザウルス     豚
⚫️エボラ    2014~15 2,8万人   40%       エボラ        蝙蝠
⚫️SARS               2002~03 8千人    10%    SARSコロナ   蝙蝠
⚫️新型インフル 2009 6千万人   0.1%      ザウルス     豚
⚫️MERS     2012~ 2.5千人     34%      MERSコロナ   蝙蝠
🟠新型コロナウイルス2019 7800万人  3%      新型コロナ      蝙蝠 



⬛️「待望のアフターコロナ
⚫️新しい年を目前に控えて、いくつかの疑問がよぎる。
・果たしてコロナは、終息するのか。
・私たちの生活は、正常に戻るのか、
・東京オリンピックは、予定通り開催できるのか、

そんな
中で思う事は、1日も早いアフターコロナの終焉だが、その可能性
を探るとすれば、何をさておきコロナ、ワクチンの開発と普及に尽きる。

これが実現すれば、まがいなく待望のアフターコロナの時代がやって来る
筈だ。
いい年2021年は、まさしくアフターコロナの到来にかかっていると
言っていい。


●「2021年の経済予測
今年12月下旬から、日本を代表する経済誌や経済調査機関の新年の経済を
占う恒例の景気予測の発表が相次いだ。

これは今年のような世界的な突発リスクがない限り、ほぼ信頼に足る予測
と言って
いい。要約してご紹介したい。

⬛️2021年のキーワード
2021年の政治経済は「2020年のコロナショックの復興と後始末の時代

⬛️日経ビジネス2020徹底予測
異次元緩和は合計15年

(1)東京五輪・パラリンピック
(2)米新大統領の政策転換
(3)新型コロナの感染終息
(4)中国共産党設立100周年
(5)スーパーマリオの最新作
(6)衆議院の解散・総選挙
(7)カップヌードル発売50周年
(8)日本でEV化の流れ加速
(9)ソ連崩壊30年
(10)月や火星への宇宙開発激化を挙げる。
(1)(3)が条件付きなのはやむを得ない。中国市場におけるトヨタ自動車
や  ホンダ、ファナック、東京エレクトロンなどの 最新情勢を示しながら
日本経済の中国依存がますます
強まりそうだと予測している。

  

⬛️ 「週刊東洋経済の大予測、その10大リスク
日経平均株価は3万円台、1ドル=100円割れも
(1)各国で政策総動員するも、格差と長期停滞の泥沼化、
(2)米国の分断、冷たい内戦、トランプ主義者の怨念
(3)尖閣諸島めぐる対立の先鋭化
(4)揺らぐ自由貿易、弱体化リスク
(5)朝鮮半島問題、打開望む韓国
(6)脱炭素化で急増「座礁資産の危機」
(7)東京五輪の開催強硬、揺らぐコロナ克服シナリオ
(8)日本のデジタル化敗戦、変化への対応に失敗
(9)短命恐れ菅内閣の小型政策連発化、世界から置き去りの危機
(10)国際マネーの暴走、
民間エコノミストアンケートでは、実質GDP成長率マイナス4.8~5.9%、
ドル安株高が進むとみる。デジタル投資などを除けば設備投資などの回復
は遅いと分析。

一方米国主導の金融緩和と財政拡張が続いている事から、15人中8人が
日経平均株価の3万円台乗せ、1ドル=100円割れを予想している。

   
⬛️ 「週刊ダイヤモンド2021大予測
来年のキーワードに「K字回復」を挙げる。

Kの字のように上昇している企業と、下降するものとの二極化が進むという
意味だ。
エコノミスト11人の予想では、21年半ば以降にワクチン接種が普
及していけば
2%台後半の成長が見込めるという。
4.0%まで伸びるという強気の予想もある。
同誌で入山章栄早稲田大ビジネ
ススクール教授はピンチはチャンスだと強調する。

「これまで変われなかった日本企業に、数十年ぶりの大きな変革をもたらし
得る」
としている。大企業からベンチャー企業へ新型コロナ感染の再々拡大、
社会保障の破綻―を挙げる。
 
来年の日本景気について、経営者へのアンケートではプラス要因は、
・景気対策、
・中国経済の回復、
・ワクチン開発と制約緩和――
の順に多かった。
マイナス要因はダントツで新型コロナの感染拡大だった。
・さらに米中摩擦の激化、
・個人消費の低迷、
・民間設備投資の低迷
などが続いた。
さまざまな分析予想が出ているものの結局は新型コロナの感染状況次第だ。
そこに希望を見いだす指摘もある。

   

ニューズウィーク日本版最新号の大予測

米国のジャレッド・ダイアモンド教授は「世界中が世界史上初めて どの
国も独力では
克服できない共通の脅威に直面していることを認めた」とする
寄稿文を掲載した。
同教授は、世界がいや応なく団結することになれば、新型コロナは最終的
に世界の人々を
持続可能な道へと導き、悲劇と同時に救いをもたらすとの
メッセージを綴っている。
不透明な時代だからこそ、勇気を持ってのぞみたいという。
 
       
⬛️「ニツセイ経済研究所の大予測」2021)
世界経済は、新型コロナウイルス感染症の影響で急速に落ち込んだ後に
緩やかに持ち直している。2020年の世界の実質GDP成長率は▲4.8%とな
り世界金融危機(2009年の▲0.1%)を大きく
下回ることが見込まれる。

新型コロナウイルスの感染力拡大や強毒化などにより再び厳しい活動制限
を強いられることがないことを
前提として、実質GDPの水準がコロナ前
の2019年(度)に戻るのは、米国が2022年、ユーロ圏日本が
2023年(度)
と予想する。

•足もとの日本の潜在成長率は、マイナスとなっているが 経済活動の停止
による一時的なもので、日本経済
の成長力が実態として落ちてしまったわ
けではない。

潜在成長率は経済の正常化に伴い2020年代半ばにかけて1%程度まで回復
した後、人口減少、少子高齢化
が加速する2030年度にかけてゼロ%台後半
まで緩やかに低下することが見込まれる。

•2030年度までの10年間の日本の実質GDP成長率は、平均1.5%と予想
する。

2020年度の急激な落ち込みの反動で2020年代前半が高めの成長となるこ
とが影響しており、これを除けば
1%程度となる。
消費者物価上昇率(除く生鮮食品)は10年間の平均で1.3%と予想する。
デフレに戻る可能性は低いが、
賃金の伸び悩みが続くなかでは 物価目標
の2%を達成することは難しいだろう。
    
⬛️「日本古来からの丑年の言葉
🔵「牛に引かれて善光寺参り」
      予想外のことや他人の誘いによって、良い方へと導かれること。
        ひょんな事
から良い一年になる期待が大きいという意味で使える。
🔵「商いは牛の涎」(あきないはうしのよだれ)
   牛の涎のように長く商売が続くようにということを願う意味がある。
🔵「牛も千里馬も千里
     遅い早いの違いがあっても」行きつく場所は同じなので、慌てなくて
       も、よいという意味。

🔵「黄牛に突かれる」従順な牛に裏切られる。油断して失敗すること。
🔵「火牛の計」奇抜な作戦のこと。中国の戦法にちなむ言葉。
🔵「牛を馬に乗り換える」不利な方をやめて、好都合な方に乗り換える事。
🔵「牛の角を蜂が刺す」全く効果がないこと、あるいは意味がないこと。
🔵「馬に乗るまでは牛に乗れ
  馬は速くて乗れなくても、牛だったら乗れるかもしれない。
  何もしないでいるのだったら、何かできるところからやってみるべき。
🔵「牛を喰らうの気」幼いころから大きな目標を持つこと。子供ながらに
  やる気、負けん気が強いこと。

⬛️「素晴らしい明日のために
ただ人生も経済も、時に今年のコロナの様に予期せぬリスクに見舞われ
る事がある。それは今回の様に世界的なものから,戦争の様に国家的なも
から、地震の様に特定地域的なものから、病気など個人的な事まで多様
多岐に亘る。
そのリスクとの出会いを人は「」ともいうが、
予め生きるためにリスク
を予想して生きる人と、全く意識しないで、リスクに遭遇して慌ておのの
く人がいる、
どちらが賢明かというと、それは言うまでもあるまい。
やはり賢者は生きるためにリスクを予想して「何が起きてもいいような準
備と覚悟」を
もつべきと警告する。

ヒトだけではない。今回のコロナショックで明確になったことは、国家
でも経済でも 企業でも、予めリスク
ヘッジができている場合のすばらしさ
である。同じように個人でも、リスクヘッジができている素晴らしい多く
人たちに出会い、多くの事を学ぶことができた。

人間には、本来5つのリスクだあると言う。
仕事
お金
家族
健康
メンタル
である。

この5つのリスクに関しては、常に「波乱の年」に備える必要性を、今回
の新型コロナウィルスが教えてくれた。

作家の五木寛之さんが提唱するように人生には「登り坂」と「下り坂」が
あるという。
その時にこそ、その人の本領が発揮されるという。
どんなときにも対応できる素養、それを身に着けるのも「あなた
次第」だ
と五木さんは強調する。
コロナショックに明け暮れた2020年だったが、折角の個人の様々なリ
ク体験を貴重な個の財産として 来る2021年の暮らしや仕事に存分
活して欲しいと思う。
 
いよいよ2021年がやってくる。主な経済誌や経済調査機関の新年の景
気予測は、コロナが早晩、終息することを前提にして、
こぞって活況が戻っ
て来るとの ご宣託である。
来る7月の東京オリンピックの成功、そして大阪はじめ日本の観光地が、イン
バウンドで活況化するのを、ぜひ実現させて欲しい。
最後に、天にまします八百万の神々に、伏して新年のコロナの終焉と日本経済
の回復と日本の安寧をお祈りしたい。

 

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