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三椏(みつまた)の花

2010年03月24日 | Weblog
今の時期、目を奪われるように美しい花は、この三椏ではないかと思う。散歩の道すがら、彼方此方で咲いているところを沢山見掛けるようになった。三椏の花は、やっぱり春の花だと思う。この三椏の皮が、紙幣の大事な原料であることは知られているが、花が、この様に美しいとあっては益々貴重な植物だということを今更ながら思い知った次第である。



三叉 ・沈丁花(じんちょうげ)科。
・学名 Edgeworthia chrysantha
Edgeworthia : ミツマタ属
chrysantha : 黄色の花の
Edgeworthia(エッジワーシア)は、イギリスの植物学者「Edgeworth 夫妻」の 名前にちなむ。

・開花時期は、 3/10頃~ 4/10頃。
・原産地は中国中南部、ヒマラヤ地方。
江戸時代初期に渡来。
・花芽は、ちょっと不気味な不思議な形
・花は、蜂の巣がぶら下がったような形。
・枝が3本ずつ分岐する。(不思議!) これが名の由来です。

・樹皮には強い繊維があり、和紙の原料になる。
しわになりにくく高級で、 また虫害にもなりにくいので、1万円札などの紙幣や証紙など重要な書類に使われる。
→ 明治9年に政府印刷局で三叉を原料として紙幣を作ってから、三叉の利用度は非常に 高くなった。紙幣以外でも、証書・株券・ 地図用紙・コピー紙など各種の紙とその原料として幅広く使われている。
・「三椏」とも書く。「椏」は”あ”とも読み、「木の股」の意味がある。
・赤い花(赤花三叉(あかばなみつまた))は、戦後、愛媛県の栽培地で発見され、今では黄色花とともによく栽培されている。

・「春されば まず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば 後(のち)にも逢はむ な恋(こ)ひそ吾妹(わぎも)」 柿本人麻呂

  (季節の花 300から引用)