考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『運悪く酸っぱいイチゴに当たる』(英作問題・いちご8)

2023-04-21 16:38:00 | 英作 解答

英作問題『いちご 』

8. 運悪く酸っぱいイチゴに当たったら、砂糖や練乳をかけて食べることもある。

⇒ 『運悪く』ということである。色々言い方はあるが、運と言えば、luck 。悪い方なのでbad luck となり、文にすると have を使い

・You have bad luck. 

酸っぱいは、sour (サワー)と言う。sour strawberries /  strawberries are sour. 

英英辞典を引いてみると、having a taste like that of a lemon or fruit that is not ready to eat. (Oxford Learner's Dictionary) レモンのような味で、まだ食べるには早いとのこと。レモンのように、というのが面白いと思う。和英辞典なら、単に、酸っぱい=sour としか出ていないが、英英辞典なら、より具体的に説明されている。英英辞典は、簡単な英語で説明されているので、表現力をつけるのに、うってつけである。酸っぱい、というのが、レモンのように、というのが、辞書の説明として上手いなと思う。こういう所から、我々は説明や表現のコツを学びたい。

課題であるが、『運悪く酸っぱいイチゴに当たる』ということである。

当たるとは何か。

運悪く、とあるので、何かバチが当たるとかのような感じがあるが、当たるも八卦当たらぬも八卦(?)など関係なく、イチゴに当たるというのは、差し当たり、ある人がイチゴを手に入れることである。例えば、have で言うと

・You have bad luck if you have sour strawberries. 

・You may think you have bad luck if you have sour strawberries. 

運悪くということで、lucky を使い

・You are not lucky if you have sour strawberries. 

・When your strawberries are sour, you may think you are unlucky. 

・When you bought strawberris and and found that your strawberries are very sour, you will think you are unlucky. 

『当たる』と言っても、単に、イチゴを手に入れるということなので、have, get, buy 等でよい。なぜ当たるかというと、たまたま、偶然、予想外にという不確定の要素があるからだろう。いずれにしても、have 等の基本単語で言うのが無難である。日本語に引っ張られると、妙な英語にしかならない。イチゴに当たる、と言われても、多くの方は、『当たる』とは何かと思う。当たるに意識を当てると、strike, hit, 等思い浮かべるかもしれない。でも、当たると言っても、イチゴをぶつけるわけでもない。

『砂糖や練乳をかけて食べることもある』

砂糖や練乳→コンデンスミルク=condensed milk を『かける』ということである。

かけるは、醤油をかけるとか、ドレッシングをサラダにかけるとかと同じように、食品の上に何かをのせることなので、基本動詞である put を使うと

・I put sugar or condensed milk on /over strawberries. 

 『こともある』ということなので、常にではなく、ある条件ではということ。当然、イチゴが酸っぱい時なので

・When I have sour strawberries, I put sugar or condensed milk on strawberries. 

『こともある』ということは、always ではないということなので、ということは、時々ということなので

・I sometimes have to put sugar or condensed milk on strawberries when they are so/ too sour. 

 

今回の課題であれば、『当たる』という日本語が、引っかかってしまうだろう。

大事なことは、どんな場合でも、自分が知っている、正しく、自然な英語を大切にすることである。

なぜ、英作で考えるかというと、日本語に惑わされずに、自分の中にある、より自然な、より正しい英語を導き出すためである。

そのために、自分の目でよく見て、よく考える。

自分の中にある、ある種の常識的な感覚を、もっと大切にしたい。

 

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英作『イチゴを挟んだサンドがお気に入り』(英作問題ーいちご7)

2023-04-12 15:37:00 | 英作 解答

英作問題『いちご 』

7. 私は、イチゴサンドという、中にホイップクリームと旬のイチゴが挟まれたものが、大のお気に入りだ。

⇒ イチゴサンドの説明である。

 サンドは、サンドイッチの略なので sandwich となる。サンドのまま言うと、サンドバッグのサンドで 砂 (sand)なので不可。

さて『挟まれる』とはどういうことだろうか。

『挟まれる』と聞くと、なんだか、指が扉に挟まれたり、歯の間に何かが挟まったりを連想して、いやあ、挟むなんて、わからないと思うかもしれない。

いっそのこと、『挟む』を忘れてもよい。

言葉は、他の言葉とセットで考える必要がある。要するに、挟まれると言っても、何が何に挟まれるかを考える必要がある。

挟む物はサンドであり、挟まれる物はイチゴとホイップクリーム(whipped cream)である。

サンドとイチゴ等の関係は、何か。

位置関係で言うと、外にあるものと、その中にあるものである。

要するに、どこにあるかということである。もはや『挟む』という言葉は関係ない。

have を使えばよい。

わかりやすく単純化すると

・The sandwich has whipped cream and strawberries in it.

『私は、イチゴサンドという、中にホイップクリームと旬のイチゴが挟まれたものが、大のお気に入りだ。』

大のお気に入りということなので、favorite を使うと

・My favorite sandwich has whipped cream and fresh strawberries inside. 

大のお気に入りということは、すごく好きなので、like を使い

・I like a sandwich that has whipped cream and fresh strawberries in it. 

 have の代わりに with でもよい。

・I like a sandwich with whipped cream and strawberries in it. 

 put を使うと

・I like a kind of sandwich they put strawberries and whipped cream inside. 

もっと簡単にすると

・They put whipped cream and strawberries in sandwiches (at this bakery) and I really like it.

 

ちなみに、扉に指が挟まるは、get ~ caught を使い、 I got my fingers caught in the door. という。

食べ物が歯に挟まるは、have を使って、I have (a small piece of ) food between my teeth. や、stick (=くっつく、刺さる等。過去・過去分詞形は stuck) を使い、Food got stuck in /between my teeth.  I got some food stuck in my teeth. という。

 

挟むであれ、何であれ、何と言うのかわからない時、少し考えたら、簡単な言葉で言えることに気づく。自分の持っている道具が、その本来の真価を発揮するかどうかは、ひとえに自分の工夫による。

考えることで、自分の持つ言葉の可能性を引き出したい。

 

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英作『いちご6 (イチゴ大福ーイチゴが包み込まれた和菓子)』(日本的事象の説明方法)

2023-04-02 20:07:00 | 英作 解答

英作問題『いちご 』

6. イチゴ大福とは、餅の中に、あんことイチゴの果実が包み込まれた人気の和菓子だ。

⇒ 日本的な事象を英語で説明するということも、なかなか難しいことで、日本特有の食品やら、今回なら和菓子にあたるものを、どう伝えるかということも、簡単にはいかないが、こういう時も、すぐにわからないからといって、和英辞典やネットに頼る前に、自分で言えるのではないかと思って、挑戦してみることが、大切である。調べるにしても、自分なりの答えを出してからにする。それによって、自力で英語を話す、よい練習となる。

イチゴ大福に限らないが、よく外国人に、日本固有の事象等を、そのまま固有名詞でのみ伝える人もいるが、それでは相手は何のことやらわからない。

今回の課題のように、イチゴ大福と言った後に、そもそもイチゴ大福は~ というように、ちゃんと説明することを忘れてはならない。相手がどんな人か、長年日本に在住している外国人か、来日したばかりか等によって、話の展開は変わるだろう。

細かい説明をする際に、英作で鍛えた説明力が大いに役立つ。

もちは rice cakeで 、あんこは、sweet beans という。 

これらも、簡単なので覚えて然るべきだが、説明すると、Rice cakes are made from rice. とか、We need rice to make rice cakes.  We make rice cakes with (from) rice. 

We need (red) beans and sugar to make sweet beans. You put beans in a pot and cook (boil) them, and you put sugar in the pot to make them sweet. という感じだろう。

rice cake でも sweet beans でも何でもよいが、それを覚えるのは当然必要なのだが、単に日本語と英語で対象で覚えるだけでなく、それを英語で説明できることが、英会話力向上のために必要だ。

『イチゴ大福とは、餅の中に、あんことイチゴの果実が包み込まれた人気の和菓子だ。』

さて、今回の課題だが『包み込まれた』という箇所を考えたい。

包むというと、何か風呂敷か何かで包むみたいな感じであるが、一番大事なのは、日本語を見ても、日本語で考えないことである。何か逆説めいているが、日本語は、単なる取っ掛かりに過ぎない。日本語は、単なる情報である。その情報としての日本語を見たら、すぐにイメージを思い浮かべることが大切。日本語で考えるのと、イメージでとらえるのは、雲泥の差がある。

イメージで考えると、包むという言葉ではなく、イチゴと餅を立体的に見る。立体的に、空間上において、外側に餅があり、内側にイチゴが位置した状態がイメージできる。となると、包むというより、単に物理的に、どこに何がある、という情報だけになる。

要するに、情報として考えると、単にイチゴが餅の中にある、というだけのことである。よってhave 等で十分だとわかる。

・The sweets have strawberries inside.  

・The sweets have strawberrries and sweet bean paste inside. 

包み込むということは、中にあることであるとともに、中に入れることである。よって put を使い

・Ichigo-daifuku is a kind of Japanese sweets. To make ichigo-daifuku, you put strawberries and sweet bean paste in rice cakes. 

一文にすると

・Ichigo-daifuku is one of Japanese sweets made from rice cakes that have strawberries and sweet bean paste inside. 

 

包むということは、何かの中に何かがあること、もしくは、何かが何かを中に持つこと。

包むというと、思い浮かぶのが wrap や、pack, package 等だろうが、have が使えるので、あえてそれらを無理して使う必要はない。packは、ゆうパックとあるように、荷物の文脈で、服などをカバンに詰め込む等によく使い、wrap も、サランラップとある通り、食べ物を包んだり、ギフト包装(gift-wrap) 等の文脈が多い。使ってもいいかもしれないが、have 等の基本動詞以外は、通常それぞれ特定の文脈においてのみ使われるので、それ以外の文脈で使うことは避けることが無難である。

大福(daihuku)と饅頭(manju) を 英語のウィキペディアをざっと読んでみると、stuff (注:staff(スタッフ→職員、従業員)とは異なる)という語があった。stuff とは、詰め込むという意味で、鶏肉の中に色々詰めた料理(stuffed chicken breast等)で使われる語で、他にも、ぬいぐるみを英語で stuffed animals (stuffed dog, cat 等)という。あとは、contain (含む)や、be covered in/with 等もあった。ご参考まで。

『イチゴ大福とは、餅の中に、あんことイチゴの果実が包み込まれた人気の和菓子だ。』

あとは、人気の和菓子。人気=popular でよい。別にpopular でなくてもよい。知っていても、知らないとして、あえて別の案を考えることは、よい英作、英会話の練習となる。

少し対話形式で、考察する。

What does it mean to be popular? Can you explain in your own words?

Popular? I don't know. 

Imagine you really like to eat this kind of sweets that have strawberries and sweet been paste inside. How do you feel when you see them? 

I will be very happy. I really want to eat them. 

Right. That's how you feel if you love it. 

Now let's think about the meaning of being popular. Are the sweets popular when you are the only one who likes them? 

No. 

What do we need if we want to say something is popular? 

We need people, many people. 

How do many people feel if we say something is popular. 

Many people like it. 

上記の問答で分かる通り、人気とは、多くの人がそれを好むことである。

英英辞典(ロングマン)で popular を見ると、 liked by a lot of people. とある。

うちの教室では、こういう風に、英語による問答を大切にしている。

popular に限らず、様々な言葉や、事柄の意味を、新たに考え、掘り下げることにより、自分で考え、自分の言葉で言い表して、英語の表現力をつけることを意図している。

こういう問答を通して、答えを求める方式を、英語で Socratic method という。ギリシャの哲学者ソクラテスの問答法(ディアレクティケー)である。

 

英語を話すということは、日本語を英語に訳すことではない。

英語を話すということは、つまるところ、英語で感じ、英語で考え、英語で話すことである。

英作練習という、実用英語を身に付ける術(すべ)も、その到達地点を念頭に置かなければ、その努力は徒労に終わる。

 

 

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