考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

原書で読む『7つの習慣』7 habits of highly effective people

2021-04-21 19:04:37 | 英語学習
当教室にて、自己啓発書として、世界的に名高い、Stephen R. Covey の書を用いてレッスンを行っています。

原書ということで、妥協のない自然な英語ですが、英語のまま読むことで、著者の実際の言い方を直接知ることができ、著者の魂に触れることができる、それが原書をそのまま読むことの良さでしょう。

原書を読む、ということですが、当教室のレッスンでは、実は読むことだけにとどまりません。

まあ読むのも大変なのですが、読んだら、今度は、ご自分の英語で表現をして頂きます。ここがすごく大事なポイントです。

読むだけでも大変なのに、自分の英語で表現する? 

ここが、当教室English and Beyond の特色です。

学校の授業ならば、単に訳読をして終わりでしょう。

でも、単に英語を日本語に訳して、それで終わりでいいのでしょうか? それでわかったことになるのでしょうか。

本当に、わかったのならば、本当に著者の言うことが、理解できたのならば、必ず自分の言葉で言えるはず。それは、日本語の読書でも同じことでしょう。

英語に妥協はありません。ネイティブが、自分の教養を深め、人生を豊かにするために書かれたものです。英語のために読むと思うと、挫折するかもしれません。そうではないのです。一人の人間が、一生懸命努力して、必死に生きて、どうすればよりよく生きられるか、求めた結果を、エキスにして、それらの珠玉の知恵を、悩める多くの人たちと分かち合うことが、本であり、読書の恩恵というものでしょう。

悩みのない人間はいません。英語を学びつつ、英会話上達を目指しつつも、その一方で、一人の悩める人間として、虚心に本に向かう時、英語という困難はあれども、同じく悩みをもっているという、人としての共通の基盤があればこそ、英語の難しさを乗り越え、英語を通して心の糧を得られることでしょう。

どうせ英語をやるのなら、英語だけ上手くなることを目指すのではなく、英語を通して人生を考え、自分の人生が豊かになるような勉強を、当教室で一緒に挑戦して行きませんか?

お問い合わせは、下記ホームページからどうぞ。オンラインでもレッスンを行っています。

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(初心者から、英検1級レベルまで、幅広くレッスンを行っています。お気軽にお問合せ下さい。)
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英作『コロナ13.(医療崩壊)』

2021-04-06 17:11:13 | 英作 解答

英作問題『新型コロナウィルス』

13.医療崩壊寸前である。

⇒ 医療崩壊とは何か。

どんな場合でも、考えてみることが大事である。

医療崩壊とは何か。どうなると医療崩壊になるのか。

現状のようなパンデミック下においては、感染者がどんどん増加して、多数の病人が病院に殺到する。多数の病人が詰めかけても、それに対応する医者と看護士等の医療従事者は、当然、人数としては限りがある。通常であれば、病気になれば、病院に行けばいいと、気軽に考えていたとしても、同じ生身の人間が営んでいるのが病院。要するに人手が足りなくなる。足りなくなるのは、人だけではなく、病床も足りないし、パンデミック初期によくあった、人工呼吸器(ventilatorという) 等の医療機器も不足する。救急車も、たとえ来てくれても、収容する病院がない、といった状況が、医療崩壊、もしくは医療がひっ迫していることである。

まさかの時に頼りにしていた、病院、医療というものが、感染者の増加によって、もはや頼りにできなくなる。病気なのに病院で医者にかかれないほど、恐ろしいことはない。その現象を医療崩壊と呼んでいる、と考えられる。人生における本当に頼りにしている、いわば最後の砦がそのような状況であるならば、崩壊と呼んでもおかしくない。動かざること山の如し。不動心の象徴である、本来は動かない山というものが崩壊するほど怖いものもない。我々の健康を日々守り抜く医療という一大システムが、盤石であると思われていたものが、もはやそうではない、という悲しみと恐怖が、『崩壊』という語に表れているのだろう。

語の分析はこれくらいにして、英語にしたいのだが、英語にするにあたり、こういった語の特性というか、その由来といったことを考慮に入れることが英語にするには極めて重要であると思う。要するに、なぜ人は『崩壊』と言うのか、もしくは言いたいのか、ということを。ある事象をそのように言いたいというその人の心性を考えないと、通じる英語にはならない。

医療の崩壊とは、我々が一番困り、最も恐れることである。その事を劇的に表現したものである。その表現の一つとして、たまたま崩壊という、非常に劇的な、もしくはショッキングな表現で表している。

では、その劇的な表現が出てくる由来となる、端的な事実とは、一体どのようなことか。

それは要するに、病院に、患者に対応する医者もしくは看護士がいないことである。

これほど困ることはない。

その端的な事実を、英語にすればよい。簡単にhave を使って、

・Hospitals do not have enough doctors or nurses. 

・Hospitals have no doctors or nurses for new patients. 

 

病床がなければ、やはり受入れられないの

・Hospitals have no more beds for new patients. 

 

万が一、医療崩壊が起こったならば、医療従事者はもはや対応できない。対応できないということは、手助けできないということ。help を使い、

・Hospitals cannot help you when you get sick. 

・No hospitals can help you when you get sick.  (noで始めた方が、より一層怖い。→病気になっても、見てくれる所は無い。)

 

これ以上新規患者を受け入れられないということは、受け入れ態勢にない、ということは、用意ができていないので、ready を用い、

・Hospitals are not ready for new patients. 

 

医療崩壊、もしくはひっ迫しているということは、要するに、病院が対応できる患者数を超えているということである。ということは、患者が多すぎるということで、too を使い

・Hospitals have too many patients. 

となる。

Have だけで、医療崩壊、医療のひっ迫『らしきもの』を言ってみる。

・So many people have coronavirus. Hospitals have too many patients. We will have no doctors or nurses for new patients. 

どれも簡単な英語である。

そして、端的な事実を表している。医療崩壊という表現も恐ろしいが、病気になって、苦しいのに、その状況で医者がいない、看護士がいない、病床が、呼吸器など、治療に必要不可欠な人材や設備、器具等が無いという事実がどれほど絶望的か。

要するに、英作の技術としては、崩壊という、ある種の比喩的、文学的(?)表現を、そのままでは英語にするのは難しく、不自然になる可能性があるので、いったん物理的に目に見える形にするというプロセスを経ると、簡単な英語に直しうるということである。

 

ちなみに、アメリカなどの記事で見かける表現としては、

・Hospitals are full. 

・Hospitals are full to (their) capacity. 

・Hospitals are overwhelmed.  

・Hospitals are on the brink of collapse. (崩壊寸前)

・Medical systmes are on the verge of collapse.  (崩壊寸前)

 

よくアメリカのラジオ(npr等)なんかを聴いていると、Hospitals are full, とか overwhelmed 等よく耳にする。

ズバリの表現、よく言う表現は、だいたい毎日新聞や雑誌を読んでたら、よく出くわすし、目にする。

しかし、別にズバリの表現を知らなくても、英作の発想で、考えたら、言いたいことは、自分の知っている基本的な英語だけで、十分伝えることができる。

ズバリの表現は、便利である。

しかし問題は、それを言った後、どうするのか、ということである。

overwhelmed 等言ったはいいが、ズバリの表現を使うと、特に初学者であれば、後がもう続かなくなる。

世に、本やネットでも、ズバリの表現を教える人は、数多いる。しかし、その先生方は、ズバリの表現を教えた後、どう話を展開するか、教えてくれないし、責任をもたない。

英作の練習で、簡単な英語のみを駆使して、徹底的に考えるという風に英語を勉強すると、自力で何とか言おうとする。言いたいことを英語でどう言うのか、分からない時、日頃から英作で頭を鍛錬している人は、安易に和英辞書やネットに頼らず、自分で考え、簡単な英語で、どうにかならないか、考え、自力で答えをはじき出す。

その努力こそが、自己の表現力を磨き、自力で英語を話す、英会話の底力となる。

身近な、簡単な英語を使いこなすことが、自分を表現する近道である。

自分で考える習慣のある人は、医療崩壊を英語で言う際も、必ず自分で考える。考えて、そして、病院は患者であふれて、医者や看護士が圧倒的に不足した状態であることを、知る。考えることにより、その事象の本質を知るに至り、本質を知れば、単純な事実に至る。

単純な事実。医者がいない。看護士がいない。医療機器が足りない。病院に行けない。

この恐ろしい事実。事実ほど、恐ろしく、雄弁であり、説得力のあるものは、ない。

病院に行けない、というその単純な事実は、『崩壊』と表現するに匹敵する恐怖がある。

考えるということは、その事柄が、本当はどういうことなのか、知ることである。

そして、考える人は、医療崩壊とは何かを具体的に考えて、単純で恐ろしい事実もしくは真実を知るに至る。そして、病気になって、病院に行って、助けてもらえなくなる状況だと知れば、そうならないようよう、手を洗い、うがいをしたり、マスクをする、外出を控えるという当たり前のことを、当たり前に、しかし徹底して行う努力をするだろう。

考えるということは、具体的に考えることである。

考えるということは、実際にその時になったらどうするか、考えることである。

考えるということは、限られた材料から、想像力と理性を駆使して、時空の制約を超え、目に見えないことを、心の目で見ることである。

考えるということは、知ることであり、本当に知ることは、その人の行動が変わること。

英作の練習で、考えることで、抽象的な事が、具体的となる。

簡単な英語で言おうとする練習であるが、その過程において、具体的に考えることとなり、例えば医療崩壊という、漠然とした怖さが、具体的に身に迫る恐怖となる。それは人に、具体的な行動をも促す力となる。

単なる英語の勉強であるが、英作の練習を通して、より深く考えることで、簡単に自分の言葉で英語が言えることにとどまらず、問題の本質を把握し、予め危険を予測、回避することにつながるだろう。

たかが英語学習である。しかし、だれしもが持つ、考えるという能力を発揮すれば、どんなことでも、簡単に自分の言葉で言えるようになり、なおかつ、限られた人生、少しでも、よりよく生きることに、つながるのではないかと思う。

The important thing is not just to live, but to live well.  

(大事なのは、ただ生きるのではなく、善く生きること ー ソクラテス)

 

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