英作問題『山菜採り』
10. 雪国の山菜は、長らく雪の下で過ごすため、旬が長く、香りが強く、アクが少なく、風味がよい。
⇒ 雪国とは何か。
日本語で『雪国』という名詞の形だからといって、英語も同じにする必要はない。『雪国』に該当する英語を知らなければ、英語でそれを的確に説明すればよい。
雪国とは、簡単に言うと、雪が多い場所である。
It snows a lot there / In some areas, there is a lot of snow / There are places with a lot of snow /Some areas have a lot of snow などと簡単に表現ができる。
『雪国の山菜は、長らく雪の下で過ごすため』
→「過ごす」というのは、簡単に言うと、物理的に「ある」ということ。要するに、「雪が多い場所では、多くの山菜が雪の下にある」ということなので
・There are a lot of wild plants under snow. / They have a lot of wild plants under snow.
・A lot of wild plants stay under snow.
『旬が長く』
旬が長いとは、どういうことか。なぜ旬が長いのか。
要するに冷蔵庫に保存しているような状態になるからだろう。ということは、旬が長いとは、いつまでも新鮮だということになる。よって
The wild plants are fresh.
The wild plants are kept fresh.
Snow keeps the wild plants fresh for a long time.
他にも、旬が長いということは、牛乳がもつ(鮮度を保つ)という時に使われる last を使い、
Wild plants under snow last long. もよいだろう。
旬が長いということは、要するに、長く生きるということなので
・Wild plants under snow live long. もよいことになる。
旬が長いということは、いい悪いで言うと、当然良いので、good を使い
・Wild plants are good for a long time under snow.
『香りが強く、アクが少なく、風味がよい』
『香りが強い』ということは、要するに、いい匂いがすると考えると
・Wild plants under snow have a good smell / Wild plants smell good.
いい匂いがする、ということは、いい匂いが来るので、come を使い
・A good smell comes from wild plants.
『アク(灰汁)が少なく』
アクが少ないということは、要するに、苦くないということ。よって
・Wild plants under snow are not very bitter (when you eat them).
・They don't taste bitter.
・They don't have a bitter taste.
『風味がよい』
要するに、おいしいということなので
・They taste good.
・They have a good taste.
味も香りもよいということで、
・They smell good and taste good.
・They have a good taste and smell.
『雪国の山菜は、長らく雪の下で過ごすため、旬が長く、香りが強く、アクが少なく、風味がよい。』
まとめると
・It snows a lot in some places. There are edible wild plants under the snow. Thery are kept fresh. They have a good smell and taste. They don't taste too bitter.
have だけで言うと
・Some places have a lot of snow. They have a lot of edible wild plants under the snow. Those edible plants have a long life. They have a good smell and a good taste. They don't have a bitter taste. 等。
冒頭で説明したように、『雪国』というように日本語で名詞の形であっても、英語で言うにあたっては、その形にこだわらずに、文章の形で言えばよい。
英語を話すということは、日本語を話さないことである。
当たり前のことだが、どうだろうか。
英語を話すということは、英語で考えることである。英語で考えるということは、自分の知っている英語を使うということである。自分の知っている英語を使うことは、自分の知っている英語を大切にすることである。
英語を話す(練習をしている)にもかかわらず、頭の中は、日本語だらけになっていないだろうか。
考えるのは、英語を日本語で考えるために行っているのではない。
考えるのは、一見すると、言えそうにない事柄を、実は自分の知っている英語で十分言えると気づくためである。
考えなければ、我々は、自分が何を持っているか、気づくことはできない。
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