考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『都政6(東京五輪費用の高騰)』答えと考え方

2016-11-23 19:50:22 | 英作 解答

 【Tokyo Metropolitan Government】


6. 東京オリンピックにかかる費用が膨れ上がっている。

⇒ 英語に直すとき、いつだって『私は必ず英語にできる』と思うことが大事である。

なぜ実際問題として英語にできないか。理由は様々ある。一つはプライドである。かっこよく言いたいという欲。余計なプライドは捨てること。何かを捨てなければ、大事なものは得られない。英語だって同じこと。かっこよく言う前に、通じさせることが先決である。英語を通じさせる秘訣。それが『赤ちゃん言葉』である。赤ちゃん(子供)なら何というか、子供に説明するとしたら、何というか。大人になっても、赤ちゃんや子供の視点を忘れてはならない。Be a baby! である。赤ちゃんをあなどるべからず。赤ちゃん(子供)は本質を見抜くことが多い。子供は高度な語彙、理屈をもたない。無いがゆえに、素直に、ありのままに物事を見る。英語を学ぶとは、森羅万象から学ぶこと。英語を学ぶ者は子供や赤ちゃんからも虚心に学ぶ。それが学問であり外国語学習という『道』である。

下学上達(かがくじょうたつ) という。論語にある言葉である。

日常の身近な所から学んで、次第に深遠な学問に進んでいくこと(広辞苑)。下から学び、上に達する。ヒントは常に身の回りにある。ヒントをつかめるかどうかは、その人が常に吸収しようとアンテナを立てているかによるだろう。我々はもっと赤ちゃん(子供)から学ぶことがある。英語も同じである。


それでは英作にとりかかる。


『東京オリンピックにかかる費用が膨れ上がっている』とはどういうことか。


赤ちゃん(子供)に説明するとしたら、何と言うか?

『費用が膨れ上がる』とは、簡単に言い換えると値段が『高い』ことに他ならない。高いということは expensive。よって



・The Tokyo Olympics are very expensive.


東京オリンピックが開催されるのは、4年後。未来形にして

・The Tokyo Olympics will be very expensive.




『膨れ上がっている』ということは『より高くなっている』ので、比較級にして、

・The Tokyo Olympics are becoming more and more expensive.


『膨れ上がっている』ということは『当初の予定』よりも『高い』ということである。『当初の予定』とは、赤ちゃん言葉で考えると『思っていたより』『前に言っていたより』高い、ということ。よって、


・The Tokyo Olympic games will be more expensive than we thought.


・The Tokyo Olympic games will be more expensive than they said before.(前に言われていたよりも高い)


・The Tokyo Olympics will be more expensive than they originally explained. (元々の説明よりも高い)


さらに考える。


『高い』ということはコストが高いこと。costも使える。cost に対応する形容詞は一般的にはhigh と low である。よって


・The cost of Tokyo Olympics will be higher and higher.


・The cost of Tokyo Olympics will be much higher than we expected.


・The cost of Tokyo Olympics are getting higher.


『膨れ上がっている』ということは、コストが『上がっている』ということ。go up が使える。

・The cost of Tokyo Olympic games is going up.

・The cost of Tokyo Olympics is rising.

・The cost of Tokyo Olympics is rising higher.


『膨れ上がる』ということは、価格上昇が止まらないこと。stop を使うと

・The cost of Tokyo Olympics never stops going up.

・The cost of Tokyo Olympic games will never stop rising.


『膨れ上がる』ということは、どこまで高くなるかが不明であること。よって

・You will never know how expensive the Tokyo Olympics will be.


他にもneedを使って

・We need a lot of money for the Olympic games in Tokyo. (オリンピック開催には大金が要る)


おなじみのhave だって使える。


『膨れ上がる』ということは小さいものが大きくなること。値段で言うと『安い』が『高い』になること。


・We thought we would have cheap(er) Olympic games, but we'll have really expensive Olympic games in Tokyo.

安いと思っていたのに、実際はすごく高い。『安い』と『高い』を対比して表現することで『膨れ上がる』という現象を言っている。


既出の英作問題に類例あり。 

英作問題『アメリカ4(格差社会)』


英作問題『砂漠5(寒暖の差が激しい)』



多くの英語学習者が、自分は英語ができないと思い込んでいる。または英語が話せないと。本当に英語ができないのだろうか。間違ったメソッドにより英語ができないと『思い込まされている』のかもしれない。


『私は必ず英語にできる』


英語にできない理由は、単語不足ではない。高度な文法を知らないからでもない。留学していないからでも全然ない。

英語にできない理由は、分析が不足しているのである。

考えることである。

赤ちゃんのように考える。

Think like a baby!


以上。






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英作『都政5(東京都は課題山積)』答えと考え方

2016-11-06 18:32:20 | 英作 解答

 【Tokyo Metropolitan Government】


5. 東京都は課題山積している。

⇒ どうしても日本語を英語に直すとき、難しい日本語にとらわれてしまうものである。日本人として持っている日本語の語彙、知識が適確で自然な英語にすることを妨げる。

人間とはどうしても便利なもの、得意なものに依存して、墓穴を掘るということがよくあるものである。人間の『目』もそのうちの一つである。我々は目に頼り過ぎる場合がある。当たり前だ。目が見えなかったら満足に社会生活は営めない。目は、視覚は我々の生活になくてはならない必須のものである。しかしその便利な道具が実は足を引っ張る場合があるということも我々は知る必要がある。

よく見ることは大切である。しかし見すぎることもよくないのである。論語にある通り『過ぎたるは猶(なお)及ばざるが如し』である。

見すぎて視覚に頼りすぎると、どうしてもビジュアル情報に引っ張られて、事柄の表層部分にのみ目が行き、本質部分が疎かになる。英作においても、日本語を見すぎると日本語に引っ張られ、妙な英語が出てきてしまう。そんな時はいっそ目を閉じて、考えた方がよい。この辺りのことを先人は『心眼を開く』と言ったのだろう。


さて、『東京都は課題山積している』を英作する。

目を閉じて『心の目』で見ると、『課題山積』とはどういうことか。

分析すると、課題とは、やるべきこと。やるべきこととは仕事。今言われている東京都の仕事、課題とは、豊洲市場の移転問題、オリンピックの会場見直し並びに費用の問題、保育所の不足の解消等である。それらの課題が山積みであるということである。課題というのは、要は解決すべき『問題』であり、『山積み』というおしゃれな比喩的表現を物理的即物的表現に直すと、『多い』ということでしかない。よって、


・Tokyo has many problems.



以上。




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