考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『大相撲13(沈黙を貫く)』

2018-12-26 12:11:43 | 英作 解答

『大相撲』

13. 親方は依然沈黙を貫いている。

⇒ これは一連の騒動の中の、元貴乃花親方のことである。レポーターの問いかけにも全く沈黙を保っていた、そのことである。

依然沈黙を貫く、とはどういうことか。要するに、ずっと黙っているということ。ということは、全然しゃべらないということ。talk, tell,say 等が使える。

・The oyakata master doesn't talk about it.

・The oyakata master doesn't want to talk about it. 

・The oyakata master doesn't  tell us anything about it.

・The oyakata master doesn't say anything about it. 

・The oyakata master doesn't want to tell people what he thinks about it. 

現在形にしているが、絶対話そうとしない感じを出すために、will not/ won't とするのもいい。

・He won't say anything about it. かたくなな感じが出る。

貫く、ということは、この件に関しては、決して話そうとしないということなので、never を使い

・He never says anything about this.

 

沈黙ということは、静かにということなので、silent もよい。

・He remaind silent about this for a long time.  (貫くということは、時間で考えると、長時間のことだろう。)

・He remained silent and never said anything about this. 

 

沈黙を貫くということは、語るべき内容を人と共有しないことである。よってshare を使い、

・He doesn't want to share his view with others.  (view=考え、見方)

 

沈黙を貫くということは、(レポーターの)質問に答えないことである。

・He never answers to reporter's questions. 

・People ask questions, but he won't answer. 

 

他にも、沈黙を貫くということは、質問に答える心づもりができていないと考えて、ready to を使い、

・He is not ready to answer questions from reporters. 

have で考えると、親方は何らその件に関して、報道機関にもたらすべき情報を持ち合わせていないと考え、

・He has no information for reporters. 

 

沈黙を貫くということは、その件に関してノーコメントである。

・He has no comments on this matter. 

 

 日本語を英語にする時に、大事なことは、字面にとらわれないことである。日本語と英語は全く別の言語である。単なる言葉の置き換えでは、言いたいことは伝わらない。日本語の向こう側を観なければ、自然な英語にはならない。

本当に訳そうと思えば、その人の気持ちに心を向けなければならない。

 

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英作『大相撲12(相撲界は旧態依然)』

2018-12-13 18:19:13 | 英作 解答

『大相撲』

12. 相撲界は旧態依然としている。

⇒ 説明する、ということはすごく大事である。

説明する力とは、何事においても必要とされる力である。

あることを他人に説明する。自分の頭の中ではある程度わかっているつもりでも、人にそのことを話してみると、ぜんぜん伝わらなくて、自分でも何の話をしているのか、わからなくなることがある。人に説明するとは難しいことである。独りよがりでは、全然相手に伝わらない。相手に伝わるためには、相手の視点でその事柄を見て、情報を整理する必要がある。

英作でも同じことである。

私の英作のブログは、英語に関するブログなのに、日本語ばかり書いていることが多い。英語が一切出てこない時もある。なぜか。考え方を書いているからである。ある英語をアウトプットするに至る、見えない思考のプロセスを解き明かそうとしている。人は結果ばかりを追いがちである。しかし結果は原因から生じる。インプットがあるからアウトプットがある。結果ばかり求めて、ネイティブの話しぶりを表面的に真似ても、然るべきインプットをしていなければ、求める結果は得られない。インプットとは、英語においては、表現の学習や読書であるし、こと英作に関して言うと、それは考えるという努力に他ならない。

要するに、英作の根幹は説明する力にある。

 

さて、旧態依然を考える。

相撲界は旧態依然としている。今はどんなものだろうか。貴乃花親方も辞め、その弟子も結局不祥事で辞める。残念な状況である。それはそれとして、さて、組織として「旧態依然」としているというのをどう英語にするか。旧態依然とした組織。相撲界のみならず、他でも旧態依然とした組織の体質はあるだろう。上記の通り、こういう難しい日本語を英語にするには、その事柄を理解する必要がある。そしてその事柄を説明する。旧態依然とは何か。

簡単である。古いのである。よって、

・The world of sumo is very old. 

これ以上ないくらい簡単で、本質をついた英語だろう。

 

もうこれだけでもよいが、あえて他の言い方も考える。

旧態依然とは、何を言わんとしているか。古いままで、変わらない。change を使い

・The world of sumo never changes.

 

旧態依然とは、何が変わらないのか。運営方法等だろう。簡単に言うとsystem 等を使って

・The world of sumo has an old system.

・The world of sumo has an old way of doing things. (古いやり方)

旧態依然としている、とはある種の批判である。何に対する批判か。上記のような運営方法であり、運営方法とは、管理手法であろう。ということは、言い換えると、管理するということは、統制を行うことであり、要するに規則に則って運営することである。よって簡単に言うとルールということであるので、rule を使い、

・The world of sumo has old rules. 

ここで和英辞典を試しに引いてみる。remain as it was.  remain unchanged for a long time. と出ている。まあそうでしょうね。こ難しく言っているが、これなら自分で考えて、分析によって導き出した old 等で十分だろう。逆に、old 等の最基本の英語を使いこなしていない人が、remain unchanged 等を言うようなことに、不自然さと違和感を私は感じる。よく考え、自分の知っている英語を最大限活用したい。身の丈に合った英語を話すことを目指したいものである。

他にも、

・They are always like this. (いつもこうだ)

・They never change. 

・They don't want to change.

・They always have the old way.

 

旧態依然=古い。ということは、逆から考えると、新しさが無いのである。

・They never want the new system. 

・They never want new ideas.

・They never want the new way of thinking.

・They never want people with new ideas. 

・They say no to new ideas. 

・They don't welcome new ideas. 

考えればいくらでもある。

 

実際英語で説明する際には、これらを適宜組み合わせるとよい。例えば、

・The world of sumo  is very old. だけでもいいが、単独だと、単に歴史が古い意味でもとれるので、旧態依然のネガティブなニュアンスを含めるために、problem を加えると尚よいだろう。

・The world of sumo is very old and it has many problems. 

英作を練習すると、自分の言いたいことに近づけるために、単語を足したり引いたりして、意味を調節できるので、面白い。すぐ和英辞典を引くような勉強法は、全然頭を使わないので、何も面白くない。そんなの勉強にも練習にもならない。

 

一つのことを言うには、必ず様々な方法がある。できないのは、分析の不足である。考えることによって、頭の柔軟性を獲得する必要がある。

 

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