考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『秋7(暴飲暴食を慎む)』答と考え方

2015-11-26 13:27:14 | 英作 解答
『秋』


7. 暴飲暴食を慎む。

⇒ 『要するにどういうこと?』と問うことが大事である。

英作というものも、一種の情報処理である。単なるデータなどの情報を、考えることによりその意味を探る。

情報というものは、そのままでは単なる雑情報である。原材料である情報を、分解したり統合することにより意味のあるインテリジェンスに仕上げるのは人間の思考能力である。アメリカの諜報を司るCIA(中央情報局)の英語は、Central "Intelligence" Agency である。Information ではない。情報処理能力が、英語のアウトプット能力を大きく左右する。


『暴飲暴食を慎む』とは、要するに何か?

『飲みすぎるな!食べ過ぎるな!』ということ。英語は、eat とdrink。 『過ぎる』はそれぞれ過剰を表す too much をつける。

・Don't drink too much. Don't eat too much.

『控える』というと、和英辞典などで refrain from というイディオムがよく出ている。それでもいい。しかし、それしかないのでは決してない。考えたら『控える』というのは『するな』ということでしかない。本質を見ることである。ニュアンス的に『控える』という語調はより丁寧で、品がいい表現である。じゃあ Don't ~ に何か付け加えるとしたら? please を付ければ簡単に丁寧さが出る。

・Please don't drink or eat too much.


『暴飲暴食』がなぜダメなのか考える。 体に(胃や肝臓)悪いから。

・Too much eating or drinking is bad for your body (stomach or liver).


何のために考えるのか。自分が言いやすい英語を探すためである。どうすれば相手(外国人)に伝わる表現が見つかるかの方法論としての『考える』という作業である。


『暴飲暴食』というイメージを喚起するキーワードを出すもの一法。過剰さを出す為に、あらゆる知っている、宴会で出そうな飲食物を列挙するのがよい。

・At a party, there are (food and drinks such as) beer, wine, whiskey, cocktail, beef, pork, chicken, pizza.... they are all bad for your stomach.

人間というのもは、ある単語を聞くと、自動的にあるイメージを抱くようになっている。連想である。それを語学で利用する。語学は面白い。単語を知っていることは強みだが絶対ではない。単語を知っていることが油断にもなる。何もないから底力がでる、というのもある。単語を知らないから、他の能力(イメージ力、思索力)を使わざるを得なくなり、それらの能力が伸びるとも言える。

どんなキーワードが外国人に通じるか。従来の語学に無い視点である。単語を増やす、表現を学ぶ。文法を知る。それらの努力と共に、『考える』『想像する』ことで、相手への伝わり方を考えるという、従来軽んじられがちな事柄に着目し、違った角度から英語の本質力を練り鍛えたい。


以上。



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英作『秋6(鍋の季節)』答と考え方

2015-11-24 13:56:18 | 英作 解答
『秋』


6. 鍋の季節だ。


⇒ 『鍋』、『鍋料理』というのは日本特有のもののようで、これまたなかなか通じにくいものの部類に入る。日本に来て初めて見たという外国人も多い。英語を話すというのは、単に単語を置き換えるのではなく、やはり異文化コミュニケーションであるから、相手がわからないという前提で話すということが大切である。相手も知っている、という甘えは禁物である。もちろん人間なので同じもの、普遍性というものもある。英語で話す際、我々は、相手と共通する所と、異なる所が両方あるという前提で話すことが異文化コミュニケーションをスムーズにこなす鍵であろう。

一応、『鍋』には、a hot pot なる英訳が充てられているようである。しかし日本通を除けば、これですぐわかるとは言い難い。相手に通じなければ、通じるまで、あの手この手で通じさせる気概が必要である。


鍋を知らない外国人に、どう説明するか。

まず、関係ありそうな英単語を考えてみる。

材料は、野菜で vegetables. 具体的に言ってもいい。他に肉ならmeat。具体的には 豚肉(pork) や牛肉(beef) 、鶏肉(chicken)も入れるだろうし、魚(fish)も入れるか。動作でいうと、料理するはcook、煮込むので、ボイル(boil)。野菜を刻むので、簡単にカット (cut)辺り。鍋のだし汁は、簡単にスープ(soup)にしよう。

こちらも語彙が限られているので、知っている英語を片っ端からぶつける感じになるだろう。異文化コミュニケーションの場合、双方に同じものが無い場合、似たものを出して、相手にイメージを与えるのが得策である。

鍋に似た西洋の料理? 冬に食べるし、シチュー(stew)か? 似てないが、とりあえず、It's something like a stew. と言っておいて説明していくといい。

ちなみに stew を英英辞典(oxford)で調べると、

stew: a dish of meat and vegetables cooked slowly in liquid in a container that has a lid. とある。肉と野菜を使った料理で、蓋(lid)のある入れ物(container)に入った液体(liquid)で、ゆっくりと調理(cooked)したもの、とのこと。

説明だけ見ると、鍋っぽい。使える。


・It's like a stew. You use vegetables and meat. You boil them in water or soup. We often eat them in a cold winter. We put a big pot on a table, cook them and eat together with a family or friends.

鍋の特徴は、調理しながら同時進行で食べられることである。具材だけの説明では物足りない。なぜ鍋がこよなく愛されるか。一緒に(一人鍋もあるが)仲間、家族と談笑しながら、常に暖かいものを食べられるということだろう。そのあたりも伝えたい。

・It's like a barbecue. You can cook and eat at the same time. (同時に作って食べられる)

・It's like a barbecue. You can cook and always eat hot things in a cold winter. (寒い冬なのに、暖かいものが食べられる)

上記の訳、説明は非常に稚拙だろうし、まとまりもない。くだらない訳である。何を言いたいのかというと、特に日本的な事象でもそうだが、訳に決まったものはないということ。分からないから辞書を引く。それでは解決しないものなのだ。

決まったものがない、模範解答がないということは困ったものだが、逆に言うとそれは自由だということ。本人の裁量でいくらでも表現できるということ。

英語は、本来考えられているより、もっと自由なもので、学習者が自分の感性や、これまでの経験、イメージをもっと組み込めるものだと思う。英語?わからない!ネイティブに聞こう、ネット翻訳にかけよう。そうではない。自分なりの英語、自分なりの答を出す。間違ってもいいから、堂々と自分で考えて英語を話す。それが大事だと思う。

日本人の『完成』に対する美意識。中途半端なものを出すことへの抵抗。高度で洗練された伝統と文化をもつ日本であるが、『完成』という意識が時に、英語学習を邪魔しているということに気付く必要がある。

未完成でよい。中途半端でいい。くちゃくちゃでもよい。、日本を代表して英語を話そう。中途半端で行く。それは勇気である。

『鍋の季節だ』。季節はseason である。使っても使わなくてもいい。要は『寒い』ので鍋がいい、ということ。

・It's really cold now. It's good to have "nabe". It's a Japanese dish, ~  .

・Now is the best time to eat "nabe" in Japan. Nabe is something you eat in winter. It's ~ .

など。 

最後に、古代ギリシャの将軍ペリクレスの言葉を紹介する。

『幸福は自由より生じ、自由は勇気より生ず』



『英語は自由である。自由は考えることから生ず』

これは私。


以上。

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英作『秋5(風邪は万病のもと)』答と考え方

2015-11-22 18:27:41 | 英作 解答
『秋』


5. 風邪は万病のもと。

⇒ 風邪をひくと、体の抵抗力が低下し、諸々の病気を引き起こす原因となり得る。単なる風邪が、結果的に重大な事態を招く。では最も重大な事態とは何か?死である。よって、


・A cold can kill you. (風邪に殺されるよ→死んじゃうよ)


他にも、

・Even a cold can kill you. (even a cold で『風邪にでも』となる)


・A cold might kill you.

might にすると、仮定法的なので、『もしかして』というニュアンス。can を使うと、『ほんまやで』という感じで、より切迫感がある。より現実的な意味合いが出る。canやら might だけで、より現実的かどうかが表れる。


もう少し字面に沿った訳をすると、辞書にもあるかもしれないが、

・A cold leads to all kinds of disease. 風邪はあらゆる病気につながる。

・A cold might develop into all kinds of illness.

など。


『風邪は万病のもと』という発言の意図を考える。

普通人は風邪ごとき、と軽んずる。しかし風邪により、特にお年寄りや病人は肺炎につながったり、合併症を引き起こすことがある。それに対する警鐘としてのことわざである。この発言の意図を考えた時、やはり『軽んずるな』というメッセージがもっとも大事なので、

take it easy (気楽にね)の逆バージョンで、

・Take your cold seriously. A cold can kill you.

このtake は『とる』ということで、(気持ちとしての)受け取り方の意味がある。take it easy. は簡単に『受け取る』ので、『気楽にね』という意味になる。seriously で真剣に、深刻に『受け取る』という意味。

この表現も使える。

Japan must take this problem seriously. 日本はこの問題を真剣に受け止めないといけない、等。


発言の意図をくみ取ることが何より大事である。言葉は想いの現れにすぎない。『風邪は万病のもと』という発言の本当の想いとは何か。真の意図を『察する』人は、よりシンプルかつに的確に、英語で表現し得るであろう。なぜ『万病』という、いわば『誇張』がなされるのかを考えたい。誇張することにより、人目をひく。人は平凡な言い方では注目しない。あえて『万病』と極端に言うことで人の耳目をひく。それによって注意を喚起し警鐘を鳴らせることになる。

『風邪は万病のもと』を字面だけ追って訳しても、本当に訳したことになるのだろうか。どうして『万病』なのか。なぜそう誇張するのか。風邪で人生を台無しにしてほしくない。風邪ごときと、あなどって大事なわが子をを失った母、風邪ごときで大病を患い、結局亡くなった幾多の人々。過ちを二度と繰り返してほしくないという痛切な思い。考えることにより初めて、言い古された古諺にこめられた民族の悲哀を追体験できる。

諺とは警告である。古人の得難い経験から出た尊い助言であり伝言である。名も無き多くの人々の、営々と営まれ続けた生活上の教訓と衆知の結晶である。その想いをくみ取りたい。察する文化をもつ日本人ならば、本来容易にできることだろう。物質文明の真っ只中にある我々は、どこまで古き良き日本の精神性を取り戻せるか。現代日本人が失って久しいその精神性を想い出したとき、我々の英語は本当の意味で上達し始めるだろう。

『風邪は万病のもと』、他にも

・A cold is not just a cold. It's a killer. (かぜは単なるかぜではない)

・You might die even from just a cold. 

などとも言える。

『万病』というのも表現的に誇張である。英語ももっと誇張して『死ぬかもね』とすればシンプルに、正確に表現できる。この諺の意図は、『怖がらせて、風邪をひかないように仕向けること』である。表現は手段である。目的を達しなけれな発言の意味はない。そこまで考えると上記のような簡単な英語で表現できる。

以上。



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英作『秋4(厚着する)』答と考え方

2015-11-20 13:24:39 | 英作 解答
『秋』


4. 厚着をする。

⇒ どんな状況で『厚着をする』が使われるか。想像する。

冬が近い。寒くなってきた。まだ涼しい恰好をしている。涼しい恰好とは、夏や秋に着るような服。まだTシャツ一枚とかしか着ていない。普通、シャツ一枚や、薄手の服しか着ていなかったら何というか?簡単な英語で言うとすると、


・Get a jacket. (上着を着ろよ)

・Get a coat.  (コートを着ろ) などがある。

この get は、獲得する、手に入れる等の意味。

もっと簡単に、need (必要だ)を使い、

・You need a jacket / a coat. でもよい。



『厚着する』を、頭の中で意味を少し『変換』すると上記のようになる。厚着するというのは、漠然とした言い方なので、少し具体的に言う。抽象的な事柄は、具体的にする。それによって、自分の頭の中を『検索』した時に『検索結果』が出やすくなる。ネットの検索と同じで、適切なキーワードで検索するとより良い検索結果が出る。同じことである。要は、どうやれば自分の中(頭、心)に眠る英語が引き出されやすいかを考えているわけである。考え方、質問の仕方で引き出される結果、答は大きく異なる。

さらに考える。

『厚着する』とは、『もっと着る』こと。wear (着る)と much の比較級more を使って、

・Wear more.


『厚着』といえば、上着、コート以外にもある。

・Wear a sweater. (セーターを着よ)

・Wear a muffler. (マフラー)

・Wear gloves. (手袋をはめる)


『言わずに言う』こともできる。

・Wear something so you will never get a cold. (風邪をひかないような物を着よ)


どう考えても『厚着する』という目的は『風邪をひかないこと』である。発言の意図、狙いを明確にすることで、英語はシンプルになる。


婉曲的に言うと、

・Winter is coming. Are you ready? と言いつつ、相手の着ているものに注意を促すのも面白い。


以上。


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英作『秋3(早めのパブロン)』答と考え方

2015-11-19 10:14:01 | 英作 解答
『秋』


3. 早めのパブロンだ。

⇒ 『自分の土俵』という言い方をする。『自分の土俵で戦う』。

勝負事でも何でも、油断すると相手のペースに巻き込まれて、だまされたり、負けたり、損を被ったりする。だからといって独善的になれば、自分勝手となり、視野の狭い偏狭な人柄となり、誰も寄り付かなくなるし、これもまたよくないことは明白である。バランスなのだが、こと英訳や、洋書の読書といった場合にも、こういうことは同じくあてはまる。相手を見すぎて、相手の言うことを聞きすぎる。または逆に自分の考えばかりを他に押しつける。

語学上達する上で、我々に突き付けられた課題は何なのだろうか。

日本人が英語に対する姿勢。真面目すぎる。真面目は美徳である。日本人として誇らしいものである。しかし物事には一長一短ある。真面目ということは、物事を額面通り受け取ることでもある。よいことでもあるが、融通がきかないし、語学をやる上では、少しその性質がマイナスになることも多い。こういうと語弊があるが、結論から言うと、真面目にだけやるということは、例えば読書で言うと、書かれたことを読む。そのまま読む。それは良い。しかしそのまま読むだけというのは、字面を追うことだけに終始してしまいかねない。

行間を読む、という言い方が昔から読書の法としてよく言われる。Read between the lines. これは、ある意味『不真面目な読書』を説いている、と思う。物事には二面性がある。真面目に読むということは、逆から言うと、『考えていない』ということである。単純にエネルギーをどう使うかということであるが、時間とエネルギーを『読む』ということに費やせば、その分『考える』という行為には、時間とエネルギーは全く向けれらない。自分のレベルを超える読書の場合、考えなければ、わかることなど決してない。

真面目と不真面目。我々日本人は、真面目であるが故に、字面そのままに訳そうとする。だから訳せないし、訳しても不自然な英語になり、通じないし、せっかく習った英語の知識を活かせない。

真面目と不真面目。言い換えると、考えることと、考えないことでもある。考えないから、わからない。わからないから正確に訳せない。考えるということは『自分の土俵にもってくる』ということ。理解するということは、知ろうとすることが、自分の中の知識と合致することである。『ああ、あれって、このこと!』ということ。あのこと(未知)が、このこと(既知)だと知ること。それが学習であり、考えて理解することであろう。



考えたら早い。

『早めのパブロン』

・You got a cold? Get Pablon! That's really good for a cold.

風邪をひく=get a cold. 風邪をget する、となる。次のget は、『買う』という意味。手に入れるとも。good for は、~によい、効く。『早めのパブロン』など、そのままネットの翻訳などにかけても、たいした英語は出ないだろう。機械翻訳など『真面目』の最たるもの。知性と理性と感性を兼ね備えた我々人類は、機械など歯牙にもかけない。感じ、考える我々は、与えられた日本語を超えて、相手(外国人)がわかるように、かみ砕いて、かつ自分の言える範囲の英語で伝えられる。語学もやはりハートである。

・Why don't you take Pablon now? You can get well soon.

・Pablon is good for a cold. Take it now.

・Pablon is the best medicine for a cold.

・Do you have Pablon? No? Go to a drug store and buy one. You can say good bye to your cold.

・Pablon will make you feel better soon.

・Take Pablon now! You can get better fast.

・Take Pablon. The sooner the better.(早いほどよい)

・You will need Pablon if you have a cold. (風をひいたらパブロンが必要)

・Do you have Pablon? That's good for a cold. You'll be OK soon(すぐよくなる).


いろいろある。基本的に薬を『のむ』は take が使われる。 take medicine. take tablets(錠剤をのむ)。忘れても、上記のように色々と言い方はある。『自分の土俵』で英語にする。考えれば、簡単な英語で表現できる。


以上。




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