考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『忖度10(真相は闇の中)』答えと考え方

2017-09-28 19:33:16 | 英作 解答

 『忖度(そんたく)』

10.真相は闇の中だ。

⇒ 前後関係、文脈ということを考えるのが、簡単な英語だけでより正確に表現するために必要である。文脈を考えるというのは、どういう場面で使われているかを想像するということである。

日本語と英語は全く別の構造を持つ。そのまま単語レベルで並べ立てても英語として意味をなさない。

『真相は闇の中だ』とはある種の比喩表現である。

なぜ『闇』というのか。

闇というのは暗いことである。明るい、暗いとは、何かを知っているかどうかを表す。例えば私は地理に明るい、とかこの辺りの事情に暗いというのは、その事柄、分野をよく知っているか知らないかということである。知るは、英語でknow である。真相は『真実』と考えて truth を使うとよい。誰がかというと、関係者、当事者であるが、そのうちの誰も真相を知らないというわけで、単純に no one を使って

・No one knows the truth. 

となる。

 

他にも『真相は闇の中だ』ということは、言い換えれば、そのことについて『誰も何も知らない』ということである。よって、

・No one knows anything about it. 

 

no one (nobody) と nothing を同時に使うと、いわゆる2重否定となり文法的には不可。nothing を使うのならno one 以外で。

・He/she knows nothing about it. 

・They know nothing about it.   they なら漠然と『関係者その他』の感じが出せてよい。

 

・Is there any one who knows anything about this? というように『誰かこれについて何か知っている人いるの?』と反語の形式にしても面白い。

 

・Who knows the truth?  No one.  誰が本当のことを知っているの? 誰も(知らない)。

 

まあ実際は知らないわけがない。中国の故事にあるように 『天知る、地知る、我知る、人知る』であり、誰かは知っている。いわんや当事者をや。知っているが語らないだけである。だから『真相は闇の中』ということは、表面的には『誰も知らない』ということであるが、正確には『誰も言わない』というのが正鵠を得ている。言うは tell を使って

・Nobody will tell the truth. 

 

・Somebody must know but nobody will tell the truth.  『誰かが知っているに違いないが、誰も言わない』というのもよい。

 

have で考えるとどうなるか。

No one has ~ と考えると、何があてはまるか考える。

 

真相は闇の中、ということは、誰もその事柄について何ら情報を持っていないわけである。よって

 

・No one has any information about it.  となる。

 

以上。

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英作『忖度9(証人喚問)』答えと考え方

2017-09-21 14:00:04 | 英作 解答

 『忖度(そんたく)』

9.国会において籠池氏に対する証人喚問が行われた。

⇒ 身の程を知って、身の丈に合った英語で表現する。徹底的に自分の知っている英語で戦う決意をすることだ。

 

『証人喚問』とは何か。

 

想像力を働かせる。(Give free rein to your imagination!) 

『証人喚問』という日本語をいったん捨てて(!)イメージで考える。

 

証人喚問とは、まず大阪にいる籠池氏が上京して東京へ出向くこと。go to を用いて

・Mr. Kagoike goes to Tokyo.  過去の話なので

・Mr. Kagoike went to Tokyo. 

どうしてか? 簡単に言うと、国会に呼ばれてのこと。国会とは政治家で構成されているので簡単に考えて、政治家 politicians. を使う。要するに証人喚問とは、政治家が渦中にある人から事情を聴くことである。簡単に言うと、政治家達が話(story)を聞きたい、として

Mr. Kagoike went to Tokyo. Because all the politicians wanted to hear his story. 

 

聴きたいというより、聴く義務があるなら、必要があるということなので need にして

・Because all the politicians needed to hear his story. 

 

なぜ証人喚問を行うのか? 真実が知りたいから。真実は truth である。証人喚問を行うのは、真実を知るためである。よって、

・Mr. Kagoike went to Tokyo. Because all the politicians wanted to know the truth. 

 

証人喚問を行うということは、事情の説明を行うことである。説明 explain を使って

・Mr. Kagoike went to Tokyo and explained. 

・Mr. Kagoike went to Tokyo and explained what really happened. (何が起きたか説明した)

・Mr. Kagoike went to Tokyo and explained what he knows (knew).  (何を知っているか説明した)

どこでか、というと国会である。国会ということは言い換えると、政治家たちの前である。in front of (前)をつけて、

・Mr. Kagoike went to Tokyo and explained what he knows in front of politicians. 

 

国会ということは国会中継である。中継とはテレビで観られるということである。

・Mr. Kagoike went to Tokyo and explained what he knows in front of politicians, and everybody was watching him (it) on TV. 

 

国会という英語は通常 the Diet である。

・The Diet asked Mr. Kagoike to come to Tokyo and talk about what he knows. 

 

いっそのこと『政府』government と言ってもいいだろう。厳密には国会は三権分立でいうと立法で、政府は行政府という区分けだと思うが、

・The government wanted Mr. Kagoike to come to Tokyo and asked him to talk.

政府(government) という単語は、もちろん上記にあるように、厳密には当然、国会と同義ではないだろう。しかしgovernment (政府)という単語は『権威』や『お上』のようなニュアンスを出すのに便利である。少し定義として曖昧であるが、要は『証人喚問』という日本語の意味を表現することが主目的である。細かい定義に拘泥して、主目的を忘れてはならない。

以上。


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身の丈に合った英語を!英会話上達の秘訣!

2017-09-13 12:18:57 | 英語学習

よく『身の程を知る』という。自分を顧みて己の実力をわきまえる、といったことであるが、英語でも大事な発想である。身の程を知るとは、無理な背伸びをせずに、自分の身の丈にあった努力をすること。英会話で言うと、高尚な英語ではなく、自分の知っている簡単な英語を使うことである。簡単な英語を使うことはわかるのだが、実際どうやって『証人喚問』などの難しい日本語を英語にするか、それが難しいのである。簡単な英語で英会話というのは、別に私の専売特許ではない。昔から言われていることである。昔から言われているのだが、よく巷にあるのが、簡単な英語で簡単な内容を言うといったものである。そんなものは当たり前だろう。簡単なことを簡単な英語で言うのは極めて簡単である。じゃあ簡単な英語で『忖度』やら『証人喚問』やらをどうやって英語にするか。それが本ブログにおいて長らく研究し、追及しているテーマである。

身の程を知るというのは、自分の実力を知ることである。自分の実力を知るというのは、自分の持っている武器を知ることである。自分の体力を知ることである。自分に戦える武器と体力がどの程度あるか見極めることである。私の見たところ、多くの英会話に苦しむ学習者は、身の程を知らずに戦おうとしている。戦うためには自分に合った武器というのが必要なのだ。

 身の程を知る、というと、なんかこう消極的な感じがするが、実は実践的な英会話上達の技術論なのである。孫子の兵法で言うところの、敵を知り己を知らば百戦危うからずである。ということは、己を知らなければ、百戦百敗だということだ。要するに身の程を知れということ。自分の実力をわきまえず、強大な敵に立ち向かえば、間違いなく勝負に負ける。身の程をわきまえていれば、相手が強すぎれば、『三十六計逃げるにしかず』で戦いを避け、他日に期すということにもなるだろう。

身の程を知るとは、英会話においては、身の丈に合った英語を使うということである。基本的な英語を使いこなす術を知ることである。自分の知っている、慣れ親しんだ英語で戦おうとする、いわば覚悟である。自分の武器で戦うという覚悟が、英語の上達をもたらすのである。自分に無いものを求めない。どこまで自分の知っている英語だけで言えるかという挑戦である。

 

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