考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『スイーツが目白押し』(いちご5)

2023-03-24 17:31:00 | 英作 解答

英作問題『いちご 』

5. デパートでは、イチゴをふんだんに使った、見た目もキュートなスイーツが目白押しだ。

⇒ 英作で大事なことは、自分で考えることである。難しそうに見える日本語でも、考えることである。

日本語で言われると、日本人なので、まあそんなものかなと思って、あまり考える必要性を感じないので、そのまま英語にしようとしてしまう。その結果、直訳になり、不自然な英語となる。簡単な事柄は、別に考えなくても、即座に英語で言えばよいが、少し込み入った、抽象的な事柄や、日本的事象などとなると、通常の方式では、歯が立たないだろう。

さて、今回の課題であるが、どこかで読んだ、何らかのスイーツに対するコメントで、面白いので課題とした。

 

『デパートでは、イチゴをふんだんに使った、見た目もキュートなスイーツが目白押しだ』ということで、

まずは、『ふんだんに』を考えると、これなんかは、どういう意味かを考えたら、すぐに『多い』ことだとわかる。

スイーツは sweets でよいが、イチゴをふんだんに使ったスイーツということで、この箇所は、使うということだが、使うといっても、使うのは人間である。sweets that used でもいいかもしれないが、本来は、イチゴをスイーツに使うのは人間なので、ここでは違う線で考えたい。イチゴを使ったスイーツとは、言い方を変えると、スイーツの中にたくさんのイチゴが入っているということである。そうなると、誰でもよく使い方を知っている 基本動詞のhave が使え、(the) sweets have a lot of strawberries.  または、sweets that have a lot of strawberries inside. と言うことができる。

もちろん、使ったということなので、use を使ってもよい。上記の理由で、実際使うのは人間なので、そこを補うと

・They use a lot of strawberries to make the sweets /cakes. 

・A lot of strawberries are used to make those sweets. 

イチゴをふんだんに使った、ということは、イチゴをたくさん投入するということである。基本動詞のput を使い

・They put a lot of strawberries in their sweets. 

『使う』というから、じゃあ use を使うというのもよいが、それにこだわらず、他の言い方でも言えるという余裕が欲しいもの。

スイーツをふんだんに使った、ということは、そのスイーツの構造を考えたら、内容物がイチゴであるのだから、スイーツが持っていると考え、基本動詞の王様HAVE が使えるなと見破ることができる。そういう、洞察する力を、英作で培いたい。

見た目もキュートなんかは、そのまま ~ look cute でよい。

難しいのが『目白押し』である。

目白押しは、鳥のメジロが、木のうえで、押し合いしながら並んでいるところから来ているそうだが、それはそれとして、こういう慣用的な日本語を英語にする際は、特にその日本語自体の字面を訳そうとしてはならない。専門家や、翻訳家が、日本語の歴史的な由来をさかのぼりながら、一字一句丁寧に訳すというのであれば、それこそ時間をかけて、ゆっくり翻訳する必要があるだろうが、英会話には、時間がない。英会話という対人技能は、一瞬の勝負である。その一瞬に、実力が発揮できるようになるために、練習を行う。また、その一瞬に実力を発揮できるような、練習をこそ行わなければならない。

スイーツが目白押しとは、いかなることだろうか。

鳥のメジロを思ってもいいが、スイーツの話なので、デパートでイチゴのスイーツが「目白押し」の状態を、具体的にありありと想像して頂きたい。なぜ、ある人は、デパートのイチゴのスイーツを目の前にして、目白押しと言うのか。目白押しと表現したくなる、必要条件は何か。当然、量である。要するに、多いことを指すので

・The department store has a lot of sweets with strawberries. 

要するに、考えたならば、上記のの『ふんだんに』と『目白押し』というのは、どちらも多いことであることが判明する。

 have と many (a lot of) だけでもよい。

・The department store has a lot of sweets that have a lot of strawberries inside. 

 

あえて『目白押し』といいたくなる人の心情を読み取ると、どう考えても、嬉しいから『目白押し』と言っているのだろう。嬉しいのは、最も簡単な言い方は、happy 。よって

・I am so happy to see so many sweets in front of me. They all have a lot of strawberries inside. They look so cute! 

前に(in front of )など、課題に一言も書いていないが、目の前に無いのに、目白押しとは、言えないのではないだろうかと思う。眼前に、圧倒的な量のスイーツが、あふれんばかりにあるからこそ、それを称して目白押しというのではないだろうか。

試みに、辞書(和英大辞典)で『目白押し』を引いてみると jostling (with one another), a crush, milling. とある。jostle というのが、ひじなどで乱暴に(激しく)つく、ぶつかるという意味。crush が押しつぶす。milling のmillは石臼(うす)、粉をひくの意味。

その後文例として、stand close side by side (目白押しに並ぶ)、a milling crowd, a jostling crowd (目白押しの群衆) とある。

記載されている stand close side by side を使って、stand をsit (perch onも可) にして Birds are sitting side by side on the power line / electric wires (電線). とすれば、『目白押し』の由来に沿った言い方となる。

ただやはり、スイーツの話となると、ちょっと辞書にある英語とはどうもマッチしない。和英辞書に頼って言うと、Sweets with strawberries are standing close side by side(?) Sweets are jostling with one another(?) という、何か、スイーツが満員電車の中みたいに、押し合って立っている感じとなり、妙な感じとなる。和英辞書の英語をそのまま鵜呑みにして使うのは、得策ではない。不自然な英語は、通じないばかりか、誤解が生じかねない。簡単でも、正確に意図を伝えることを心掛けるべきである。

簡単な英語は、普遍的である。よってどんな状況でも使える。

難しい英語を不正確に使って、不完全にしか伝わらないよりも、簡単な英語を正確に使って、完全に伝わる方がよい。

簡単な英語には、その力がある。

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英作『目移りする』(英作問題【いちご】4)

2023-03-11 19:38:00 | 英作 解答

英作問題『いちご 』

4. イチゴは品種が多く、目移りする。

⇒ 品種が多いとは、どういうことか。

イチゴは品種が多い。品種が多いとは、種類が多いということ。kind of を使うとよい。

『イチゴは品種が多い』とは、簡単にすると『イチゴは種類が多い』という意味なので、there are から始めて

・There are many kinds of strawberries. 

  となる。 have でもよい。

have を使うとしたら、誰がというと、一般的な話なので、その場合は we で始めて

・We have many kinds of strawberries. 

品種が多いは、他にも many types of でもいいし、various (様々な)などもよい。

 

『目移りする』とは、どういうことだろうか。

イチゴが好きな人なら当然だろうが、そうでなくても、スーパーに行けば、様々な野菜や果物が売ってあり『目移り』するということは、どんなことか、想像できる。

目移りするということは、このイチゴもいいな、あのイチゴもいいな。あれもこれも、いいな。あ~あ、どうしよう、という状態。

目が移るということは、逆に言うと、目が定まらないこと。目を定めるということは、本来、目というよりも心を定めること。心を定めるということは、簡単に言うと、このイチゴを買うことを決めること。よって decide を使うとよい。目移りするということは、即ち、決められないことである。よって

・I can't decide.  

 ということとなる。

・I can't decide what to buy. 

・I can't decide which strawberries to buy. (=which strawberries I should buy)

・There are so many strawberries that I cannot decide. 

 色々選択肢があるのは、豊富さの象徴であるが、選択肢がありすぎても選べなく、過ぎたるは猶(なお)及ばざるがごとし、という状態となる。

決められない、ということは、選べないということである。choose を使い

・There are so many strawberries. I can't choose. 

・I cannot choose which strawberries to buy. 

・I can't choose which strawberries I can/should buy. 

 

選べないということは、どれにしたらよいか「わからない」ということである。know を使い

・I don't know which strawberries I should buy. 

・I have no idea which strawberries I should buy. They have so many kinds of strawberries.

 

選べない=どうやって選ぶんだ?という感じにして

・How can I choose?

・How can I choose which strawberries I will buy? 

 

目移りするということは、選ぶのに時間がかかるということと考えて

・It takes a lot of time /a long time to choose strawberries. 

他にも

・There are so many strawberries to choose from. 

 

目移りするとは何か、さらに考える。

目移りするということは、選択肢が少ない状態では生じない。目移りが生じるための条件は、良さそうなものが、多数存在することである。商品が多数取り揃えてあるにも関わらず、選べない、要するに目移りする、ということが生じるのは、要するに、最も良い品を、最終的に選択する必要があるからで、ある一つが群を抜いて高品質であれば、迷う余地はなく、したがって、目移りという現象は発生しない。従って、目移りするということは、最終的に一つの品に絞ることを阻む要因があるということで、それは状況としては、多くの品が高品質に見えること、ということである。簡単に言うと、全部がよく見えるということ。よって、

・They all look good. 

イチゴ大好きな人が、大好きなイチゴを目の前にして、どのイチゴを買おうか迷う時、なぜ迷うかというと、予算に限りがあるか、買っても一人では食べきれないからであって、種類が豊富で、目の前にある全てのイチゴが良さそうに見える状態であれば、もし諸々の制約が無ければ、思うことは、確実に

・I want them all.  (全部欲しい)

ということだろう。

目移りとは、最高のものを得ようとする理想を求める心と、一つを選択する必要があるという現実の間で揺れる心である。目移りという、心の迷いは、その心のありようを、一つしか選べないという現実の方面から表現すると

・I can't choose. I can't decide. There are so many good strawberries. They all look good. 

 等となり、それを理想の方面から表現すると

・I want them all. 

 となる。

 A か B を選ぶ必要があるが、AもBも良さそうで、AかBではなく、AもBも欲する迷える心。その辺りに思いを致せば、英語は、いかようにも、自由に表現できるだろう。

結局、英語で大事なのは、表面的な言葉ではなく、その心を表現することこそが大切なのだと思う。

 

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英作『収穫したてのイチゴが、所狭しと並ぶ』(いちご3)

2023-03-04 19:41:00 | 英作 解答

英作問題『いちご 』

3. お店では、収穫したてのイチゴが、所狭しと並んでいる。

⇒ 収穫したてのイチゴということだが、収穫という語を見ると、harvest という語が浮かぶが、英作の観点から言うと、特にharvest でなくてもよい。その語を知っていても、知らなくても、特定の言い方に頼らずに、文脈に合わせて自然な英語を案出することを心掛けることが、英作練習である。

試みに、お店で所狭しと並んだ『収穫したての』イチゴを想像する。

収穫したてと言うが、我々は店に行って、イチゴを見て、何をもって収穫したてと言うのか。

収穫といっても、別に農家の方が収穫するところを実際見たわけではない。

収穫したてのイチゴとは、恐らく収穫した直後であろうと思われる『何か』が見てとれるが故に、そのように言う。

その『何か』を見ることで、我々はそれらが『収穫したて』だという判断を下す。

収穫したてのイチゴは、見れば一目瞭然、そのツヤ、みずみずしさ、鮮やかな色合い、どれをとっても『収穫したて』とわかる。

たまたま収穫したてと言っているが、その状態を、我々は通常日本語で、収穫したての状態である諸要素を、一言で言い表す。

即ち、『新鮮』であると。新鮮(な)は、誰でも知っている  fresh である。

よって『収穫したてのイチゴ』とは、fresh strawberries ということになる。

 

では、『所狭しと並んでいる』はどうなるだろうか。

イチゴが所狭しと並んでいる様を想像する。

逆を考えて、もし店に1つか2つしか並んでいなかったら、『所狭し』は成立しない。ということは、『所狭し』を成立させる必要条件は、数の多さである。ということは英語で言うと、 多いは many/a lot of である。よって

『お店では、収穫したてのイチゴが、所狭しと並んでいる。』

・The shop has a lot of fresh strawberries. 

  となる。

収穫というとharvest や、狭いが narrow、 並ぶが line up, arrage (並べる)等、単語単位で見ると、そういう語を使わなければと思うかもしれないが、こだわることはない。むしろ、単語レベルで、逐語的に、要するに直訳をしても、全体として妙な英語になることが多い。簡単な英語を使いこなすことが、自信を持って英語を話せるようになるコツである。

その他を考える。

所狭しとイチゴが並んでいるということは、店の中に、極端に言うとイチゴしかない(目に入らない)ということなので

・I see only strawberries in this shop. They look so fresh. 

 

収穫したてということは、イチゴがこの店に届いたところである。come を使い

・Strawberries have just come here from a strawberry farm / field. 

It seems, It looks like, I can tell, I guess, I suppose, I think, probably 等付けると、そのようだ、恐らくという感じが出せる。

収穫したてなので、畑から運んできたところと考え、 bring を使い

・I am sure they've just brought all these strawberries from the farm /field. 

 畑から届いたところと考え get を使い

・I can tell they just got here from the farm. They look so delicious. 

色々表現できる。

特段 harvest を使う必要性を感じないが、あえて使うと

・It looks like these strawberries have been just harvested and brought from the farm. They look so fresh and delicious. 

 

英語にする際、大切なことは、イメージを英語にすることである。必ずしも日本語を置き換える、ということではない。そのことに気付けるかどうかに、英語上達の成否はかかっている。

 

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