英作問題『ウクライナ戦争』 War in Ukraine
7.かつてウクライナがソ連の傘下にあった時代に、領内にあるチェルノブイリ原発事故が発生、放射性物質の漏洩、拡散により、周辺地域への甚大な被害があったことは、記憶に新しい。
⇒まずは『かつてウクライナがソ連の傘下にあった時代に』という箇所を考える。
ウクライナが、ソ連の傘下だった。傘下といっても、別にumbrella ということもないだろう。そういう表現もあるのだが、特に傘のやっかいになるまでもなく、ソ連の傘下ということは、ウクライナは、ソ連の中にあったということなので、簡単に
・Ukraine was in the Soviet Union. でよい。
ソ連の傘下ということは、ソ連の一部ということなので
・Ukraine was part of the Soviet Union.
ソ連の傘下ということは、ソ連がウクライナを持っていたので
・The Soviet Union had Ukraine before.
ソ連の傘下にあった時代、ということは、そうであった『時』なので
・When Ukraine was in the Soviet Union.
『領内にあるチェルノブイリ原発事故が発生』
チェルノブイリは Chernobyl 。英語ではチェルノウブルというような発音だが、原発は原子力発電所で、英語では nuclear power plant という。領内にあるということなので、ソ連の中(にあったウクライナの中)にある原発で事故があったので
・The Soviet Union had a nuclear power plant in Chernobyl. It had an accident.
原発を nuclear power plants というのは、辞書を引けばわかる。是非覚えておいて頂きたい単語だが、実際の会話では、自分の知らないことなど無数に出てくる。話している時に頼れるのは、自分の頭だけである。
原発を、nuclear power plant という語なしで説明してみるとどうなるか。
・Chernobyl had a big building. They made electricity there. They used a little dangerous energy to make electricity. The same energy was used to make bombs used in Hiroshima and Nagasaki.
原発なので、原爆と同じエネルギーなのだから、そのあたりを言及すれば、どんな場所でどんなエネルギーを使用しているか、明瞭に伝わるだろう。
日本語でも、子供に、原発とは何か、説明するなら、こんな感じになるのではないか。
nulcear energy(核エネルギー)、radioactive substance(放射能)、an atomic bomb(原爆)等の単語を使わずにということなので難しいが、中学レベルの基礎的な英語であっても、適切なキーワードを的確に入れることで、相手に明確なイメージを与えることは可能である。
単語を知らないからといって、委縮してはならない。
自分の知っている英語をどう活かすかは、自分次第である。
≪後半に続く≫