考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『平成史3.(国の内外で様々な出来事が発生)』

2019-05-26 19:25:06 | 英作 解答

英作問題『平成』

3.平成は、国の内外において、実に様々な出来事が発生した。

⇒ 英作する際には、よく想像することが大事である。日本語を見て、その字面だけを英語に移し替えようとする人も多い。いわゆる直訳である。直訳では、不自然な英語になり、通じにくい。字面だけを移し替えるのなら、機械で十分である。心を持つ人間なのだから、存分に心を用いて、相手の『意』を汲んで、自然な英語に訳したい。まさに直訳ならぬ、『意』訳である。そのためにも、直感も大切だが、練習の段階では特に、よく考えて想像し、分析して、自分のよく知っている簡単な英語を自らの内より引き出すようにすることが大事である。

さて英作に入る。

国の内外、という言い方を耳にすることがある。こういう格式ばった日本語は、即自分の中で、簡単な日本語に変換する必要がある。

国の内外とは、要するに、日本と外国で、ということ。

様々な出来事とは、簡単に言うと、多くのことなので、many things など。

発生するということは、起きるということなので、happen を使うとよい。内外に関しては、やはり英語としては、in とout(side) を使えばよい。国の内外の内とは国の中で、国と言っても日本に他ならないので、in Japan である。では対するに内外の外は、やはりout(side) なので、in Japan and outside Japan 。よって

・In Heisei era, so many things happned in Japan and ouside Japan. 

・In Heisei era, so many things happned inside and outside Japan. 

 

他にも考えると、発生するは、もっぱらhappen が使いやすい。外国に関しては、他では、外国ということは、言い換えたら、他の国であるので、other を使い、

・In Heisei era, so many things happned in Japan and in other countries. 

 

国の内外とは、内は日本だが、外とは、外国であり、世界のことである。よってworld を使い、

・In Heisei era, so many things happned in Japan and around the world. 

 

他にもas well as (=too, also, and  ) などを使ってもよい。様々なことが発生するということは、普通は、だいたい悪いことや、悲しいことである。badやsad を使って

・In Heisei era, so many bad things happened in Japan as well as in other countries. 

・In Heisei era, so many sad things happned in Japan and in other countries. 

 

様々なことが発生する、ということは、いい悪いで考えると、当然悪いことだろう。悪いことが起きる、ということは、社会にとっては『問題』である。よってproblem を使い、

・In Heisei era, the world, including Japan, had so many problems. 

・In Hesei era, Japan or the whole world had so many problems. 

 

様々なことが発生する、ということは、感情で考えると、当然『驚くべきこと』である。surprise を使い、

・In Heisei era, Japan or the whole world had so many surprising things that happned to them. 

 

様々なこととは、一体何を指すのか。具体的に考えると、例えばやはり、事故や、災害であろう。

・In Heisei era, we had so many accidents or natural disasters in Japan and around the world.

 

様々のことが発生する→驚くことが起きる→心にとっては衝撃であるので、shock を使い

・In Heisei era, we were shocked by so many things or accidents.

 

様々なことが発生する、ということは、ひどいことを体験する、ということであるので、experience を用いてみる。

・In Heisei era, the world experienced so many terrible terrible things. 日本の内外なので、主語は、ひっくるめて、要は世界と考えてworld としてもよい。

 

様々なことといっても、いい悪いで言うと、だいたい悪いことだろう。よってbad を使い

・Heisei is the time when we experienced so many bad things. 

 

上記のような日本語でも、日本人として、平成を過ごしてきた人間としての実感をもとに、英文を作成している。日本語を見ているのだが、念頭にあるのは、日本語というよりは、私の日本人としての、平成という時代のイメージであり、その色々あった平成という時代のイメージを心に描いて、そのイメージ自体を、自分の知っている限りの英語で、言おうとしているだけである。日本語を見過ぎたら、日本語に引っ張られて、自分の知っている英語は影をひそめる。母国語の影響は、想像以上に大きい。

日本で暮らしながら、英語に熟達するために、必要なことは種々あるが、いかに日本語を忘れることができるかが、練習及び上達の鍵となる。

 

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猫になれ!? 英会話のコツ

2019-05-16 13:19:10 | 英語学習

猫が好きな生徒さんが、おられる。

毎回、がんばって英語で、近況などを書いて来られている。今回は猫に関してだった。

以前に飼っていた猫に関して、いかに家族の皆さんががその猫をかわいがっておられたか、よく伝わる文章だった。

教室で勉強されている表現を駆使して、猫との生活を描写されていた。

書いて来られた内容に関して、英語でお話しをしてもらい、さらにこちらから質問をして、がんばって英語で説明をして頂く。

 

その中で、『お母さんが、猫を自由に出入りさせている』というのは、英語でなんて言ったらいいのか、と考え込まれる場面があった。

即座に私は、『猫になって、猫の立場で考えて下さい』とお願いした。英語で言うと Be a cat!  

すぐに、あっ、そういうことか、という表情をされ、

The cat went into the house and went out of the house freely. という英語が導き出された。

これは、うちの教室で練習して頂く 速習トレーニングgo(33文型)の内の I go into my house. I go out of my house. の活用である。

 

お母さんが、出入りさせている→ 猫が自由に出たり入ったりできる。お母さんの視点で言うと、少し難しいのなら、今度は猫の立場で考える。それだけで、今回の場合、英語が簡単になった。

『出入りする』『出入りさせる』という風に日本語で考えると、発想が固定されて、難しく思えるかもしれないが、自分が猫の立場で考えると、具体的なイメージがわき、自分の知っている英語で表現できるとわかるため、英語が簡単になる。

 

ちなみに、『お母さん』から始めると、let (過去形も同じlet )を伴って、

My mother let the cat come in and go out of the house freely. などと言ってもよい。

 

今回は、猫の視点ということだったが、もちろん猫に限らず、英語で言えないといった場合、視点を変えてみると、意外と簡単に英語で言えることが多い。

 

新しい表現を求めることも大事なのだが、視点を変えるだけで、使えないと思っていたもの(英語の知識)が、息を吹き返す。

物は言いよう、考えようである。

英作の練習は、我々に自由で柔軟な発想をもたらしてくれる。

たとえ持っている知識が限定されたものであっても、精神の働きを限定することはない。

自由な発想によって、自分の持っているものが、使える武器となる。

自分が既に手にしている道具を、どう使いこなすか。

よく考え、そして工夫することが、英会話上達の近道だと思う。

 

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英作『平成史2.(平成とは平らに成るという願い)』

2019-05-03 21:01:55 | 英作 解答

英作問題『平成史』

2.平成とは、平らに成る、という願いを込めた元号だ。

⇒ 平らに成るとは、どのようなことだろう。

平らとは、文字通り(literary)言えば、フラット(flat)である。成るがbecome だから、

・it literary means something becomes flat. 

では、フラット、とは何を意味しているのか。

逆を考えてみると、フラットの逆は、起伏、でこぼこ。アップダウン等。要するに大変な状態。前問の『激動』が連想される。そういう激動の昭和の状態から抜け出したい。要するに、何事もない、平安な、平和な世の中になってほしいということ。peaceful を使ってみる。『願いを込める』ということは、簡単に言うと、願う=hope なので、

・It means to hope that our country wil become peaceful.

・It means to hope that our society will be a peaceful one. 

 

have を使って

・It means to hope that our society will have peace.

 

平和とは何か。

戦争がないことである。war を使い

・It means to hope that the world will have no war. 

こういう風に、『平和』と言われれば、その逆を考える、論理思考が考える英作には大切である。

 

平和=戦争がない=戦いのない生活

・It means to hope that we will live without fighting. 

 

戦いがない=停戦=仲良くなる=友達になる、ということなので

It means to hope that we stop fighting and be friends. 

 

It means to hope that we stop fighting and start loving.

戦わない、ということは、その代わりに愛し合うということ。stop とくれば、その反対のstartを考える。論理を意識することは、英作上達には欠かせない。

上記の表現に関連して、さきほど、たまたま私の好きなアメリカドラマのNCIS(ネイビー犯罪捜査班) を観ていたら、捜査中に部下同士が口論(argue)を始めたので、リーダーであるギブスが、Stop arguing and start digging!(言い争いをやめて、情報を集めろ!)と言って、部下をたしなめていた。dig というのは、穴を掘るという意味で、そこから情報を深く掘って調べるの意味となる。stop とstart というセットが、使われており、面白かった。

 

平成=平和が来る、なので端的にcome を使い

It means to hope that peace will come.

 

平和とは何か。何事も起こらないこと。

It means to hope that nothing serious will happen to us. 

serious を入れた方がよりベター。英語は、より具体的にはっきり言うことを好む。

 

平和とは悪いことが起こらないこと。

・It means to hope that bad things won't happen to us. 

 

平和とは、具体的に言うと、戦争や天災が起こらないこと。

・It means to hope that we will have no war or natural disasters. 

全く起こらないのは、現実的にあり得ないので、

・It means to hope that we won't have wars or many natural disasters. 

・It means to hope that we will have fewer wars or natural disasters. 

 

ちなみに『元号』というのは、時代を表すera という英語が普通使われる。

今回の新元号『令和』に関して、欧米でもかなり報道されており、the new era's name というように訳されていた。

 

 ・Heisei is an era's name that means to hope that we will have peace. という感じになる。

 

英作で大事なことは、考えること。

考えて、言いたいことをはっきりさせること。

そして絶対に伝えるんだという強い意志。

こういったことに留意しないと必ず直訳調の不自然な英語になる。

相手を意識すること。相手に何を伝えたいか。

英語でも日本語でも同じことである。

 

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