考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『NATOへの加盟申請、脅威を感じるロシア、国防上、強硬な反対(ウクライナ戦争10)』

2022-12-27 19:13:31 | 英作 解答

英作問題『ウクライナ戦争』 War in Ukraine

10.ウクライナは、NATOへの加盟を申請していたが、国防上の理由により、脅威に感じるロシアの強硬な反対により、実現せず現在に至る。

⇒ 加盟を申請する、ということを考える。

考えるということは、ある意味物事を単純化することである。複雑な世の中ではあるが、できるだけシンプルに考えることが、英作のコツである。

加盟を申請する、ということは、要するにどういうことか。

ウクライナは、どうしたいのか。

当然、NATO(北大西洋条約機構)に入りたいのである。入りたいということは、新規メンバーになりたいのである。want を使い、

・Ukraine wants to be a member of NATO.

こう考えると、中学英語程度で、十分言える。『加盟』『申請』という日本語をベースに考えると、知っているか知らないかという話となり、その結果、言えないという事態に陥る。忘れるということは、普通は困りものであるが、日本語を忘れることは、英語の熟達には必須の条件である。私が英作をお教えしている目的は、日本語を忘れてもらうことと言っても過言ではない。

課題に戻る。

apply という語を知っていれば、for を伴い

・Ukraine applied for a membership of NATO.

 membership (会員であること、メンバーとしての地位)という語を使う。apply for で申し込むという意味である。 

 

a member を使うのならば、

・Ukraine applied to be a member of NATO. とも言う。

上記2つの言い方がよく報道で使われている。

 

『国防上の理由により、脅威に感じるロシアの強硬な反対により、実現せず現在に至る』

国防上の理由により、というのは、簡単に言うと、「ロシアが自分の国を守りたいから」という意味なので

・because Russia wants to protect themselves. 

国防上の理由とは、要するに、敵が攻めてくるのではと恐れることなので

・Russia is afraid that other countries may attack them. 

・Russia is worried that Russia may/will be under attack. 

もっと簡単に言うと、

・Russia is afraid of NATO. と考えてもよい。

 

少し難しく言うと

・for security reasons

・for homeland security  等もある。

英作練習の観点からは、自分の知っている簡単な英語で、言えるのが望ましい。安易に決まった表現に頼ると、発想が固定化し、表現力が乏しくなる。

 

『脅威に感じるロシアの強硬な反対により』

脅威に感じるロシア⇒ ロシアが脅威に感じる⇒ ロシアが、そのことを、怖いと感じる、ということなので

・Russia feels afraid of it. 

・Russia feels scared if Ukraine does that. (=to be a member of NATO) 

 

脅威というと、a threat という語がある。

・Russia feels threatened. という言い方もよく聞く。Russia feels threatened by NATO expansion. (expansion=拡大、拡張)

 a threat ⇒ pose a threat で NATO's expansion poses a threat to Russia. などと使われる。

『強硬な反対により』

ロシアの強硬な反対=ロシアが強硬に反対する、ということ。反対するで、最も簡単な単語は、against である。

・Russia is agaist that. 

against の反対は for である。 基本動詞 support もお忘れなく。 I support you. I support your idea. 等使う。

反対するは、他にも、disagree, oppose , be opposed toある。まずは against を使いこなすのが先決だろう。

 

『実現せずに今に至る』

実現するということは、それが起きるということなので happen を使えば(現在完了形にして)

・It hasn't happned yet. / It's never happned. 

簡単に

・It didn't happen. でもよい。

実現せずに今に至る、ということは、具体的に言うと、

・Ukraine is still not a member of NATO. 

実現せずに今に至る、ということは、言い換えれば、『ウクライナにとって、NATO加盟国になるのは、難しそうである』ということなので

・It seems difficult for Ukrain to be(come) a member of NATO. と言ってもよいだろう。

 

『ウクライナは、NATOへの加盟を申請していたが、国防上の理由により、脅威に感じるロシアの強硬な反対により、実現せず現在に至る。』

上記考察したものを、適宜組み合わせると、下のようになる。

・Ukraine wants to be a member of NATO, but Russia is strongly against that because Russia is afraid of NATO. If Ukrain becomes a member of NATO, Russia will have to try much harder to protect themselves. So it never happned and Ukraine is not a member of NATO now. 

順番を少し変えている。先にRussia is strongly against that because というのを先に持ってくることで、より文意が明確になり論理性が増す。英語は特に、先にYes, No を先に言って、理由を述べる、という形式を好む。

こういう論理というものも、英語の学習には大切であり、外国語を学ぶということは、単語や表現を学ぶということも大事だが、それ以上に発想を学ぶということが、最も大切だと思う。

いずれにしても、難しいと感じても、自分の知っている基本的な英語を使うことを、大切にしてほしい。自分の知っている英語は、自分が使おうとしない限り、永遠に使われることはない。

語学の秘訣は、あえて使うことである。あえて使う。やけに使う。意図的に使うことである。学んだことは、意識的に使わない限り、身につくことは決してない。受動的になってはならない。攻めの姿勢こそが、語学上達の秘訣である。

The best defensive is an offensive. (攻撃は最大の防御なり)

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(正しく練習すれば、結果は後からついて来ます!初心者から、英検1級レベルまで、幅広くレッスンを行っています。お気軽にお問合せ下さい。)
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英作『国際世論に訴え、支援を要請(ウクライナ戦争9ー後半)』

2022-12-15 16:08:01 | 英作 解答

英作問題『ウクライナ戦争』 War in Ukraine

9.ゼレンスキー大統領は、その卓越したコミュニケーション力を駆使して、国際世論に訴え、支援を要請している。

(後半)

⇒ 『国際世論に訴え、支援を要請している』

国際世論とは、世界と考えられる。これはworld でいいだろう。訴えるということは、簡単に言うと、『言う』ことであるし、『伝える』ということになる。訴えるということは、何を訴えるのかというと、国の状況、窮状のことである。簡単に言うと 問題のことなので problem でよい。

言う、伝える→ tell を使うとよい。伝達内容は、tell ~ about の形なので

・He tells the world about their problems in Ukraine. 

言うなので、say でもよい。

・He says to the world how serious their problems are. 

・He says to the world that they have serious problems in Ukraine. 等。

talk でもよい

・He talks to everyone around the world about what is happening in Ukraine. 

 

世論に訴えるということは、そもそもどういうことか。訴えることがあるということは、人に何かを知ってほしいということである。

want をつかい、

・He wants the world to know about their problems.

・He wants the world to know what is happeing in Ukraine. 

世論に訴える、なんてわからない、と思う必要はない。意味を考えたら、知っている言葉で代替できる。

普通 want と 世論に訴えるは、なかなか結び付かないだろう。しかし、考えたらそうなる。人間の行動の裏側、根底にはwant が根付いている。国際情勢といえども、人間のやっていることである。want と want のぶつかり合いが、国際政治であり、人間の行動原則だろう。だから want が使えるのである。

うちの教室では、have 等の諸々の基礎動詞はもとより、need やwant の使い方(→ want 単独、want to 動詞、want 人 to)の習熟にも力を入れている。want だけで、I want money. に始まり、政治、経済、社会問題、環境問題に至るまで、幅広く使いこなすべく、練習をして頂いている。

生きるということは、何かを欲することである。

ということは、あらゆる場面で、want が使えないわけがない。

want の可能性に関して、皆さんに知って頂きたい。

 

『支援を要請する』

要請するということは、お願いすることである。ask 人 to を使い

・He asks the world to help them.  

 

最後に、最も簡単に言うと、need/want を使い

・He tells the world that Ukraine needs help. 

 

難しい事柄だからと、あきらめないでほしい。

考えることは、自分の可能性に気付くことである。

I don't want you to give up or stop trying. 

I want you to keep trying and keep thinking until you know that you have the answers within. 

 

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英作『ゼレンスキー大統領、卓越したコミュニケーション力を駆使(ウクライナ戦争9ー前半)』

2022-12-13 14:32:56 | 英語学習

英作問題『ウクライナ戦争』 War in Ukraine

9.ゼレンスキー大統領は、その卓越したコミュニケーション力を駆使して、国際世論に訴え、支援を要請している。

⇒ 卓越したコミュニケーション力とは何か、考える。

テレビに映る、ゼレンスキー大統領の様子をイメージしてみる。

圧倒的なコミュニケーション力である。日本の政治家と相当異なる。

差し当たりコミュニケーション力とは、簡単に言うと、トークする力と考えられる。talk を使うと

・He talks a lot.  

何か、おしゃべりみたいな感じにもなるかもしれないが、ロシアの猛攻を受けている一国の代表からしたら、自国の窮状を、ただ黙っていても、誰も助けてはくれない。いかに自分たちが困っているか、どんな助けが要るか、戦うために、具体的にどのような武器を、どれだけ必要としているか、事細かに説明し、訴えることなしに、国を守ることはできない。ゼレンスキー大統領に、もし話す能力が不足していれば、ウクライナはもうとっくに滅んでいるかもしれない。まさに言葉を武器にして戦っている。トークはトークでも、何もない時にダラダラ話すのもトークだろうが、国家存亡の危機において、国の代表として、決死の覚悟で話すことも、talk である。

talk をベースに考える。どんな話し方をしているか。国民を守るため、心をこめて話している。だから人を動かす。情熱的にpassionateを使い

・He talks passionatly. 

わかりやすく話すこと、論旨明快に話すことが、卓越したコミュニケーションと考えられるのでclear を使い

・He talks clearly. 

本当に伝えるためには、一本調子な話し方では、誰にも伝わらない。やはり感情をこめる必要がある。feeling を使い

・He talks / speaks with feeling. 

 

そろそろ『コミュニケーション』なので communicate を使って考える。

『その卓越したコミュニケーション力を駆使して』

コミュニケーション力は、英語で communication skills なので

・He has good communication skills. 

  good の箇所は、very good, great, excellent, strong なども可。

communicate with を用いて

・He is very good at communicating with people. 

・He can communicate well with anyone. 

あとは、communicate する人→ communicator を用いて、

・He is a good communicator. とするのもよい。

※これは、うちの教室の暗唱用例文『速習(ウクライナ戦争)』で生徒さんに覚えてもらっている中の 37文ある内の34番目 (President) Zelensky is a great leader and communicator. にある。

コミュニケーションのスキルなくして、偉大な指導者たりえない。

他にも、

・He has good communication skills. というのもある。

 

⇒次回後半に続きます!

 

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