考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『大相撲3(巡業による地域の活性化、青少年の育成)』

2018-04-15 21:26:22 | 英作 解答

『大相撲』

3. 巡業は、相撲道の普及、地域の活性化、青少年育成を目的として行われています。

(英作問題『大相撲』3、前回の続き)

② 地域の活性化

地域の活性化とは、要するにどうすることか。

試しに和英辞典を引いてみる。

たくさんの英語が出ている。activate, enhance, revitalize, invigorate, energize, stimulate など。

 

地域の活性化とは、非常に抽象的な言い回しである。何か良さそうな感じはわかる。しかし具体的には一体何を意味しているのか。

活性化の目的は何か?何を目指して活性化を行うのか。

同じような言い方で、経済を活性化する、という場合がある。これなら単純に 上記の単語を用いて

revitalize economy などと言う。

しかし同じ英語が、『地域の』活性化を言うのに使えるのか、わからない。

経済の活性化なら、目的が具体的で、GDP 等の経済指標や、雇用促進など、数値化がしやすく、上記の英語は適切だろう。

しかし、お相撲さんが来て、地域が活性化するとは?

お相撲さんが来て、実際にどうなることが活性化することなのか。

経済が活性化するならば、それは景気が上向くことである。実際の所得が上がることである。商売繁盛することである。

しかし、巡業によって地域が活性化されるということは、その活性化されるであろう地域では、一体何が起きるのであろうか。

 

ここで思い起こされるのは、九州北部で豪雨による被害があった時に、巡業中の横綱等のお相撲さんが被災地を訪れていたこと。

被災地において、絶望している被災者の方々が、テレビでしか観ることのできないお相撲さんを間近で見て、束の間ではあるが

生活上の苦労を一時でも忘れ、お相撲さんのパフォーマンスや触れ合いによって、みなさんが笑顔になっていた。

 

これが巡業の力なのだろう。

地域の活性化とは、どういうことか、この辺りにヒントがあるだろう。

巡業による地域の活性化とは、被災地においては被災者を笑顔にする力である。

笑顔にするということは、簡単に言うと、人に幸せを運ぶことである。

・We have jyungyou (sumo events), because we want people in the community to be happy. 

地域の活性化とは、地域住民が笑顔になることと考えて

・We want people in the community to smile. 

地域が活性化するとは、人々が活動的になること。

・We want the local people to be more active. 

巡業で活性化するとは、巡業を見た人々が、相撲をみて楽しむことなので、

・We want many people in the community to come  and have a good time in the sumo events. 

・We hope everyone comes to see sumo and enjoy sumo performance at jyungyou events. 

地域の活性化をするということは、地域住民のお役に立つこと。

・We want to help people in the community. 

地域の活性化をする、ということは、地域のために何か良いことをすることである。do を使って

・We want to do something good for the community. 

うちの教室で do を既習の方であれば、do の基本構文として上記のフレーズが頭に入っているはずなので、上記のように使えるだろう。

 

 

③ 青少年の育成

青少年は boys and girls. 子供であるので children や kids もよい。 若い人という意味でもあるので young people もよい。

青少年の育成とは何か。言い換えると、子供たちにとって良いことをすること。

上記のdo something good for を使える。

・We want to do something good for children. 

青少年の育成とは、子供たちの教育ということ。education を使い、

・We want to do something (good) for the education of children. 

青少年の育成ということは、青少年の将来のために何か善きことをすることである。

・We want to do something good for the future of our children. 

 

さらに考える。

巡業の目的は青少年の育成ということは、『巡業は青少年にとって良いこと』を行うことと考えられるので、

こうなるとgood 単独でもよい。

・Jyungyou is good for chidren. 

・Jyungyou is good for the future of children. 

・Jyungyou is good for the education of young people. 



このブログでも再三good 等の簡単な英語の威力について述べてきた。

good に関して過去記事 英作問題『新年の抱負5』 に記載あり。

 

課題文は要素が複数あり、やや複雑であるが、考えて分析すれば、本当はどういうことを言いたいのかがわかる。

各要素ごとの英訳例は上記の通りである。

各要素を組み合わせて、一連の流れを英語で表現してみる。(以下はその一例)

【巡業は、相撲道の普及、地域の活性化、青少年育成を目的として行われています】

・Why do we have sumo events? We want people to know more about sumo and want them to enjoy our events. We believe our sumo events will do something good for the education of children in each community. 

・We go to many cities and have sumo events. We hope many people come and see sumo, and have a good time. We believe what  we do at these sumo events is good for local communities and the future of our children. 

 

難しいと思えるものでも、少し立ち止まって考えれば、意外と簡単な英語で言い表せることができる。

 

相撲を始め、日本的な事象を英語で説明するということは、なかなか難しいことである。

難しいが不可能なことではない。

自分の頭で考えて、自分の言葉で表現する。

稚拙な表現でもよい。自分で必死で考えて英語をひねり出す。

その努力によって、単なる暗記を超えた、たくましいコミュニケーションとしての英語力へと育って行く。

 

 

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