２014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅（１２７） 天山壕入り口（１）

天山慰霊碑から階段を降りていくと、天山慰霊碑の下にある天山壕の入り口があります。この壕の入り口は、数年前には、白い噴気がかなり出ていて入り口のところまで近づけないようなこともありました。
時によってずいぶんと様子が違うのがこの壕の特徴ですが、去年、今年とこのように静かでした。入ってすぐに下っていて、中に階段やロープなどが見学用に整備されていたりということもないので、中まで入ったことはありません。天山慰霊碑に皆で献花をしておまいりをしている時間に、一人で急いで見学に来ているのでゆっくり見ている時間はありませんが、毎年、来ています。
上にある天山慰霊碑の碑石の土台になっている部分にも一か所熱が高くてお水を上げてもすぐに蒸発する場所がありますので、このあたりは、今でも地熱が高くて活動が活発なエリアであることが分かります。
天山慰霊碑は、高台にあるので、硫黄島の中央にある硫黄ヶ丘からも見ることができる場所です。

２014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅（１２６） 天山慰霊碑（６）碑文

硫黄島の天山慰霊碑の碑文の写真です。

昨日、2014年12月20日の21：00過ぎに、硫黄島で昭和9年に生まれて昭和19年の強制疎開まで育った伯父が享年80歳で亡くなりました。80歳の誕生日からちょうど一週間でした。
7年前に死んだ私の母のすぐ上の兄で、20年ほど前に一緒に硫黄島に行ったことがありました。
私が最初に行った硫黄島で、ガジュマルの森で遭難しかけた時に、「あっちのグループに行った方が、たくさんパパイヤが取れそうだから行って来い。」と言ったのがこの伯父で、遭難しかけたので、グループの集合時間に遅れた時に、グループのリーダーだったのすごく怒ったのが、13年前に逝った長男の伯父でした。
昨日亡くなった次男の伯父は、何度もその時の話を、長男の伯父や私の母の生前もその後も、「何も、あの時、あにきは、あんなにお前が遅れたことを怒らなくてもよかったのにな！」と、面白おかしく話していました。

２014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅（１２４） 天山慰霊碑（４）

天山慰霊碑の中心部分です。ここは地熱が高い場所の真上にあって、一部、蒸気を発している場所があります。毎年、ここで、献花をして硫黄島で犠牲になった英霊に手を合わせてご冥福をお祈りします。

２014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅（１２５） 天山慰霊碑（５）

毎年、紹介させていただいておりますが、天山慰霊碑はこのように覆っている屋根部分が中央の部分だけ空に向かって空いているという構造になっています。これは、この島で犠牲になった兵隊さんたちが、みんな、灼熱の壕の中で極度の水不足で想像も絶するような苦しみの中で死んでいったということから、もう水が無くて苦しむということのないようにと、雨水が当たる構造にしたということです。毎年、ここで手を合わせながら、どんなにか苦しい悲惨で絶望的な戦争で極度の苦しみ辛さの中で亡くなっていった皆さんのことを思いながら祈りをささげています。

２014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅（１２３） 天山慰霊碑（３）

硫黄島の天山慰霊碑は、全体はこのようになっています。

２014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅（１２２） 天山慰霊碑の花

天山慰霊碑に登っていく坂の両側には、ハイビスカスが咲いています。

２014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅（１２１） 天山慰霊碑（１） 入り口の坂道

これは、硫黄島にある天山慰霊碑に上がっていく道の写真です。高台にある天山慰霊碑は、硫黄島のほぼ中心にある硫黄ヶ丘などの他の場所からもよく見えます。きれいに整備された場所です。

２014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅（１２０） 貨物廠の標石

硫黄島の貨物廠への入り口のところにある標石です。

２014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅（１１９） 貨物廠近くの森

また、硫黄島の森の写真です。これは、貨物廠の近くの森の写真です。硫黄島の緑は目で見ても、写真にしても鮮やかできれいだと思います。

２014年小笠原村硫黄島への慰霊墓参の旅（１１８） 貨物廠の入り口

ここ貨物廠では、戦前から硫黄島に在住していて、軍属で硫黄島に残って犠牲になった方が１０名以上なくなったことが分かっています。名前も伝わっています。ご家族やご親類が、ここで亡くなったことがわかっている人も一緒に行っていますので、皆で、ここでお水をお供えしたりしてご冥福をお祈りする場所です。