OUR HOME ISLAND - いおうとう(硫黄島)

戦前に在住していた島民が、戦後の小笠原返還後も故郷に帰ることが許されていない硫黄島についての情報発信をいたします。

島唐辛子の 苗 購入!

2009年05月08日 | 硫黄島・小笠原村
まさか、苗で売っているとは思いませんでしたので、
量販店で見つけて、びっくり!喜んで、二個買いました。
写真は買ってきた直後ですが、既にプランターに植えました。

以前、2007年6月訪問から帰ってきた7月に、「島唐辛子の辛さのすさまじさと、要注意」というのを、書きました。

また、昨年の「集い」で、島唐辛子の木(実がなっていた)をいただいた写真、
家のプランターに植え替えた写真を、載せました。

実は、昨年のあの 島唐辛子は、冬を越せずに、枯れてしまいました。
諸先輩がたに知れたら、「こっちの冬の寒さは越せないよ。冬は室内に
入れるとかしないと。」と、叱られそうです。

ですが、
あの木から、多くの実を採って(本当に小さな木でもたくさんなります。)
天日干ししたものを、胡椒用のミルに入れて、「マイ・しまとうがらし」に
してあって、まだ、それがあります。

このあたりでは、冬の寒さを越せない島唐辛子ですが、
毎年、多くの実をつける、祈念館裏の木を思い出すと、
「やっぱり、硫黄島は温暖な土地」だと、あらためて、思いました。

昨年もらって、摘んだ 島唐辛子の実、
父島でおみやげで売っている島唐辛子の実、
父島のお土産の、醤油に入っている実。

どれも、硫黄島で摘んだ実とは形が違う気がします。
この記事の写真にある、売っていた苗の実の写真もです。
(「島とん」と書いてありますが、「しまとん」と言われるのを
聞いたことがありません。)
「しまとうがらし」と言います。

硫黄島の、硫黄島島唐辛子に比べると、
どれも、ふっくらと太すぎると思います。
硫黄島のは、もっと、シャープに細いです。

激烈さも、違うように思います。
前に書きましたように、「実と摘んだ指で、絶対に目を
こすらないように!厳重注意!大惨事になる!」と、
注意してもらって、本当に気をつけないといけないのが、
硫黄島の島唐辛子です。
実際に、硫黄島しまとうがらしをちぎって摘んだ右手の指で
左手甲の親指つけ根近くを触ってしまったら、
しばらくの間、そこが強くひりひりして、とれませんでした。

昨年もらったのを、家で摘んだ時も、知っているので注意は
しましたが、つまんでいる感じで、
「この手で、どこか触っても、あんなに、ひりひりしそうにないな。」
と思いました。

実際につぶして、味わってみての辛さも、マイルドだと
思いました。

島の島唐辛子の食べ方の一つに、
醤油皿に、一粒、二粒。それを、箸で器用に、硬い実をつぶして、
辛さを醤油にしみ出させて、それに、刺身をつけて食べるという
味わい方があります。染み出させたあとの、実も、かじってしまいます。
しばらく、口の中が火事です。
この、醤油皿でつぶす時にも、細心の注意が必要です。
誤って、辛味をしみださせようと、力を入れて、唐辛子の実が割れた
頃に、それが、力あまってはねて、目の方向にでもとんだら、大惨事、、。

ともあれ、
まさか、買えると思っていなかったのですが、
市販されているのを見つけて変えて嬉しいです。

連休後半5日から、雨続きで、日差しが出ていないこのあたりですが、
冬の寒さには弱かった、島唐辛子も、これからの季節は、
栽培は楽で、どんどん大きくなって、たくさん実をつけるだろう
と思われます。
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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
硫黄島唐辛子 (かず)
2010-05-20 12:51:07
はじめまして。

硫黄島唐辛子を探して店舗&ネットで探しまくってここにたどり着きました。
正直、何処でも入手出来ません・・・
出来たら種でも分けていただけないでしょうか。
突然のお願いで申し訳有りません。
宜しくお願いします
返信する
コメントありがとうございました。 (Our Homeisland)
2010-05-21 09:01:51
かずさん、
コメントありがとうございました。

私が、昨年、この記事に掲載の苗を購入したのは、都内多摩地区のUnidyでした。別のUnitdyの店舗園芸コーナーの店員に、その後、質問したことがありましたが、「いつ頃のどの店舗に並ぶかは仕入れ次第なので、分からない。」というのが回答でした。

昨年の9月の「第38回硫黄島島民の集い」で、いただいた苗。秋にかなり育ったので、プランターに株を分けて育てていましたが、今年の春先のある好天の日に外の日をあてようと、出したところ、まだ、寒かったためか、元気がなくなり、ほとんどがダメになってしまいました。今は、その時の残りの一つを、大事に育てているところです。

種から栽培したことがありませんので、できるかどうか分かりませんが、栽培用の種ではなく、食用の唐辛子そのものでしたら、生のままのもの、天日干ししたものの両方を、冷凍保存しているものを、持っています。
その実の中の種を取り出して栽培できるかどうかは、やったことがありませんので、分かりません。

父島や母島では、普通に栽培されていると思いますので、硫黄島島唐辛子の栽培に詳しい人が多いと思います。

また、情報が入りましたら、お知らせいたします。
返信する
Unknown (かず)
2010-05-25 09:04:00
コメントありがとうございます。
残りの一株は大切に育てて下さい。
何か情報有りましたら宜しくお願いします。
返信する
硫黄島島唐辛子がYahooオークションに出品されています。 (Our Homeisland)
2010-05-31 08:39:45
かず さん、

硫黄島島唐辛子がYahooオークションに、5ポット 1,080円(即決価格)で出品されています。
2セット、同じ方が出品なさっていたうちの片方は、私が落札いたしましたので、間もなく、送ってもらえます。
Yahooオークションを、ご確認下さい。
返信する
ありがとう (かず)
2010-06-05 13:13:01

貴重な情報有難うございます。
早速落札しました。
苗が来るのが楽しみです。

初の栽培ですこれからも色々御指導よろしくお願いします。
自分も栽培ブログ始めようかな・・
返信する
到着しました (かず)
2010-06-11 11:09:05
硫黄島唐辛子到着しました。

嬉しくて栽培記録なんてもんじゃないですがBlog始めちゃいました。

お互いに頑張りましょう。
返信する
キダチトウガラシ (まさ+)
2010-06-18 16:42:01
こんにちは。私は八丈島のキダチトウガラシを昨年苗を購入し、育てましたが、硫黄島唐辛子と同系のキダチトウガラシのようです。

多年草ということが判り、成長し収穫後、落葉した状態で越冬させましたが、今年は5月から枯れ枝から芽が吹いて現在は花が満開になっており、落花するものも少なく嬉しい限りです。
(23区内のマンションベランダ栽培です)

苗や種からではないので、管理の利点もありますね。

八丈島ではムロアジなど青魚の刺身に青い状態のこの唐辛子をわさび代わりに使いますが、大変美味しいですね。

さて、この硫黄島唐辛子(キダチトウガラシ)ですが、多年草とは言いますが、何年くらいの寿命があるのかお分かりの方、ぜひ教えていただければ助かります。

宜しくお願いいたします。
返信する
硫黄島の島唐辛子の様子。 (Our Homeisland)
2010-06-20 21:15:42
まさ+ さん、

コメントをありがとうございます。
昨日、硫黄島 慰霊墓参から戻りました。

私は、これまでに、島唐辛子を収穫後は枯らしてしまってばかりで、今は、昨年の秋の「硫黄島島民の集い」の時にもらった株の一部をやっと残したのが越年させることができた唯一のものです。その株も、高く上に伸びる部分は枯らしてしまって(春先のまだ寒い日に日光を浴びさせようと外に出したところ、枯れてしまいました。)下の部分に残っていた葉が残ったものです。

「枯れ枝から芽が吹いて」というのは、すごいですね。花が満開でしたら今年も収穫できますね。大切に育ててあげて下さい。

唐辛子醤油で食べるお刺身は、鮮烈な香りもあって、美味しいですね。

ご質問をいただきました、島唐辛子の寿命についてですが、私も不勉強ですし、枯らしてばかりですので、情報は持っていません。
が、硫黄島で大きく(一本の木か、いくつかの苗だったのか分かりませんが、4平方メートルぐらいの広さになっている島唐辛子があります。)育って多くの実をつけているのを、今回も摘んできた木の様子から推察いたしますところ、十分な気温と日照と水分があれば、何年でも育ち続けるのではないかなと思います。

硫黄島に詳しい年長の方や、父島での栽培などで、詳しく知っている人から情報が入りましたら、ここに書き込みして、お知らせいたします。
返信する
RESありがとうございます。 (まさ+)
2010-06-21 15:32:28
島唐辛子と出会ったのは八丈島へ釣りに行く事が多かった20年前頃ですが、青唐辛子のスカッっとした香りで食べる刺身の美味しさに驚きました。
以来、我が家には青唐辛子は欠かせません。

刺身とわさびは物流上、魚の鮮度が落ちやすかった時代の文化が残ったものだと思いますが、唐辛子は島の新鮮な魚との相性が良い本来的なな意味で魚と合いますね。

硫黄島では4平米ほどにも大きくなるのですか。すごいですね。
前の私のコメントの中で昨年苗で育てたと書きましたが、記憶違いで一昨年八丈から苗を購入し、昨年はその種から育てたものでした。

今年も葉が全部落ちても、そのままで翌年も芽が出ることを期待してみようかと思います。(同時に今年採れた種も発芽させてみたいです)

硫黄島というと大変遠く、歴史的な意味もあり島に赴く事さえ大変だと思いますが、どんなところでしょうか大変興味もあります。


ではでは
返信する
はじめまして (トウガラシ二世)
2011-05-24 22:44:20
はじめまして

私も硫黄島唐辛子愛好家です。 本家本元の場所より持ってきて種より育て中です。

本土で育てるのは本当に大変です。
普通の唐辛子栽培は硫黄島唐辛子の栽培の参考には全くなりませんでした。

発芽自体も苦労しました。

2月下旬に種をプランターに植えてビニールでプランターを覆い温度が上がるようにしてあげて、
発芽せず諦めていたら6月上旬発芽しました。


これが鷹の爪やその他の唐辛子ならすぐ芽が出るけど、この島唐辛子は簡単ではありませんでした。

発芽を30株近くさせた後、自分の家の環境だけでは不安がありましたので、
知人の菜園好きにも里子に出しました。
しかし、肥料調整が上手くいかにすぐ葉が落ちました。

ただの茎だけになりましたが、 でもここから新葉が出て復活できる場合も多々あるのです。

私の経験では季節が最高気温が17~18度以上有れば新葉は出るのではないかな!!
(葉は大きくは成長しませんが・・・)

普通の唐辛子栽培は硫黄島唐辛子の栽培の参考には全くなりませーん。

園芸店で売ってる肥料もあげればすぐ葉が落ちます。

腐葉土を少しだけ上げるのが一番かもしれません。
油かすを少し多くしただけですぐ葉が黄色くなります。
難しいです。
他の植物では全く影響ない範囲なのに・・・
皆さんはどうしていますか・・・

こうしたら良かったとか何か知恵があれば宜しくお願いいたします。


今年も何とか室内で越冬させ生育に格闘中です。

今の所とりあえず順調です。

そろそろ花のつぼみも出来てきたので花が咲く準備が出来たみたいです。


ここまでは去年通りですが、でもなぜかここから先に進まないのです。

つぼみが途中で成長を止めるのです。

 う~ん  謎 謎 謎  !!


同じ種からでも父島・母島やその他の島で育った唐辛子よりも硫黄島で育った唐辛子のほうが うんと辛いです。
何でですかね?
硫黄島の土壌が合っているのでしょうか?

   謎です
返信する

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