試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-108[ツヌ122F] 動力ユニット搭載,乗務員室仕切追設試行,101系800番代LOT側面窓セル交換施工 ※'旧製品

2016-06-28 21:08:19 | 国鉄/JR101系
初試行。

KATO製国鉄101系ツヌ122F(Mc155)は相変わらず詳細が確認出来ないイメージ編成である。
形式構成も判らないため唯一判明した編成番号以外は全て推測に拠る。
しかし黄緑6号混色編成が特筆の存在で絶大な存在感を誇っている。


国鉄101系ツヌ122F 黄緑6号混色編成(1979/X)。
[ツヌ122F]:Mc155-M'158-T253-T108-M215-M'208-T'c78+Tc75-M231-M'c170。
※塗装変更車+再生産品+旧製品:イメージ編成(1979/10)。

1979年10月に運用された記録があるが資料不足によりツヌ118F(Mc155:旧製品)出自車両を未改番のまま組み込んでいた。
後に一部車両が十代目ツヌ118F(再生産品)出自車へと置き換えられた以外編成見附は正式出場時を維持している。
だが保留車組成のプロトタイプ選定過程でクハ100形組込を考え始めた。
そこでイメージ編成の強味を活かしツヌ122Fを組成変更の上クハ100-78(ツヌ122F:旧製品)を捻出する。


クモハ100-108(ツヌ118F)。
※旧製品。

ツヌ122Fは運転台付中間組込車がクハ100-78+クハ101-75となる7+3編成だった。
これをクモハ100-108+クハ101-75の突き合わせに組み替える。
クハ100-78との差し替えで問題となるのは動力ユニット搭載車組込位置である。
KATO製101系ではモハ100形が動力ユニット搭載車に指定されている。
基本7両編成側の両端にクモハ101形,クモハ100形が配されるとモハ100形は1両しか組み込めない。
その結果7+3編成はクモハ101形+モハ100形ユニットで固定されるため動力車位置偏位が激しくなる。
出来るだけモハ100-158(2号車)を動力ユニット搭載車にはしたくない。
これを防ぐため保留車だったクモハ100-108(ツヌ118F:旧製品←旧ツヌ118F:Mc155)への動力ユニット搭載を試行する。


モハ100形動力ユニット搭載車用KATOカプラー(原形品,加工品)。

先ずクモハ100-108用車体へモハ100形用動力ユニットが嵌合可能かを確認した。
当然前尾灯は非点灯となるが組み込みには支障無かった。
ただ前面車体裾連結器切り欠き部のKATOカプラーフレームが目立ち気になった。
動力ユニットへの取付は横支持でマウントの張り出しを削っても問題なさそうである。
中間組込車だがクモハ100形らしくするためこの成形部を全て切除した。
台枠裏面との空間が少々気になるが大丈夫だろう。


入工中のクハ100-78,クモハ100-108 (ツヌ122F,ツヌ118F)。
※旧製品。

クモハ100-108(ツヌ122F)の組み込みによりクハ100-78が脱車される。
ツヌ122Fの基本7両編成は101系800番代LOT側面窓セル装着車で統一していた。
そのためクハ100-78と相互に側面窓セルを交換しツヌ122Fの側面見附を揃えている。


側面窓セルを相互交換したクハ100-78,クモハ100-108

クハ100-78(元ツヌ122F)は側面窓セル交換を終え保留車に廻った。
ここからクモハ100-108への動力ユニット搭載試行に着手した。
無加工でも装着できるモハ100形用動力ユニットだが乗務員室仕切を追設したい。
動力ユニット搭載車化によりプリズムケースは対応不可になるためこれを流用する。


加工前のクモハ100形用床板とモハ100形用動力ユニット。

モハ100形用動力ユニットの嵩は非動力車用よりも僅かに高い。
プリズムケースの張り出し部を切断し現物合わせで乗務員室仕切高を揃えた。
運行番号,行先表示器用プリズム台座も切り落とし車体嵌合を楽に行えるようにしている。
固定ははちょうど良い場所に室内灯用台座がありこれに貼り付ける。
若干斜めになるが組み込んでしまえば判らなくなるだろう。
室内灯台座は成形色のままだと側面から目立つと考えマッキーで黒色化している。


乗務員室仕切を取り付けたクモハ100-108用動力ユニット (クモハ100形用床板,クモハ100形用動力ユニット)。

乗務員室仕切裏側にゴム系接着剤を塗布し室内灯用台座へ接着した。
車体との嵌合時には屋根板を取り外した。
途中で天井桁と支障しないか確認しながら動力ユニットを押し込む。
表示器用プリズム台座を切除したお陰で車体内側に触れることなく嵌合まで辿り着けた。


問題なく組込めたクモハ100形用動力ユニット。

再びクモハ100形用動力ユニットを取り外し車体の加工に入る。
現状ではプリズムケースが組み込めず尾灯レンズそのものが失われる。
そこで乗務員室仕切に転用したプリズムケースで使用機会が失われた尾灯用プリズムのうち所要部分だけ切り出した。
尾灯用レンズは長めに切り出し位置を合わせ微量の流し込み接着剤で仮固定する。
その後車体内側から余計な張り出し部を切断した。
ただ接着剤頼みの尾灯用レンズであり入念に固定しなければならない。
クラフトナイフで平滑化した後に流し込み接着剤を再投入した。
これでも不安が拭えず木工用ボンドで表面を保護し二重の脱落防止策としている。


埋込式を採用した尾灯用レンズ。

モーターカバーは当然モハ100形の床下機器配置でクモハ100形に対し物足りなく映る。
手持ちの部品からそれらしいものを選びクモハ100形らしく見えるよう配置した。
全てモーターカバーへゴム系接着剤で貼り付けている。
これにより動力ユニット整備時も追設床下機器に左右されること無く着脱できる。


クモハ100形用床板の床下機器配置に近付けたクモハ100形用動力ユニット。

クモハ100形用床板との同一見附化は発生品都合で叶わなかった。
追設機器類は手持ちの発生品から切り出している。
形状は異なるが極力類似の床下機器を選んだつもりである。


クモハ100-170,クモハ100-108 (非動力車,動力ユニット搭載試作車)。
※塗装変更車,旧製品。

クモハ100-108(ツヌ122F)は7号車に配置され10号車のクモハ100-170(ツヌ122F)とは若干離れる。
走行中であればその違いが目立つことは無いだろう。
クモハ100形用床板を代用しているモハ100形と同様の扱いで構わないと思う。
なおクモハ100-170はATS[BS]標記としていたが実車の取付状況を確認しATS[B]標記へと改めた。


クモハ100-108 [33M 千葉]:クモハ100形用動力ユニット搭載試行。
※旧製品。


クハ101-39 [ 39 東京]:カノ13F(非動力車)。
※旧製品。

[13C 津田沼]表示だった行先表示類は[33M 千葉]へ交換した。
共に切り出し済で新たに用意したものではない。
保管品の大半を占める[千葉]幕を少しでも減らす狙いがある。
同じく[13C]幕も大量にあるが[13C 千葉]表示は製品標準の組み合わせと被るため[33M]幕へ嵌め替えた。
モハ100形用KATOカプラーの張り出しを削った効果で前面車体裾連結器切り欠き部は非動力車と変わらなく見える。
追設した乗務員室仕切は非動力車とほぼ同じ雰囲気に至り成功と言えるだろう。
但し大形仕切窓は初期製造車の特徴でありKATO製101系共通の弱点である。




クモハ100-108(ツヌ122F:動力ユニット搭載試行,101系800番代LOT側面窓セル交換施工)。
※旧製品。

無事動力ユニット搭載試行を終えクモハ100-108(ツヌ122F)が竣工した。
一応試験走行では運転台側KATOカプラーの動きに不自然さは生じなかった。
勾配の無いお座敷レイアウトではどこまで対応できるか突き止められない。
連結器欠き取り部を避け台枠裏面の隙間を埋めれば連結性能を維持出来ると思われる。


クモハ100-108+クハ101-75 (ツヌ122F:動力ユニット搭載試作車+非動力車)。
※旧製品。

後付けした乗務員室仕切はちょうど良い位置に収まってくれた。
室内灯台座の黒色化は他形式ほど効果が無いように見える。
側面からは目立たないものの斜では効力を発揮してくれる。
しかし非動力車の乗務員室仕切客室側は成形色で黒色化の必要があったか微妙なところである。
ツヌ122Fは5,6,7号車がモハ101-215+モハ100-208+クハ100-78からサハ101形+モハ101-91+クモハ100-108へ変更される。
保留車組成前にもう一つ作業が加わることになった。
附番未定のサハ101形を除き未改番で竣工させるため進捗は遅くならないと思う。
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