試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ101-262[ラシ107F] 車体更新 (旧モハ101-208[元ラシ105F] 改番,側面窓セル交換施工:塗装変更車体廃止) ※再生産品

2018-10-20 21:43:53 | 国鉄/JR101系
主従逆転。

KATO製国鉄101系ツヌ113F(Tc74)からクモハ100-144(旧製品:第二次動力ユニット搭載試作車)の異動が決定した。
先頃モハ100-232(Mc170:弁天橋区仕様)用動力ユニットをモハ100-235(ツヌ113F:再生産品)へ移設し離脱に備えている。
計画ではツヌ113Fを1M9T化した後にJR101系ラシ107F(Mc202)の塗装変更車廃止へと移る方針だった。


JR101系ラシ107F (1988/4)。
[ラシ107F]:Mc202-M'256-T247-T'c34+Tc85-M253-M'247-T290-M262-M'c191。
※塗装変更車+再生産品+旧製品+弁天橋区仕様。

ツヌ113F(再生産品+旧製品)は全て再生産品LOT側面窓セル装着車で揃えられた編成である。
但しクハ101-74,クハ100-85(ツヌ113F:再生産品)は手配が着かず広幅Hゴム支持車のまま残された。
既にHゴム支持再現が整っておらず狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルをラシ107Fへ移設しても差し支えない。
クモハ100-144の代替には旧製品LOT側面窓セルを維持している旧クモハ100-175(旧ツヌ107F:旧製品)を充当する。
他車両用側面窓セルも旧ラシ105F(Mc148:再生産品+旧製品)を出自とする保留車との相互交換で帳尻合わせが可能だった。
ラシ105F(旧製品)から押し出された再生産品車両はラシ107F用車体更新種車に決定していた。
二度手間を防ぐ狙いもありツヌ113Fとラシ107Fの工程を同時進行させるよう途中で変更している。


入工中のモハ101-163,元モハ101-208,モハ101-262 (ツヌ113F,元ラシ105F,ラシ107F)。
※旧製品,再生産品,塗装変更車。

初期計画ではツヌ113Fの旧製品LOT側面窓セル交換を先行させるつもりだった。
先ずクモハ100-144(旧製品)とユニットを組むモハ101-163(ツヌ113F:旧製品)が入場対象に挙がった。
モハ101-163用再生産品LOT狭幅Hゴム支持再現窓セルは旧モハ101-208(元ラシ105F:再生産品)へと転用される。
ここで旧モハ101-208の改番を並行すればモハ101-262(ラシ107F:塗装変更車)も車体更新が行えると気付いた。
急遽モハ101-163,モハ101-262,旧モハ101-208の3両同時入場とし各々部品を入れ替える工程へと改めた。


窓セルを撤去した旧モハ101-208。

旧モハ101-208はモハ101-208(ラシ105F:旧製品←モハ101-206:元ツヌ102F-1)で置き換えられた再生産品車両である。
但しラシ105Fを再生産品LOT部品装着編成とした関係により旧製品LOT屋根板,側面窓セルが取り付けられていた。
今回モハ101-163との振替えで旧モハ101-208を再生産品LOT狭幅Hゴム支持印刷再現窓セル装着車に復した。
再生産品LOT屋根板はモハ101-262から供出しユニットを組むクモハ100-191(ラシ107F:塗装変更車)の車体更新に備えている。
クモハ100-191(ラシ107F:再生産品←旧クモハ100-160:元ラシ105F)では再生産品LOT屋根板を流用する方針だった。
よってユニット間の屋根板色温度を揃えるためには旧モハ101-208を再生産品LOT屋根板へ復帰させる必要があった。
短期間で製品原形に戻される手際の悪さは変更が繰り返されたラシ107F塗装変更車廃止計画を象徴していると思う。


屋根板の交換を行う旧モハ101-208,モハ101-262。

モハ101-163は旧製品LOT屋根板装着車であり旧クモハ100-175(元ツヌ107F→クモハ100-144)との色温度差は発生しない。
側面窓セル交換だけで完全な旧製品車両へと復帰しクモハ100-144+モハ101-163の屋根上見附統一は確実になった。
一方の旧モハ101-208(→モハ101-262)では屋根板,側面窓セルに加え床板一式も交換対象となる。
塗装変更車体廃止工程は車体更新扱いでありDT21非動力台車を含めモハ101-262用と入れ替えた。
車輪状態は旧モハ101-208用が上回っていたもののラシ107F(再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)の走行距離均等化を優先した。


部品相互交換が完了したモハ101-163,旧モハ101-208,モハ101-262。

最も軽微な工程で作業を終えたモハ101-163(ツヌ113F:旧製品)が真っ先に竣工となった。
旧製品LOT側面窓セル装着車ながら窓サッシ印刷に老朽化の気配は無く見られず補修も不要であった。
側面窓セルはモハ101-206(元ツヌ107F:Tc83)用でありモハ101-208の車体更新時にも状態を確認している。
旧モハ101-208(元ツヌ102F-1←旧ツヌ107F)の離脱期間は1箇月に満たなかった上保管も気を払っていた。
この僅かな期間で窓サッシ印刷が劣化するとは考え難くモハ101-262からの移設は頭に無かった。
なおモハ101-163は新旧LOT混結ユニット解消を図るためモハ101-236(ツヌ115F:Mc144)との車体振替が実施された。
再生産品LOT側面窓セル交換も側面見附統一に則った工程だったが旧製品車両への完全復帰でその意義を失っている。




国鉄101系モハ101-163(ツヌ113F:旧製品LOT側面窓セル交換施工)。
※旧製品。

続いて旧モハ101-208の作業に取り掛かり節約式にてモハ101-262(ラシ107F)へと改番する。
通常であれば[モハ101-208]まで継続使用する場面だが1-3位側,2-4位側で異なる組み合わせとなった。
1-3位側は[モハ101-208]標記が車体裾方向へずれており止むを得ず[モハ101-208]を残して剥離している。
ラプロス式印刷消去車のため[モハ101-208]標記跡は清掃が容易く塗装被膜修正も不要だった。
この時点ではペイントリムーバー式印刷消去車よりも再改番は捗ると思われたが古インレタが苦戦の元凶となった。


[モハ101-208]:1-3位側。

車両番号標記インレタは101系用に対しなかなか数が減らない73系用を削減対象としている。
奇遇にも:1-3位側:[モハ101-208],2-4位側:[モハ101-208]とフォント太さが近く違和感の少ない追加転写が望めた。
車両番号消去跡の状態から多くは消費出来ないと予想したが転写力が大幅に低下しており改番で足止めを喰らう。
1-3位側では積極的に組標記の使い残しを充てたが[2]標記インレタは瞬く間に数を減らしていく。
[6]標記インレタも同様で転写崩壊や剥離が相次ぎ[モハ101-262]標記へ達するまでかなりの時間を浪費してしまった。


[モハ101-[2][6][2]]:1-3位側。

2-4位側の追加転写を終えた頃には高経年台紙から大半の[2]標記,[6]標記インレタが消え去っていた。
前途の通り1-3位側:[モハ101-]+[2]+[6]+[2],2-4位側:[モハ101-2]+[6]+[2]と組み合わせは揃っていない。
それでも継続使用部との差異が抑えられた[モハ101-262]標記はどうにか体裁を保てたように見える
悪戦苦闘したもののぎりぎりで改番を果たせたのはラプロス式印刷消去採用が奏効したと思う。
皮肉にも転写不発が続出したためモハ101-262は73系用インレタの大幅削減にも貢献した。
何処か釈然としない部分もあるが高経年台紙を使い続ける限りある程度の再転写は致し方ない思う。




モハ101-262(旧モハ101-208 改番,再生産品LOT屋根板・側面窓セル・床板交換施工)。
※再生産品:車体更新。

各種部品交換により旧モハ101-208(旧ラシ105F)時代と同一の外観へと戻されたモハ101-262(ラシ107F:再生産品)が竣工した。
見附に劣る塗装変更車体は廃止され床板一式だけが旧モハ101-262(元ラシ107F)の系譜を受け継いでいる。
これでラシ107Fに残存する車体更新対象車はクモハ101-202,クモハ100-191(塗装変更車)の2両となった。
正式出場はまだ先になるが101系習志野区仕様の底上げは着実に進んでいると感じられる。
一応旧製品LOT屋根板へ振り替えられた旧モハ101-262(元ラシ107F)であったが戦列に復帰する事無く廃車となった。
塗装変更車では上出来の部類に入っていたと思えるものの各所に埃混入が目立ち塗装被膜状態を活かせなかった。




元モハ101-262(元ラシ107F:廃車,旧製品LOT屋根板交換施工)。
※塗装変更車。

元モハ101-262(元ラシ107F)は当初サハ101-95(ツヌ109F:Mc156←モハ101-107:ムコ10F)として竣工した。
但しツヌ109Fは暫定付番用編成でしかなくツヌ116F(Mc154:旧製品)用波動用車両へ廻し旧ツヌ116F-2(T95)を出場させた。
その後旧ラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品+塗装変更車)の組成開始を機に旧サハ101-262(旧ラシ101F)へ編入となった。
だが旧ラシ101Fから塗装変更車を淘汰するため旧サハ101-262とモハ101-262(ラシ107F:旧製品)での車体振替に至っている。
サハ101-95→サハ101-262→モハ101-262と三度の仕様変更を経て生き残ってきた元モハ101-107だが遂に終焉を迎えた。
なおDT21非動力台車はクモハ100-144へ転用予定であり元モハ101-262には部品取用途での活躍に期待する。
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