試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-191[ツヌ109F] (クハ100-22[元ムコ10F-2] クモハ100形編入,元クモハ100-39[元トタ5F] 屋根板転用) ※暫定竣工

2018-07-06 21:35:51 | 国鉄/JR101系
妻面配管。

KATO製国鉄101系クハ100-79(トタ冷房5F:Mc198)と同時入場したクモハ100-39(トタ5F:Tc14)だったが組み立ては見送られた。
二種の導入名目を持つクモハ100-39は側面窓セルを供出し1つ目の役割を果たし終えた。
もう1つはクモハ100形用屋根板の転用でこれはツヌ109F(Mc202)組成準備に関わる項目である。


国鉄101系クハ100-22(元ムコ10F-2)。

KATO製国鉄101系武蔵小金井区,豊田区仕様の波動用車両見直しによりクハ100-22(元ムコ10F-2:Mc193)は保留車へと廻った。
既にツヌ109Fへの転用が決定しているが現状ではクモハ100形(朱色1号)が不足する。
そのためクハ100-22をクモハ100形へ編入するしか術が無くなった。
ツヌ109F用組成準備車は元ツヌ107F(Tc83:旧製品)からの捻出車を含め8両まで揃えられた。
9両目はクモハ100形へ編入するクハ100-22で凌ぎモハ101形(朱色1号)の導入を待つだけになっている。
だがモハ101形(朱色1号)の手配に苦しみ10両編成化の目処は立っていない。
そのためクハ100-22の入場はしばらく先を予定していた。


クモハ100-39(トタ5F:Tc14)。

前途の通りクモハ100-39はクハ100-79へ側面窓セルを譲った。
組み立ててしまうとクハ100-22の入場時に再分解を要する。
二度手間を防ぐにはクモハ100-39を分解したままクハ100-22のクモハ100形編入へ着手した方が良いと思えた。
よって計画を前倒ししクハ100-22をクモハ100-191(ツヌ109F)へ改装する暫定措置を施す。
クモハ100形への編入では強制的に部品の遣り繰りが生じる。
ツヌ109F用千葉方先頭車両にはクモハ101-193(元ムコ10F-2)を改番の上充当する。
クモハ101-193とクモハ100-39はLOTが二世代異なるためライト基板点灯色温度に違いがあった。
絶対光量と今後の予備品確保を考え現行LOTライト基板での統一が決定した。
そのためクモハ100-191(ツヌ109F)にはモハ100形(武蔵小金井区,豊田区仕様)で一時代用していたクモハ100形用床板を充てる。


入工中のクモハ100-39,クハ100-22 (トタ5F,元ムコ10F-2)。

クモハ100-39から転用する部品は屋根板一式とダミーカプラーの2点に絞られた。
DT21非動力台車は保留車間で車輪踏面状態を揃えるためクハ100-22装着品を流用する。
プリズムケースも流用を図る予定だったが後述の理由により保管品との交換になった。
またクハ100-22からはクハ100形用床板とクハ100形電装準備車用屋根板が捻出される。
クハ100形電装準備車用屋根板は24両しか製造されなかった実車を考えると転用機会は限られる。
所有車両でもクハ100-12(ツヌ115F:Mc144)の1両しか在籍しておらず保管品へ廻した。
一方クハ100-22用床板は廃車された元クハ100-34(元ラシ107F:Mc202)へ装着し保管品管理を一元化する。
従って入場車はクハ100-22,クモハ100-39,元クハ100-34の3両となり各車間で部品交換を行う事態となった。


部品交換を終えた元クハ100-34,元クモハ100-39,クハ100-22。

クハ101形用床板を仮装着していた元クハ100-34はクハ100形然となり今後の補修や増備に即応可能とした。
元クハ100-34はクハ100-22(ムコ10F)が出自の新金型車体でありプリズムケースは流用している。
但しライト基板を含め再生産品LOT相当品であり先頭車両への転用には表示器点灯色変更が必須となる。
屋根板を供出した元クモハ100-39には第二次冷房改造車用を嵌め込み車体湾曲を防止した。
床板は流用でM字形導電板を持つ1stLOT品のままとなった。
クモハ100形用床板だけは予備品に余裕があり登場機会は少ないと思われる。
ただ黒色成形ライトスイッチ部品だけは即戦力になるだろう。
走行履歴が少ないDT21非動力台車も貴重な保管品となった。
元クハ100-34,元クモハ100-39用側面窓セルは数少ない101系800番代LOT品である。
ツヌ110F(Mc195),ツヌ122F(Mc155)では主力にしている側面窓セルで窓サッシ印刷劣化対策に活用したい。


急遽交換したプリズムケース (元クハ100-22用,クモハ100-193用)。

クハ100-22は中間組込車ながら表示器点灯色変更対策を終えていた。
ツヌ109Fでは先頭に立つためそのまま流用が可能だった。
しかし予備品のプリズムケースはクイックヘッドマーク対応品が少数に留まる。
マグネットを引き抜く事で非対応化を図れたが簡略化の一環で保管品と振替えた。
クイックヘッドマーク非対応のプリズムケース保管品は旧製品LOT品のため現状では尾灯レンズ径が合わない。
よってクハ100-22が装着していたプリズムケースから尾灯用プリズムだけを移設した。
同時に表示器用プリズム前端を水性マッキーで塗り潰す点灯色変更対策を施している。


ダミーカプラーを装着したクモハ100形用床板。

手持ちのクモハ100形用床板は全てダミーカプラーが装着されていなかった。
準再用ダミーカプラーの漸減が続く中で回着したクモハ100-39は大きな手助けになっている。
クモハ100-4(トタ5F:Tc14),クモハ100-81(トタムコ3F:Mc78)では拡充出来ずクモハ100-39の導入が幸いした。
予備品のクモハ100形用床板へダミーカプラーと流用したDT21非動力台車を取り付け下廻りは準備を終えた。
車体関連項目では印刷消去と行先表示類の変更が主工程である。
クハ100-22はATS-BS併設車であり形式変更後のクモハ100-191(ツヌ109F)とは相違が生じる。
車両番号と同時の消去を検討したが過去の施工例からラプロス式よりも消しゴム式が適すると思われた。
取り敢えず[クハ100-22]標記印刷消去だけに留めATS[BS]標記変更は見送られている。


[クハ100-22]:1-3位側。

クハ100-34(ラシ107F:弁天橋区仕様)の改番事例を参考に[クハ100-22]はラプロス#4000単独での消去に挑んでいる。
車両番号標記両端から車体中央に向けラプロスを当てると瞬く間に[クハ100-22]が消え去ってくれた。
養生した上での結果は良好に思えたがマスキングテープを剥がすと状況は一転した。
[クハ100-22]標記跡からは派手な擦過痕が現れ後始末に手を焼かせられた。
低い番手のまま仕上げへと持ち込んでしまい塗装被膜は枠状の傷が目立つ。
ラプロス#6000の使用は危険だと思い擦過痕に対し消しゴムを垂直方向に擦り続け執念で隠蔽まで漕ぎ着けた。
この試行は1-3位側だけで中止され2-4位側はラプロス#4000→ラプロス#6000による従来方式へ戻している。
黄色5号塗装と朱色1号塗装で消去痕に大幅な違いが生じるとは思わなかった。
試行要素だった印刷消去工程の時間短縮は失敗に終わったが成形色を露出させなかった事実だけは救いだった。


[[クモハ100-1][9][1]]:2-4位側。

白文字標記インレタは黒文字標記インレタとは打って変わり比較的新しい台紙が揃う。
これは他形式の改番で古インレタを大量消費したお釣りと言えた。
インレタ自体の保管状況も良かったらしく車両番号標記転写は順調に進められた。
1-3位側,2-4位側双方とも[クモハ100-1]+[9]+[1]での組み合わせを一回で乗り切っている。
最後に運行番号幕,行先方向幕部品を交換し全工程を終えた。
取り外した[07 ]幕,[拝島]幕は保管品とした。
クハ100-22は唯一の[拝島]幕採用車だったがクモハ100-191(ツヌ109F)への編入で一旦消滅している。
なお新たな行先表示設定はツヌ109Fで採用予定の組み合わせとした。




クモハ100-191 [07C 千葉]:クモハ100形編入,ダミーカプラー取付,行先表示類変更施工。

101系偶数向運転台付車両はジャンパ栓納めを持たない。
クモハ101形編入による加工点は無くクハ100-22時代と同様の前面見附を保持している。
外観から伺える先頭車両対応化はダミーカプラー交換のみに等しい。
今入場ではクモハ100形編入が軸に置かれたため[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー貼付も見送られた。
ツヌ109Fが朱色1号混色編成で営業運転を行ったのは極短期間である。
塗装変更までの期日が掴めていない上に[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーが貼られたかも判らない。
資料の入手もままならずひらすら事実を探り続けたい。


クモハ100-191 [07C 千葉]:前照灯(表示器点灯色変更施工)。


クモハ100-191 [07C 千葉]:尾灯(表示器点灯色変更施工)。


クハ100-78 点灯比較[13C 千葉]:ツヌ118F(表示器点灯色変更未施工車)。
※再生産品。

クモハ100-39からの床板転用を見合わせたためクモハ100-191(ツヌ109F)は引き続き現行LOTライト基板装着車となった。
ここもクハ100-22当時と変わらっておらず前照灯照度低下を未然に防げた。
一方で表示器点灯色変更が上手く機能していないとも判明した。
表示器点灯色変更未施工車とは明らかに色温度差が窺えるものの明らかに赤味が足りない。
再分解し表示器用プリズムを光源に透かしたところ水性マッキーの塗布厚不足が露呈し思うような効果が得られていなかった。
使い続けてきた水性マッキーもそろそろインクが尽きる頃合いと言える。
どうにか再施工は行えたが新調が必要だと思われる。


クモハ100-191:クハ100-22 クモハ100形編入,屋根板交換施工。

車体はクハ100-22時代から何も手を加えておらず妻面配管の無いクモハ101形が現れている。
技量不足も重なり妻面配管は再現を行わないまま正式竣工させる方向である。
これまでもクハ100形のクモハ100形編入時には見切っていた箇所でもあった。
従ってクモハ100-191(ツヌ109F)が初登場ではなく他編成でも未だ健在である。
クハ100-86(Mc170:弁天橋区仕様)を改装したクモハ100-192(ラシ101F:Mc201)に至っては塗装被膜都合で更新すら行えない。
側面からは判り難い連結面と言えクモハ100-191(ツヌ109F)でも従来方式を踏襲している。




クモハ100-191(ツヌ109F:クハ100-22 クモハ100形編入,屋根板・床板交換施工)。
暫定竣工。

電装準備工事車だったクハ100-22はクモハ100-191(ツヌ109F)に改装され暫定竣工となった。
しかし肝心のユニット相手が見当たらず再び保留車に廻された。
以後はATS[BS]標記印刷や[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー貼付等の措置が残る。
取り敢えず後者は自作ステッカーを用いるため惜しみなく剥離できる。
やはりATS[BS]標記印刷の消去方式をどうするかが課題と言えよう。
ツヌ109Fへの組み込みが確定しているクモハ101-193(元ムコ10F-2)も同様の問題を抱えている。
組成開始までは時間を要すると思われこの間を利用しATS[BS]標記印刷対策を考えたい。
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