試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区106F [Mc160] 6+4編成 (モハ101-217+モハ100-210 車両振替:LOT変更) ※再生産品+旧製品

2018-06-12 21:41:41 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
比率変更。

欠車の発生していたKATO製国鉄101系ツヌ106F(Mc160:再生産品+旧製品)が再出場した。
旧ツヌ106Fはモハ101-217+モハ100-210(再生産品)がモハ101-212+モハ101-206(ツヌ107F:Tc83)へ異動し組成不能に陥った。
代替車には旧モハ101-212+旧モハ101-206(元ツヌ107F:旧製品)を充て早期復帰に繋げている。


国鉄101系ツヌ106F (1984/10)。
[ツヌ106F]:Mc160-M'204-T269-M217-M'210-T'c50+Tc81-M199-M'193-T'c64
※再生産品+旧製品。
◆モハ101-217+モハ100-210:LOT変更。

1984年10月現在の津田沼区101系は10編成が運用に就いていた。
このうち1編成は103系ツヌ304F(Tc179)の分散貸出による補填のため武蔵小金井区から借入したツヌ110F(Mc195)である。
各編成で組成が異なる状況は1983年4月当時から変わっていない。
10両貫通編成(ツヌ104F,ツヌ107F)の存在も珍しかったが6+4編成も余り見られない構成だった。
これは津田沼区101系の全盛期と言える1970年代後半まで3+7編成,7+3編成が主軸だったためだと思われる。
6+4編成は2本(ツヌ106F,ツヌ108F)が組まれていた。
◆ツヌ108F:Mc133-M'107-T262-M251-M'245-T'c52+Tc64-T247-M193-M'c183。
中でもツヌ106Fは付属4両編成にクモハ101形,クモハ100形が配されない珍編成とされた。
手持ちの編成表では1983年4月のツヌ106F(4+6編成)のみしか確認できていない。
◆ツヌ106F:Tc64-M140-M'133-T'c58+Mc138-M'112-T105-M251-M’245-T'c35。
6+4編成での運用は短期間で終わったらしく2箇月後の1984年12月には姿を消した。
1983年4月の4+6編成,1984年10月の6+4編成はツヌ106Fだった。
JR移行後のラシ106Fはクモハ101-191:LP402前照灯,クモハ100-171:LP411前照灯が特徴となった。
津田沼~習志野区101系の[第106編成]は何処かしら癖のある存在だったように思える。


モハ100-204(窓セル交換施工車)。
※再生産品。

ツヌ106Fは一部が保留車に廻った十代目ツヌ118F(Mc155:再生産品←旧ツヌ118F)の活用を組成名目とした。
初期計画ではツヌ103F(Tc66:1985/4)がプロトタイプ候補だったが種車の遣り繰りが厳しくなりツヌ106Fへ変更となった。
再生産品車両の戦列復帰を前にクモハ100-108(ツヌ118F:旧製品←ツヌ118F)への動力ユニット搭載試行が行われる。
クモハ100-108(動力ユニット搭載試作車)はツヌ122F(Mc155)に組み込まれモハ101-208,クハ100-78(元ツヌ122F)を離脱させた。
更に習志野区仕様のラシ107F(Mc202)からクハ100-34(再生産品)を捻出し所要の再生産品先頭車両を確保している。
それでも不足するモハ101形+モハ100形,サハ100形200番代には再生産品Assy車体組立車(ツヌ118F)を充当した。
旧ツヌ122F(M215)から捻出されたモハ101-208,クハ100-78のうちモハ101-208は旧製品車両だと思っていた。
消去法でモハ101-204に割り当てクモハ101-160(再生産品←クハ101-75:ツヌ118F)とユニットを組ませる計画だった。
その他旧製品車両にはクモハ101-155(ツヌ118F)を形式変更したクハ101-81が含まれ新旧LOT比率は7:3になるはずだった。
ところがモハ100-208(元ツヌ122F)は再生産品車両へと振替えられており新旧LOT比率も自動的に8:2へと変わっている。


モハ100-193(パンタグラフ折畳形状修正施工車)。
※再生産品。

モハ101-217+モハ100-210(旧製品)の竣工後にクモハ101-160以下8両の点検を行った。
初出場が2016年7月と比較的遅く側面窓セル窓サッシ印刷の劣化は見られなかった。
気になったのはモハ100-193が搭載するPS16形パンタグラフの折畳姿勢が悪かった事である。
平時の保管下では気付かなかったがスライダーが斜めになってしまう。
上昇姿勢では現れない症状で見落としていたらしい。
再生産品Assy車体組立車のため自身でパンタグラフを装着したが取付方法が拙かった模様である。
ただ再用品であり当初から歪んでいた可能性も否定できない。
原形では修正が図れず分解したところ上枠の変形が判明した。
2エンド側は左右上端が揃っておらずスライダーの傾斜に直結する状態だった。
下枠との接合部から角度を改め上枠上端を揃えている。


連結器部品を固定化したダミーカプラー(クハ100-64)。

クハ100-64には元クモハ101-191(元ラシ107F→クハ100-34:ラシ107F)から転用した純正ダミーカプラーを取り付けていた。
連結器部品は101系メイクアップパーツ1(11-510)に含まれるATS-B形車上子付胴受へ交換出来るよう嵌込式が採用されている。
純正品の転用ながら何故か嵌合精度が低く連結器部品が明後日の方向を向く事が多かった。
クハ481形300番代用ダミーカプラー(Z04-0407)を起用した準再用ダミーカプラーでは連結器部品の固定化を図った。
在籍編成の習志野区仕様はATS-B形車上子付胴受で統一されており今後の交換は厳しい。
準再用ダミーカプラー同様に連結器部品を微量の流し込み接着剤で固定し脱落防止策を採った。
ちなみにクハ100-64は数少ないクハ100形のATS-B形単独搭載車でATS[B]標記が特徴になっている。




モハ100-210+クハ100-50 (元モハ100-206+元クハ100-78)。
※旧製品。

10両編成に戻ったツヌ106Fはモハ101-217+モハ100-210が旧製品車両へと置き換えられた。
新旧LOT比率は標準的な6:4に下がり再生産品車両統一候補から外されている。
これはツヌ118F(Mc155:再生産品),ツヌ118F(Tc75:旧製品)を組み合わせた十二代目ツヌ118F(Mc155)の構成比と同一である。
編成内異動を経た十二代目ツヌ118Fツヌ108F(Mc133)として出場し5,6,7,8号車に旧製品車両が配される。
ツヌ106Fでも旧製品車両は4,5,6,7号車への集約配置となり新旧LOT混結編成の弊害は余り感じられない。
中間組込車のクハ101-81,クハ100-50(旧製品)だけ艶有の塗装被膜だった車両異動前よりも編成見附は落ち着いた様に映る。
ツヌ107Fの車両更新と引き換えに新旧LOT比率は下がったが結果的に両得だったと思う。


ツヌ106Fサイドビュー(クモハ101-160:クモハ101形編入車)。
※再生産品。

ツヌ106Fの特徴は編成前後で異なる前照灯と6+4編成である。
モハ101-217+モハ100-210は旧製品車両に振替えられたが基本構成には影響を及ぼしていない。
更にペイントリムーバー式印刷消去車の再改番も余り効率が宜しくないと再確認できた。
各種方面で癖のあるツヌ106Fは現状維持を原則にする方向である。
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