試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-144[ツヌ113F] 車両振替 (旧クモハ100-175[元ツヌ107F] 改番,再生産品LOT屋根板交換,再生産品LOT相当床板更新施工) ※旧製品

2018-10-23 21:46:48 | 国鉄/JR101系
数奇。

KATO製国鉄101系ツヌ113F(Tc74)はクモハ100-144(旧製品:第二次動力ユニット搭載試作車)の車両振替で1M9T化が完了する。
置き換えは旧クモハ100-175(元ツヌ107F:Tc83)の改番で簡単に全工程を終えられると考えていた。
ところが旧クモハ100-175(旧製品)は中途半端な部品交換で作業が中断されており大幅に時間を要する工程になった。


国鉄101系クモハ100-144(ツヌ113F:第二次動力ユニット搭載試作車)。
※旧製品。

旧クモハ100-175(旧製品)はツヌ107F(Tc83:再生産品)の車両更新で保留車に廻った。
転用先を決めた上での捻出だったが計画変更で宙に浮く。
当初は動力ユニット搭載施工を行いクモハ100-166(ツヌ109F:Mc202)へ改番異動させる予定だった。
しかしクモハ100-170(ツヌ122F:塗装変更車)が廃車対象に挙がり旧ツヌ122F(M'c170)は組成変更が決定した。
形式構成が改められるツヌ122Fからはクモハ100-108(旧製品:第一次動力ユニット搭載試作車)の離脱が確実になる。
ツヌ109Fの組成工程簡略化が図られクモハ100-166用種車はクモハ100-108(元ツヌ122F)に変更された。
本来の用途を譲った旧クモハ100-175(元ツヌ107F)はクモハ100-166と部品交換を行いLP402前照灯車へ改められる。
一方床板は旧ツヌ107F時代のまま101系用KATOカプラーに取り替えただけで作業が打ち切られていた。


入工中の旧クモハ100-175(元ツヌ107F)。

この経緯を失念したまま旧クモハ100-175(元ツヌ107F)の入場を迎える。
側面窓セルは旧製品LOTでツヌ113F仕様に合致した。
他運転台付中間組込車と変わらない外観を持ち主工程は改番と決め付けた。
竣工は早いと予想され点検も行わずに作業へ取り掛かった。
旧クモハ100-175の車両番号標記印刷消去はペイントリムーバー式が採用されていた。
剥離する[クモハ100-175]はただ崩れるだけで車体にこびり付く厄介な状態となる。
どうにか1-3位側は無事[クモハ100-175]へと漕ぎ着けられた。
しかし2-4位側では[クモハ100-175]を失った。
更に転写糊の除去に難航し[クモハ100-175]までが削げ落ちた。
前回の改番施工はラプロス式印刷消去車のモハ100-256(ラシ107F:Mc202)であり対照的な結果になっている。


[クモハ100-175]:1-3位側。

[クモハ101-175],[クモハ101-175]標記インレタ跡はラプロス#8000で塗装被膜を均す。
印刷消去痕は改番前の[クモハ100-108]標記跡が判る状態だった。
それにも関わらずクモハ101-180(ツヌ113F)でペイントリムーバー式印刷消去失敗隠蔽を図った流れを継いでしまった。
ここはラプロス式印刷消去に倣いラプロス#6000を用いるべきだったと思う。
不手際と不運が重なり改番工程は大きく遅れた上に1-3位側と2-4位側でインレタの組み合わせが変わる。
取り敢えず先に[クモハ100-175]へと短縮された2-4位側の追加転写に着手。
車両番号標記インレタは削減が進む経年の高い73系用とした。
揃目の平行転写は不得手で全てをバラ標記インレタに頼ると見苦しくなる確率が高まる。
組標記を活用し[クモハ100]+[-14]+[4]を繋ぎ合わせ[クモハ100-144]の転写に集中した。


[クモハ100[-14][4]]:2-4位側。

起用したインレタは転写力が中途半端に残る上に周囲の転写糊まで巻き込む代物だった。
車体に転写されたと思い台紙を浮かせるとインレタまで持ち上げてしまう。
このお陰で[クモハ100-144]を何度も再転写する羽目になった。
性懲りもなく同一台紙で[クモハ100-144]の追加を図ったため再び同じ展開が繰り返される。
ただ使用機会に恵まれなかった台紙であり2-4位側を[クモハ100-144]へ改めた時点で[4]標記インレタは8桁分が残っていた。
1-3位側は[クモハ100-1]+[4]+[4]の組み合わせとなる。
覚悟はしていたもののやはり台紙の状態に左右された。
剥離と崩壊が続出し転写所要数の4倍を要して[クモハ100-144]標記へと辿り着いている。
塗装被膜はラプロス式印刷消去車に近い状態へ修正しており改番前よりも定着力が増したはずだった。
全ての[4]標記インレタを使い果たすとは思わず飛んだ誤算になった。


屋根板交換のため急遽入場した旧クモハ100-144 (クモハ100-144,旧クモハ100-144)。

改番だけで約20分が割かれようやく車体関連への工程に移行した。
ここでの失策はクモハ100-144が装着する屋根板のLOT確認を忘れていた事である。
ツヌ105Fへ異動となる旧クモハ100-144は旧クモハ100-160(元ラシ105F:Mc148)用屋根板で旧製品LOT仕様にするつもりでいた。
しかしツヌ113Fは全車再生産品LOT屋根板装着車でありクモハ100-144こそ屋根板交換が必要だった。
慌てて旧クモハ100-144(元ツヌ113F)を入場させ屋根板の相互交換に進む。
新旧クモハ100-144の完全分解を迫られ作業は更なる遅延が明白になった。
手早く作業を完了させるはずが大迂回を要する工程に変わりこれ以降当初予定には無かった項目まで追加した。


行先方向幕の交換を行った旧クモハ100-144,クモハ100-144。

クモハ100-144の行先表示類はクモハ100-166が改番入場した際に[07 千葉]へ変更された。
一方中間組込車だった旧クモハ100-144は[13C 西船橋]表示が残されたままになっていた。
既にクモハ101-180の入場で[西船橋]幕を捻出しており1編成分を確保する。
先ずクモハ100-144に嵌め込まれていた[千葉]幕を旧クモハ100-144へ移設した。
旧クモハ100-144は中間組込車で定番化しつつある製品標準の[13C 千葉]表示に復帰している。
行先表示器部品を譲ったクモハ100-144には印刷消去済[]幕が充てられた。
[]幕表示車は初登場ではなく極一部の中間組込車で採用している。
津田沼~習志野区用行先方向幕に含まれない行先表示器部品は全く用途が無い。
保管品で抱え続ける訳にも行かず[]幕化を施し転用を図った。


再劣化していた補修済の側面窓セル窓サッシ印刷(1-3位側)。

屋根板を交換し側面窓セル窓サッシ印刷の補修へ移行する。
クモハ100-175(ツヌ107F)の車両更新入場時に一旦補修を行った窓サッシ印刷は再び斑点状剥離が生じていた。
まだ油性メタリックマーカー式へ切り換える前の施工であり十分な対策ではなかった。
補修箇所は1-3位側側面窓セルのみとなる。
油性ペイントマーカー式補修は塗布方法都合により窓サッシモールドの波打ちを防げない。
クロスでの拭き上げも通用せず平滑化を施せないまま油性メタリックマーカーを塗るしかなくなった。
インク被膜が薄く重ね塗りを行っても凹凸が目立ってしまう。
やり直しても改善が見られず剥離部を銀色に復した時点で打ち切りとした。
編成見附では及第点の仕上がりと言え極端に見劣りする車両にはなっていないと思う。


床板更新にて対応するライトスイッチ機構復旧 (旧製品LOT床板,再生産品LOT相当床板)。

最後の課題はライトスイッチ機能の復活である。
ツヌ118F(Mc155:旧製品)の極初期LOT品はクモハ101-155,クモハ100-108へのライトスイッチ部品取付が成されていない。
当初旧クモハ100-175(元ツヌ107F→クモハ100-144)はライトスイッチ部品装着車であった。
旧クモハ100-174(ツヌ115F旧クモハ100-144)の中間組込車対応化ではライトスイッチ部品の遣り繰りに苦労している。
止むを得ず旧ツヌ107F(旧製品)の先頭車両だった旧クモハ100-175から転用を行った。
車体更新時に一旦復旧されたが動力ユニット搭載予定が組まれておりクハ101-65(ツヌ109F)へ再転用してしまった。
皮肉な事に今になってライトスイッチ部品が所要となっている。
旧製品LOT床板用の黒色成形ライトスイッチ部品は殆ど予備が無い。
捜索には時間が掛かるためクモハ100-806(ムコ10F:Mc194)用床板を持ち出した。
導電板構造が改善されているクモハ100-806用床板は再生産品LOT品と実質同等である。
クモハ101-178(カノ1F:Mc178)の現行LOTライト基板更新で用いられたこの床板は中間組込車用にも塩梅が良かった。
なお尾灯径の違いによりプリズムケースだけは流用となった。
DT21非動力台車も車輪経年を考慮し旧モハ100-256(元ラシ107F:Mc202)から転用している。




クモハ100-144 [07 ]:再生産品LOT屋根板・DT21非動力台車交換,再生産品LOT相当床板更新,行先変更施工。
※旧製品。


JR101系クハ100-34 [07 ]:ラシ107F(印刷消去済[]幕装着車)。
※弁天橋区仕様。

再生産品LOT相当床板への更新でライトスイッチ機構が復活した。
1stLOTライト基板が装着されており他保管品品との区別を要していたがそれも不要となる。
行先方向幕部品は溜まる一方だった用途不要の色地[鶴見⇔扇町]幕を消去したものである。
色地行先方向幕の剥離はペイントリムーバーに頼った。
ところが面積が小さ過ぎ余り力を与えられなかった。
そのため完全な白地には及ばず行先方向幕部品周囲は僅かにオレンジ色が残ってしまった。
当然ではあるが[]幕化を図ると天地が判り難くなる。
部品断面に2条のモールドを持つ側が上方向でこれを目安とした。
奇しくも運行番号表示の[07 ]幕と共に弁天橋区仕様(Mc170)が出自の再用品が充てられている。
JR101系クハ100-34(ラシ107F)も[07 ]表示としたがこちらは池袋区用[池袋⇔赤羽]幕の消去品である。
同じ[]幕ながら旧金型車体と新金型車体では趣が異なる。
前面窓支持色変更を行っていれば雰囲気を変えられたかもしれない。




クモハ100-144(旧クモハ100-175 改番,再生産品LOT屋根板交換,再生産品LOT相当床板更新施工)。
※旧製品:車両振替。

ツヌ107Fから離脱した旧クモハ100-175は操配計画の変更により約4箇月の間保留車となっていた。
動力ユニット搭載は撤回されツヌ109F用組成準備施工が裏目に出たと思われた。
幸い尾灯レンズ埋込までは手を出しておらず非動力車のまま転用が可能だった。
ライトスイッチ問題も保管品が廻せたため当初とは異なる中間組込車対応化が施され戦列復帰を迎えている。
転用準備が余計な手間となったが再生産品LOT屋根板装着車へと改められモハ101-163(ツヌ113F:旧製品)と揃う外観に達した。




モハ101-163+クモハ100-144 (ツヌ113F:再生産品LOT屋根板装着車+再生産品LOT屋根板装着車)。
※旧製品。

クモハ100-144の竣工によりツヌ113Fは1M9T化も達成している。
後は東行への変更を以て再出場となる。
一方ツヌ113Fから離脱した旧クモハ100-144(元ツヌ113F)は入れ替わりで保留車に廻る。
ツヌ105F用組成準備車には内定しているものの作業開始はまだ先である。
改番入場では旧製品LOT側面窓セル交換を行う予定で再度分解される。
組成開始が近ければ再入場回避を狙い捻出可能な旧製品LOT側面窓セル装着車を同時入場させる手段も採れた。
しかしラシ107F(Mc202)の塗装変更車体廃止が優先項目のため先送りとなった。




旧クモハ100-144 [13C 千葉]:行先変更施工。
※旧製品。

組成予定のツヌ105Fは3+4+3編成で運転台付車が6両含まれる。
中間組込車に該当する4両は[13C 千葉]表示で揃えるつもりだった。
この流れに従い旧クモハ100-144も[13C 千葉]表示化されたが再変更を考え始めた。
用途不要の行先方向幕部品は色地[鶴見⇔扇町]幕以外に[鶴見線]幕も残されている。
何れも[]幕へ変更可能だが色地行先方向幕の[鶴見⇔扇町]幕は消去に時間が掛かる。
早急な色地[鶴見⇔扇町]幕削減に向けツヌ105Fの一部にも[]幕を採用する計画が急浮上した。
同じく3+4+3編成を組むツヌ101F(Mc148:弁天橋区仕様+旧製品)も含め配分を調整したい。




旧クモハ100-144(元ツヌ113F:旧製品LOT屋根板交換施工)。
※旧製品:第二次動力ユニット搭載試作車。

旧クモハ100-144の異動は動力ユニット搭載を活かした結果でありツヌ105Fでも中核を担う。
しかし当てにしていたモハ100形用床板(発生品)に不具合が発覚し出番は遠退いた。
保留車に据え置かれる間も性能維持のため稼働機会が必要となる。
単独走行は負荷が少ない上に何処か間が抜けてしまう。
現在クモハ100形動力ユニット搭載車が組み込まれている編成はツヌ122F(Mc155)しか在籍していない。
ただラシ107Fの車体更新次第ではツヌ109Fで壁になっている側面窓セル問題も解決出来る可能性がある。
クモハ100-166も定期的に稼働させてはいるがツヌ109Fの出場見込が立てば旧クモハ100-144を代走に持ち出せるだろう。
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