試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-64[ツヌ106F] (元クハ100-34[元ラシ107F] 改番,再生産品LOT屋根板・LP402前照灯・床板交換施工) ※再生産品

2016-07-12 21:35:18 | 国鉄/JR101系
非搭載。

KATO製国鉄101系ツヌ106F(Mc160)用組成準備車入場第一号は元クハ100-34(元ラシ107F:再生産品)とした。
元クハ100-34の外観はクモハ100-191(ラシ107F:Mc202)との車体振替によりクモハ100形然となっていた。
しかもLP411前照灯に交換してしまったためLP402前照灯車へ復さなければならなくなっている。


JR101系元クハ100-34(元ラシ107F)。
※再生産品。

ツヌ106F用組成準備車では部品交換が最も多く元クハ100-34(元ラシ107F)の先発入場抜擢理由になった。
クモハ100形用に代わるクハ100形(クハ101形)用屋根板,床板は共に保管品を起用した。
屋根板は再生産品Assy車体組立車が多くなる都合で再生産品LOT品を用いている。
持ち出した床板はクモハ100形へ編入されたクハ100-22(ムコ10F:Mc194)の発生品で現行LOTライト基板を持つ。


入工中の元クハ100-34。

またクハ100形用床板運転台側には101系用KATOカプラーが装着されていた。
一時的に充てられた元クモハ100-191用床板はダミーカプラーが残っている。
残数に限りのあるダミーカプラーだが双方で交換し切り抜けた。
DT21非動力台車は集電安定度を高めるため新品を採用している。


相互に振り替えた運転台側カプラー (クハ100-64用床板,元クモハ100-191用床板)。

現行LOTライト基板発光色対策としてプリズム先端を水性マッキーで塗り潰した。
プリズムケースは発生品都合でクイックヘッドマーク用マグネット挿入品となった。
使い回しの激しいプリズムケースは各所でクイックヘッドマーク対応化が成されている。
しかしラシ104F(Mc136),ツヌ124F(Tc78)以外での使用実績は無く単なる紛失防止策に過ぎない。
取り敢えずクハ100-64(ツヌ106F)用床板の準備を終え車体の部品交換に移行した。


整備を待つ元クハ100-34。

元クハ100-34(元ラシ107F)は行先方向幕部品の嵌合精度に難があり[西船橋]幕の一部を削り押し込んでいる。
クハ100形(クハ101形)用屋根板へと嵌め換え元クモハ100-191用屋根板を捻出した。
なお元クモハ100-191用屋根板はクモハ100-4(トタ5F:Tc14)にて即再用する予定である。
そしてクハ100-34(ラシ107F:塗装変更車)から捻出したメーカー塗装済LP402前照灯を取り付けた。
後は[クハ100-64]への改番を残すだけと思っていたがまさかの事実が判明した。
意外にもクハ100-64はATS-B形単独搭載車でATS[BS]標記印刷を消去する必要が生じている。
ツヌ106Fではペイントリムーバー式印刷消去を復活させるつもりだったためATS標記にも通用するか試みる。
直接元クハ100-34での試行は憚られクハ101-35(ツヌ103F:Tc48)を印刷消去試作車に持ち出した。


クハ101-35(ツヌ103F)。
※旧製品。

クハ101-35(旧製品)は元クモハ101-118(元ツヌ133F:Mc118←クモハ101-155:ツヌ118F)を形式変更して竣工させた。
車体振替入場時に手を抜きATS[B]標記を改めなかったためちょうど良い試作車となってくれた。
新たに揃えた超極細綿棒にてペイントリムーバー塗布面積縮小を狙う。
印刷が溶け始め次第即拭き取りを繰り返しATS[B]標記へと持ち込んでいる。
幸いATS[BS]標記への変更であり多少印刷消去痕が残ってもインレタ転写で誤魔化せる。
あくまでペイントリムーバー式が使えるかがクハ101-35での試験名目だった。


[B]:2-4位側(クハ101-35)。

極細綿棒採用は効果的で塗装被膜に艶が出る部分を最小限で留められた。
元クモハ101-118は[千ツヌ]標記印刷再現から[北イケ]標記インレタへ再現と変更された経緯がある。
この際もペイントリムーバー式印刷消去を採用したが[ツヌ]電略標記跡とは対照的な結果になった。
今回の方式であれば元クハ100-34(元ラシ107F)もATS[BS]標記印刷消去はペイントリムーバー式で問題ないと思える。
なおクハ101-35では僅かに残るATS[B]標記跡を覆うようにATS[BS]標記インレタを転写した。




ATS[BS]標記に変わったクハ101-35。

古インレタの影響を受け多少歪んだがクハ101-35(ツヌ103F)は4号車に配置されるため余り目立たない。
整備は元クハ100-34(元ラシ107F)が優先項目でありひとまず竣工としている。
この結果を受け元クハ100-34も同様にATS[BS]標記印刷を消去した。
クハ101-35とは逆にATS[B]標記へ変わるためATS[BS]標記印刷は完全に落としている。


[[B]]:2-4位側(元クハ100-34)。

完全消去まではやや時間を要し塗装被膜には印刷消去痕も伺える。
しかし細綿棒よりも艶が出た面積は狭く一定の効果を得られたと思う。
引きで見ると分かり難く誤魔化せたように思えるが印刷再現からインレタ再現へ変わったため手を加えた事実は隠せない。
最後は節約式改番で[クハ100-34]を[クハ100-64]へと改めるつもりだった。
ところが新インレタだったはずの[クハ100-34]標記は何故か痛みが生じており全桁転写に変更している。


クハ100-64 [03C 西船橋]:LP402前照灯・床板交換施工。
※再生産品。

結果的にクハ100-34(ラシ107F←旧クモハ100-191:元ラシ107F)で部品交換を行わなかったのは失敗だった。
施工していればクハ100-64(ツヌ106F)の工程はダミーカプラー交換とATS[BS]標記印刷消去だけで済んでいた。
当時は保留車のプロトタイプ選定が迷走しており仕方がなかったと思う。
遠回りして元クハ100-34(元ラシ107F)は回着当時のクハ100形へと復帰している。


クハ100-64 点灯試験[03C 西船橋]:前照灯(表示器点灯色変更施工)。
※再生産品。


クハ100-64 点灯試験[03C 西船橋]:尾灯(表示器点灯色変更施工)。
※再生産品。

長らく保管品だった元クハ100-22用床板だったが問題無く点灯した。
やや水性マッキーのインク被膜が厚くなりクモハ101-160(ツヌ106F←クハ101-75:ツヌ118F)と合わせる必要がある。
同時にクハ101-75(再生産品)はクモハ100形編入に際し現行LOTライト基板装着床板が必須になった。
なおインレタはATS[B]標記を含め全て新台紙を使用している。
車両番号標記の組み合わせは[クハ100-]+[6]+[4]となり組標記を利用した[クハ]+[100-34]時代から退化した。




国鉄101系クハ100-64(ツヌ106F:元クハ100-34 改番,屋根板・床板交換施工)。
※再生産品:クハ100形復帰。

追加転写した[クハ100-64]標記が離れる結果は最早お約束事項で諦めの境地に達している。
これだけの不安定さを誇ると自ずから転写水準も低く設定せざるを得ない。
余り拘りすぎると先に進めなくなる可能性が高くクハ100-64(ツヌ106F:再生産品)は現状のまま竣工となった。
思いの外時間を要しツヌ106F用組成準備車は1両だけの整備で終わった。
急遽クハ101-35を追加入場させたため工程数だけは捌いた気がする。
ただ入場待車両が減ってきており急いて竣工車両を増やす必要は無い。
焦って失敗すると取り返しがつかなくなるため作業進捗は気にしない様にする。
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