こういうゲリラ豪雨が続くと、
いつも漠然とした不安とともに
椎名誠の短編 「 雨がやんだら 」を想い出してしまう。
そういうひと、きっとたくさんいるはず。
ずっと前に一度読んだだけなのに、
あの底知れぬ寂寥感は、今もわたしのこころの奥に
沈んだまま消えてゆかない。
そして大雨が降るたびに、水かさが増して水面に押し上げられるように
わたしのこころの奥の方から浮かび上がってくるのだ。
文章の持つ力って、怖い。
椎名さんの他の作品とは、ちょっと色の異なるフィクション。
フィクションながら、予測のつかない自然のもつ脅威や破壊力、
そして、大波に翻弄される木の葉のような人間の無力さを
まざまざと目の前に突き付けられる作品だ。
雨がやんだら・・・。
雨はやむもの、と思っているわたしたち。
もしも雨がやまなかったら・・・?
こわいよ~。
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