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たいせつなもの。すきなこと。

いのちの洗濯*奄美の旅   [ 最終回 ]

2012-05-04 | essay

 

最終日の朝も良い天気です。(ホテルの部屋からの眺め)

4日間の奄美の旅。かなり凝縮して綴ってみましたが、奄美で感じたものはこんなもんじゃまったく収まりきれませんっ。
披露宴で同席した、彼の大学時代の女性の先輩が、もう何度も奄美に来ていると仰っていらしたのを思い出します。
今となっては・・・!その気持ちがわたしにもよ~くわかります~。

さあ、いよいよ泥染め! 龍郷町の大島紬村へ。

 これが大島紬になるのか~。



  ↑ が染色法だそうです。へえ~~。そうなんだ~。

  これが、シャリンバイの木。だそうです。

わたし、「シャリンバイ」って、「灰」のバイかと思った。 って口走ったら、
梅に似ている花が車輪のように丸くつくから、「車輪梅」と書くのだと、職人のおじさんが教えてくださった。
「梅」のバイかあ~!なんでも聞いてみるもんだね。
しかも、なんか聞いたことがあるなあ・・・と思ったら
子どもらが見ている「ナルト」にでてくるコトバに似ているんだな。あれは、シャリンガン?
それは言わずに黙っておきました。
で、いよいよ泥染めのはじまり! まず、持ち込んだ綿のシャツに模様をつける作業開始! 

デザインは、なんにも考えてこなかったので、思いつきでさくさくと。
綿の糸や、輪ゴムを使ってぎゅうぎゅう締めたところだけが白く残る、絞り染めというやつです。
灰色の液体に、何度か浸けて、ゆすいでをくりかえし、いよいよ田んぼへ入ります。

 

田んぼの感触、久しぶりだ。いつだったか、子どもたちと田植え体験に行って以来だなあ。
でも、泥の手触りが全然違うね。とろとろととっても滑らかな泥なんだ。これを生地に揉んで摺り込みます。結構この感触、楽しかった~。
しかもイモリが側で泳いでる。自然の中にいるイモリって初めて!なんだか嬉しくって手のひらに掬ってみた。水槽の中でみるよりもずっとカワイイ。

 確か田んぼのあとは、おじさんが何か作業をしてくださって、

次の工程は、煮る!10分くらいだったかな。  これでだんだん濃い茶色に。

ここでも、泥染めのお客はふたりきりで、じっくりのんびり教えてもらえて良かったな~。って話していたら、
おじさんが、午後には中学生が100人来るから午前中に来てよかったねえ、とのこと。ぎゃ~100人!あ~よかった!
この旅は、ありがたいことにずっとなんだか間がいいんだなあ。(日頃の行いがいいからね)

  

仕上げ作業をしてもらっている間に、大島紬が出来上がるまでの作業工程を係の方が説明してくださる。
たいへん時間のかかる手仕事なのね。大島紬は何工程も繰り返して織り上げるため、両面表で裏がない、ってところだけしっかり覚えました。

 はい!できあがり!ふたりとも大満足の仕上がり。ありがとうございました。

あと、ココロ残りなのは・・・鶏飯!ケイハン! 最終日までなぜか食べ損ねており、お昼に食べるお店を探さなきゃ!って思っていたら
大島紬村を出る時に、ちょうどメールが。。。

「鶏飯は空港に向かう途中にある ばしゃ山で きれいな海を見ながらたべてみたらどうだろう!」とMっちから。
ケイハンケイハン言うわたしたちの言葉をちゃんと覚えていてくれたのね。
そして、泥染めが終わる絶妙なタイミングでのメール!これはこれは!さすが元ADだけありますな!

 お陰様で「ばしゃ山」でついにありついた鶏飯!美味しかった~。

そして、ゆったりときれいな海を見ながらの奄美最後のお食事。しあわせ~。

 

このあと、Mっちお勧めの「田中一村」の絵を観に田中一村記念美術館へ。これがまた、ぐぐっと胸にめり込むようなスゴイ絵だったんだ・・・
このひとの絵のことは、またの機会にちゃんと書くことにしよう。
そうそう、ここを訪れたおかげで、名前のわからなかった果実が、「アダン」という名だということや、
どんな姿の鳥なんだろうって空想していた「アカショウビン」も、絵の中ではっきりと教えてもらいました。

4日間お世話になったレンタカーをお返しして空港へ。
一日一便の羽田行きは、14:50発。さて時間がちょっと余ったなあ。って思っていたところに
ケータイが鳴る。

「あやまる岬はいったか~?ちょうどいい時間だから今から行くぞー!」 とMっち。

お疲れなんだから見送りは来ないでね!って前日に念を押しておいたのに、あらまあ、空港まで見送りにきてくれた。
兄サンってば、そういうひとなんだよねえ。そのやさしさとこころ遣い、頭がさがります。
ジープに乗せてもらって、空港から10分くらいの笠利町「あやまる岬」へ。

 

うわ~こりゃまたすごい。ぐるっと全部が海だよ!眼下に見えるのは、天然の海プールなんだって。これならコドモも安心ね。
空は黄砂の影響で少し霞んでいたけれど、快晴の空、青い青い海。。。奄美の旅のおわりの〆にぴったりの場所でした。
ありがとう!Mっち、アナタは今回の旅で、わたしの中では「ともだち」から 「頼りになる親戚の兄チャン」に更新されました!

旅のおわりは、いつも少しさみしい。
でも、この奄美の旅は、もう既にわたしの中にそのまますう~っと自然に沁み込んでしまったようで
終わっても終わっていないような、なんだか説明のつかないフシギな感覚なんだな。
奄美というところは、来るものだれにでもやさしくて、一度訪れたら、もうふるさとのような気持にさせてくれる島なのかもしれないね。 

「披露宴」という、奄美を旅するチャンスを与えてくれたMっち&Wちゃん。本当にありがとうございました。また逢いましょう!
上京する時はまたF社のともだちを集めて飲みに行こ~!

今回の旅の道づれ、30年来の親友eme、シングルの頃はよくハチャメチャな旅をした仲間。
こんなにココロを全開放できる旅ができたのも、気のおけないアナタが一緒だったから。本当に楽しかった!
静かに感動をこころに受け止めるアナタと、感動は、ココロ全開でひとと共有したいワタシ。。。(時に、ひとりになりたかったかもしれないね)
わたしには、静かなひとり旅は向いていないということが、この度よーくわかりました。。。懲りずにまた一緒に旅をしてね。
そして・・・わたしの「撮りたい熱」のために、何度も何度も車を止めてくれてありがとっ!スマン!

そして、家族のみなさん!ひとりの夫と三人の子どもたち、ヨメに来て以来久しぶりのともだちとの旅、お母ちゃんはチョー楽しかったよ~!
夫君、店&家事ご苦労さんでした! 「羽のばしておいで~」って送り出してくれてありがとう。感謝してるよ。
三人とも!大きくなったら、奄美へ行くべし!(自力でな!)


[奄美の旅紀行]は、これで完結です。 最後まで旅にお付き合いくださり?まことにありがとうございました 


( ご縁あって Mっちのface book からここへ来てくださった方々、拙いわたしの奄美紀行を目にしてくださりありがとうございますっ。
 face book は、わたしには未知の世界なのでここでお礼を言わせていただきます! )


さあ、タマシイをちゃんと体に納めて、奄美のあったかさを胸に、母ちゃんは日常に戻りま~す!

 さっと戻れるかなあ??         
                                                                           「 お わ り  」






        


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