時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

映画「6才のボクが大人になるまで」

2015-04-09 | 映画 のこと



「6才のボクが大人になるまで。」(原題:Boyhood アメリカ2014)
監督はリチャード・リンクレイター

人生を早回しで観ているみたいな・・・

主役の「メイソン」が6才から大学入学の年齢までの成長を
12年間に渡り時間を追って撮り続けた映画。

12年間という長い長い時間の積み重ねを
166分の映画でみる。

いろいろ・・・実にいろいろ、ものを思わされる映画です。

巣立っていく息子を前に
母親が言うコトバに、図らずもぽろぽろ涙が。

そういう気持ちがよくわかる年齢に
いつの間にかわたしもなったということなんだな。

一緒に映画を観に行ったのは、長男の公園デビュー以来の友人。
昨年大学に入学した我が子たち。
この、最初は6才だった主人公と、我らの子はドンピシャ同年代。

この主人公と全く同じ時間が我が子らの上にも流れていたわけで。。。
映画を観終わったあと、
ともだちとふたりして、これまでの自分の12年間も同時に
圧縮されて目の前にぽんと投げ出されたようなキモチになってしまった。

自分は、子どもたちの中に何を残してあげられただろう???

子ども時代のきらきらとした一瞬一瞬の時間。
その一瞬はずっと連続しながら今もここにあるはずだけれど
わたしたちは、その一瞬を 一瞬たりとも手の中につかまえることもできず
時間は矢のように過ぎてゆく。

あ~~!「母」はせつない!

時はうつろいゆくもの・・・。

「諸行無常」 を 想わせる奥深い映画でした。

 


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