時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

絵本「 はなおとこ 」

2010-01-31 | 本 のこと

娘のいる二年生のクラスに朝の読み聞かせにいってきた。

今回読んできたのは、
アーノルド・ローベル作のがまくんとかえるくんのシリーズから、
「ふたりはいつも」(1976年アメリカ)の中の一話「そりすべり」と
ヴィヴィアン・シュワルツ作、
ジョエル・スチュアート絵 の「はなおとこ」(2009年イギリス)

「そりすべり」は、がまくんとかえるくんの
温かい友情をベースに繰り広げられるふたりの掛け合いが面白い。
教科書に載っている「お手紙」でお馴染みのふたりのやりとりに、
自分たちのよく知っているともだちの話のように、
身を乗り出して、最初から大笑いで聴いてくれた。
わたしもこの優しいかえるくんと、
わがままだけど憎めないキャラのがまくんがだいすき!

「はなおとこ」は、たまたま図書館で見つけた絵本。
とってもユニーク!
なんだろ?と、手に取らずにはいられない絵とこの題名!
鼻が自分にぴったりの場所を探しにゆく話。
ちょっと、シルヴァスタイン作の「ぼくを探しに」を彷彿させるが、
何しろこのはなおとこ、懸命でけな気、
そしてちょっとアンニュイなところがいいね。

絵がとっても愉快!
鼻から足が出ているだけのはなおとこなのだけれど、
いろんな場面でだまし絵みたいに、顔にみえるように描かれている。
途中からその仕掛けに気付いた子どもたち、
ページをめくるごとに、ワーと歓声が上がる。
楽しく読めて、なおかつラストには
とってもだいじなメッセージが用意されていて、
う~ん、そうだよねと、たいせつなことに気付かせてくれる。

いい絵本に出逢えたなあ~!

読み終えてから、もう一度どんなふうに顔に見えるか
最初のページから開いて、みんなでワー!と驚きながら発見してゆく。
パラパラと見終えたところでちょうどチャイム

子どもたちのエネルギーをわけてもらえる、わたしも楽しい15分間なのだ。


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