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たいせつなもの。すきなこと。

「七階の子供たち」

2009-10-03 | 本 のこと

古本市で面白い本を見つけた。
塚原健二郎著 「七階の子供たち」
なんともレトロで素敵な色合いの装丁に魅かれて、つい手に取った。
物語の発行年は1937年。昭和12年!
ずい分綺麗に残っているなと思ったら、
昭和46年発行の、復刻版だった。

約70年も前に書かれた童話集なのだけれど、
今読んでも、著者の伝えたいことは、
ちゃんとこころに届く。
時代背景が違う分、階級や貧富の差が子どもの間にも
あるのだけれど、そんなこと、ものともしない子どもならではの
無垢さ、純粋さ、奔放さが爽やかに描かれている。
いつの時代も、子どものこころに伝えたいこと、
伝えていかなければならないことは、何一つ変わらない。

物語の設定が、日本だったり、どこかの異国だったり
無国籍な感じが漂うのも魅力。
どこに生まれようと、どんな姿だろうと、
みんなそれぞれが、ふたりといない、大事な自分。。。

子ども向けの童話集なのだけれど…、なにぶん、
旧かなづかいで書いてある!娘には読んで聞かせてあげるとしよう


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