公園に、コスモスのたくさん咲いている丘がある。
この場所は、母とよく歩いた場所。
この日 この公園で、母にとてもよく似たひとを見かけた。
歩く後ろ姿や、髪や頭の形があまりに似ていて、しばらく立ち止まってじっと見つめてしまった。
むすめに、「ちいばーちゃんに似てる・・・」とつぶやくと
じっとわたしの顔を見上げるむすめ。
「見てると泣いちゃうよー。泣くな~。」と子どもをあやすようにわたしに言う。
そうだよね。母を亡くしたばかりのあの頃、あなたはもっともっと小さかったのに
ぽろぽろとわたしが涙を流しているのを見つけては
ちいさな手にハンカチを握って飛んできて、背伸びして拭ってくれていたんだよね。
この夏、たいせつなともだちを突然喪って 悄然とするわたしに、
「ちいばーちゃんのことが やっとダイジョウブになってきたのに、また最初からだねえ・・・」
と、静かにつぶやいたむすめ。。。 あなた、ちゃんとわたしのことわかってくれているんだね。
まだ9歳の、自分が産んだ娘なのに、娘のなかに「母」を感じるフシギ。。。
そんなことって、あるんだなあ・・・。
ぐるぐると時間は廻る。。。
ちいさなあなたに、実はとっても助けられてきたんだなあ。
ありがとうね。