時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

日曜日の朝、親鳥の姿に諭される。

2016-06-12 | essay



娘を部活に送り出した日曜日の朝は
見るともなしにNHKの「さわやか自然百景」~「小さな旅」をみる。

ガチャガチャしたにぎやか過ぎる情報番組はニガテ。

昔、父がいつもこういう静かな紀行番組を観てたなあ・・・
いつの間にかわたしもこういう番組がしっくりくるお年頃になったんだなあ。なんて思う。

ありのままを映す自然番組は結構すき。
(生き物をいじりまわす企画モノの動物番組はちょっとニガテ。)

「さわやか自然百景」に、今朝はすっかり見入ってしまった。
高知県の無人島・幸島に生息する海鳥、カンムリウミスズメのヒナは
生まれてたった1~2日で、岩場にある巣を出され、自力で海まで歩かなければならない。
しかも天敵を避けるため、真夜中にひとりぼっち、よちよち歩きで岩から岩へ。
時には岩の間の溝に落っこちながら懸命によじ登り、海へ海へ・・・
疲れ果ててうずくまるヒナに、海から声が届く。親鳥が呼んでいるらしい。
親鳥が二羽、波に揺れながら海面でヒナを待つ。

手出しすることなくただ見守って待つ親鳥の潔い姿に泣けてきちゃう。
親ってものはいつだって見守ることくらいしかできないんだよ。。。

やっと海へ降りて、波にのまれつつも
親鳥のもとへと辿り着いたヒナ。ああ、よかったよかった(涙)
それぞれの体のなかにちゃんと備わっている生きるチカラ。。。
いのちって逞しい。

朝から素晴らしいものを見せてもらいました。
そうだよね。そもそも生命体は本来、生き抜くように作られているんだもんね。

カンムリウミスズメの母ちゃんにすっかり感情移入してしまったハハでありました(笑)


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