図書館で目に留まり興味本位でつい読んでみた。
だって。わたしもそのひとり!
「方向オンチな女たち」リンダ・グレキン
(メディアファクトリー 2001年発行)
実際に方向音痴な著者が、方向感覚の悪い人がどのくらいの割合でいるのか、
どのような共通点があるのか、を調べたいと思い立って執筆したものらしい。
この本によると、方向音痴を恥じて公言しない人が多いように
書いてある。
え?そうなの?
自分が方向音痴を自覚したのは子どもの頃だけれど、
それを苦にしたことなんてない。むしろ、笑い話にしちゃってる。
いつも行き慣れた近所の店でも、
店から出た時に進むべき方向とは反対に足を踏み出すことは日常茶飯事だし、
この本にあるように、ホテルの部屋から出てエレベーターのある方向へ
正しく踏み出せるのは五分五分ってところ。
でも物心ついたころから慣れっこだし、
こころの中で苦笑いしながら方向転換すればすむこと。
たとえ迷子になったって、知らない街をひとりで歩くのも好きだし、
迷うことで、違う道を通って新しい発見をするっていうラッキーなおまけまである!
この本の中に、方向音痴のひとを対象にアンケートをとった結果が載っているのだけれど、
「数学がキライ」とか「図形を回転させるテストが苦手」とか
面白いくらい自分にも当てはまることがたくさんあって驚いた。
「方向感覚に障害のある人」なんて言われるとカチンときちゃうけど、
確かに、ある共通の傾向があることは否めないな。
組立家具が組み立てられないってのも、あるあるって大きく頷けるし、
きっとパズル嫌いも同じ類いかも!?
もうペーパードライバー歴20年になるけれど、
そういえば運転していたころは、車ごと迷子になることはしょっちゅうだったなあ。
地図を見るとかえって混乱しちゃうので、
なんとなくこっちの方向って、勘で運転していたから
目的地に着くまで何度もあちこちぐるぐる走っていたものだ。
(着けないこともしばしば。)
それはそれで、新しい道を走れて面白かったものだけれど。
もしも、方向音痴を恥と思って苦にしているひとがいるとしたら、
この本を読んでみるといいかも。
同じひとがたくさんいるんだ~ってラクになれるかもしれません。
街の中での迷子って、一種のトリップ感(?)が楽しめてわたしはすきなんだけどなあ!!