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家を建てる時って、なにやらいろいろ儀式があるけれど、
壊す時って、果してだれかが祈ってあげているのだろうか。
わたしは特定の宗教をもっていないけれど、
子どもの頃から、家にはそれぞれの神様がいると
教えられて育った。
母は、台所の流しに熱湯を流す時や
汚れた水を流すときなど、
「台所の神さん、ごめんなさい」って呪文のように
唱えてから流していた。
小さかった弟がお風呂場でおしっこをしちゃうような時は
「お風呂の神さんごめんなさい」って言わされていたっけ。
母もきっとおばあちゃんから受け継いだのだろうなあ。
昔のひとは、物にもこころがあると信じて、
敬う気持ちをたいせつにしていた。
だいじなことだよね。
いろんな神様の宿る家。。。
壊されゆく家は、
誰かに祈ってもらうべきだと思う。。。
住んでいたひとがこころから
ねぎらってあげるだけだっていい。
可哀想なのは、久しく住むひとのない家が
解体されるとき。。。
重機の大きなハサミで壊されていく時の音は、
まさに悲鳴のように哀しく響きわたるよ。