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たいせつなもの。すきなこと。

絵本「ちいさいおうち」

2009-12-28 | 本 のこと

映画館で「カールじいさんの空飛ぶ家」を
娘と観ていて「ちいさいおうち」を思い出していた。
家の辿る運命は全然違うけれど、
周りにビルがどんどん建っていく状況は同じ。

名作「ちいさいおうち」は1942年バージニア・リー・バートン作
1954年岩波書店発行。

子どもの頃は、絵がかわいいなあって思っただけだったけれど、
長男が小さい頃に、図書館でこの本にまた出会って、
なんだか身につまされる思いがした。
だって・・・途中の、ビルに囲まれてしまうシーンが
まるで我が家なんだもの。

わたしがお嫁に来たときは辺り一帯商店と民家だったのが、
今や、再開発計画で周り中が高層マンションと化してしまった。
蔵づくりのすてきな古い家がたくさんあったのに
すっかりなくなってしまってとても残念に思う。
この絵本では、最後はハッピーエンド。
子孫が、都会の真ん中で廃墟になっていたこの家を見つけ、
また田舎の丘に移築してあげて暮らし始めるのだ。
いやはや、我が家はそうもいきませんがな。
ビルの谷間のちょっとかわいそうな「ちいさいおうち」なのだ。
商売上は、孤島みたいな一軒家でむしろ目立っていいのだけれどね!

バスが通るたびに揺れ、強風のビル風にも揺れながら
耐えてくれている我が家。
隙間風だらけでだんだん古びてきたけれど、
せめてきれいにしてあげなくちゃね。

さあ、おおそうじ~


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