時間のしずく time drops 

たいせつなもの。すきなこと。

群衆のなかの孤独

2012-03-18 | essay




視覚障害を持つひとがホームから転落して亡くなる事故がまた起きてしまった。

大勢ひとのいる中での、ひとりきりの悲劇。

ニュースのなかで、インタビューされていた視覚障害のある方が
「駅のホームは地獄の入口だ」と話していた。

どこかのリサーチでは、全盲のひとの約4割がホームからの転落経験を持つ
という恐るべき結果も報告されている。

白い杖をついているひとを、街で見かけても
ひとりで自立して歩いてらっしゃる方に声をかけるのは
なんだか、かえって特別視しているようで失礼になるかな・・・って思ってしまうんだよね。

でも、そのインタビューの中で、その方は
「駅のホームで視覚障害者を見かけたら、『電車に乗るまで一緒に歩きましょうか』と是非声をかけてください!」
と明るく仰っていた。

ホームにいるひとは、皆それぞれにどこかへ向かって急いでいるひとがほとんどだろう。
それでも、電車をたった一本見送ることで、誰かの命を救えるかもしれないとしたら・・・?? 

ぜひ、ちょっとの勇気を出して、悲劇がくりかえされないよう、
お節介でもみんなで声を掛け合いましょう。
わたしもそうします!

そして、ホームドア設置の一刻も早い全国普及を!!



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